皆様、ごきげんよう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。
本日お届けするのは、あのBungieが放つ最新作『Marathon』の徹底レビューでございます。本作は、かつての名作を現代の技術と「抽出シューター(Extraction Shooter)」という刺激的なジャンルで再構築した話題作。期待値がエベレストの頂上よりも高く設定されていた分、リリース後の反響もまた、嵐のような激しさを見せています。
さて、最初にはっきり申し上げておきましょう。どす恋まん花は、この『Marathon』という過酷な戦場に、既に2000時間という膨大な人生の時間を投じております。もはや私の毛穴からは、タウ・セティIVの酸素ではなく、バイオサイバネティックなオイルが滲み出ているのではないかと錯覚するほど。
今回は、一人の熱狂的なゲーマーとしての情熱を注ぎつつも、客観的なデータを元に、なぜ本作に「低評価」の声が集まっているのか、その核心に鋭く切り込んで参ります。購入を迷っている皆様、あるいは既に戦場で散りまくって枕を濡らしている皆様。まん花と一緒に、この「美しき地獄」の正体を解明していきましょう。
作品概要

このゲームは、ダークSF世界に広がる廃墟と化したコロニー「タウ・セティIV」を舞台にしたPvPvEの抽出シューター(Extraction Shooter)です。プレイヤーはソロ、または2〜3人のクルーを組んでこの危険な惑星に潜入し、貴重な物資のサルベージと敵対勢力との戦闘を繰り広げながら、生きて脱出を目指します。
ゲームの基本的な流れは、入念な準備を経てゾーンへ潜入し、探索中にライバルのランナー(他プレイヤー)や敵対的なUESC保安部隊、そして予測不能な環境ハザードと遭遇。緊張感のある探索からスピーディーな銃撃戦へと発展します。物資は限られているため、戦略的な判断と正確なエイムが勝利の鍵となります。
無事に脱出できれば、持ち帰った戦利品で装備を強化し、キャラクターのシーズンパワーを上げたり、コスメティックを獲得したりできます。装備は「デストロイヤー」「リコン」「シーフ」など6種類のランナーシェルを基盤に、改造可能な武器、ボディインプラント、コアシステムアップグレードを組み合わせて無限にカスタマイズ可能。これにより、多様なプレイスタイルを構築し、クルーとの連携で様々な戦略を生み出せます。
他のプレイヤーとのインタラクションも特徴で、初期装備を持たない「ROOK」として進行中のロビーに侵入したり、近接チャットで一時的な同盟を結んだりできますが、いつ裏切られるかわからない緊張感も伴います。死は常に隣り合わせですが、クルーの誰か一人が生き残れば、仲間を復活させるチャンスもあります。
ファクションとの連携を通じてランナーシェルのアップグレードやロードアウト強化、保管庫スペースの拡張なども可能となり、キャラクターを総合的に成長させられます。最終的な目標は、タウ・セティに隠された「マラソン号」遠征隊の謎を解き明かし、エンドゲームコンテンツとして待ち受けるUESCマラソン号の「低温アーカイブ」に挑むことです。富と強力な装備を求め、常にリスクを背負いながら、さらに大きな挑戦へと挑むことになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Marathon |
| 発売日 | 2026年3月5日 |
| 開発元 | Bungie |
| 総レビュー数 | 2,339件 |
| 評価内訳 | 高評価: 2,007 / 低評価: 332 |
| 好評率 | 86% |
| 平均スコア | ★★★★☆ (4.3) / 5.0 |
| 日本語対応 | ✅ 対応 |
| 概要 | 『Halo』や『Destiny』の開発陣が贈るPvPvEサバイバル脱出型FPS。バイオサイバネティックなランナーとして、タウ・セティIVの失われたコロニーをサルベージせよ。 |
| 対応機種 | PC (Steam) |
データが示す不満の傾向

本作を人生の半分を捧げたと言っても過言ではない熱量でプレイしてきた私ですが、巷に溢れる不満の声には、無視できない「真実」が隠されています。まずは、不満カテゴリの内訳を見てみましょう。圧倒的第1位は「バグ/最適化」の14件。次いで「マップ/探索」の9件、「ストーリー/テンポ」の6件と続きます。
このデータが物語っているのは、ゲーム自体のポテンシャル以前に、「まともに遊べる状態ではない」と感じているプレイヤーが一定数存在するという残酷な事実です。
最適化不足という致命的な足枷
特にPCゲーマーにとって、本作の最適化不足は死活問題です。どす恋まん花も、最高級のパーツを積み込んだ自作PCが、本作の特定のエリアで悲鳴を上げるのを何度も耳にしました。RTX 4070 Ti Superや、あるいはRTX 5090といったモンスター級のグラボを積んでいながら、フレームレートが安定しないという報告が相次いでいます。
FPSゲーム、特に本作のような「一瞬の判断が生死を分ける抽出シューター」において、カクつきやラグは致命傷になります。どれだけエイムを鍛え、指紋がなくなるほどコントローラーを握り込んでも、システム側が追いついてこなければ、それはもはやゲームではなく「動く苦行」になってしまいます。Bungieという業界の巨人が手がけているだけに、プレイヤーが求める「安定した体験」へのハードルは非常に高いのです。
高スペック機でも救われない「不可解な重さ」
ここで、実際に最適化不足に憤るプレイヤーの声を引用しましょう。
(プレイ時間: 2時間) I will change my review to positive once Bungie fixes the DLSS implementation that is not working at all right now. There is no possibility to set anything even in the NVIDIA APP. Error: Unable to retrieve current values. Starting and closing the game or app, or editing the settings, should fix this problem (well, no.. it just won’t work.). Having same FPS with or without DLSS is just crazy. Having 130-160fps with RTX5090 and 9800X3D is disgusting.
(日本語訳:Bungieが現在全く機能していないDLSSの実装を修正したら、レビューを肯定的に変えます。NVIDIAアプリですら何も設定できません。エラー:「現在の値を取得できません。ゲームやアプリを再起動するか設定を編集すれば直ります(いや、直りません。機能しないだけです)」。DLSSの有無でFPSが変わらないなんて狂ってる。RTX5090と9800X3Dを積んでいて130-160fpsしか出ないのは酷すぎる。)
このプレイヤーの叫びは、まさに核心を突いています。最高峰のハードウェアを揃えた「選ばれし民」ですら、本作の最適化という闇に飲み込まれているのです。DLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)が機能しないというバグは、最新のグラフィックボードを持つユーザーからすれば、宝の持ち腐れ以外の何物でもありません。
まん花も同様の現象に遭遇しましたが、この不親切な仕様は、ゲームデザイン云々の前に「製品としての品質管理」を疑われる原因となっています。2,000時間……おっと、親の顔より見た画面に表示されるその美しい風景が、ガクガクのコマ送りで表示される悲しみは、言葉では言い表せませんわ。
最適化不足は、どれほど優れたゲーム性をも無に帰す「最悪のバグ」である。
不満の元凶「не」の分析

さて、興味深いデータがあります。頻出単語ランキングのトップに君臨しているのは「не」という言葉。これはロシア語で「〜ではない(NOT)」を意味する否定語です。実に49回も登場しています。なぜこれほどまでに否定語が溢れているのでしょうか。
それは、本作に対する「期待していたものと違う」という強烈な拒絶反応が、ロシア語圏のプレイヤーから集中的に発信されているからです。彼らのレビューを紐解くと、そこには「面白くない」「新しくない」「足りない」といった、本作の根本的な構造への失望が透けて見えます。
期待を裏切る「中身の薄さ」への憤り
本作を魂をタウ・セティに売った私からすれば、確かに初期のコンテンツ量は、飢えた狼には少々物足りないかもしれません。マップが3つしかないこと、そしてそれらが似通っているという指摘は、データ2位の「マップ/探索」への不満ともリンクしています。
否定語「не」の裏側には、「抽出シューターとしての奥深さが“ない”」という厳しい評価が隠れています。Bungieといえば、かつて『Destiny』で「10年遊べるゲーム」を謳い、膨大なコンテンツを提供してきたメーカーです。そのBungieが放つ新作が、蓋を開けてみれば「どこかで見たような要素の詰め合わせ」で、かつボリューム不足であったなら……。プレイヤーが「не(これじゃない)」と叫ぶのも無理はありませんわ。
芸術性は高くとも、遊びは平凡
ここで、最も痛烈な「否定」のレビューをご紹介します。
(プレイ時間: 0時間) “Нейромережу натреновану на останніх 15 роках ігрової індустрії заставили згенерувати самий нецікавий та посередній ектракшн шутер the game” … Але геймплейно це тупо як сірий, безформенний кусок пластику. … Зрештою, пограти в цю гру – все одно що вкусити соковиту (на вигляд) імітацію бургеру з реклами фастфуду, де замість котлети – фарбований паралон, а замість розплавленого сиру – клей.
(日本語訳:「過去15年のゲーム業界で学習させたAIに、最も面白くない平凡な抽出シューターを作らせたようなゲーム」……しかし、ゲームプレイはグレーで形のないプラスチックの破片のように退屈です。……結局のところ、このゲームをプレイするのは、ファストフードの広告にあるジューシーな(見た目だけの)偽物バーガーをかじるようなものです。パティの代わりに塗装されたスポンジがあり、とろけたチーズの代わりに接着剤が入っているようなものです。)
なんという表現力でしょうか。見た目は最高級のフルコースだが、中身はスポンジと接着剤。どす恋まん花も、この意見には苦笑いしつつも、一部同意せざるを得ません。本作のアートスタイル、つまりあのサイケデリックで未来的なビジュアルは、確かに唯一無二です。
しかし、プレイヤーが求めているのは「飾っておく絵画」ではなく、何度でも噛み締めたくなる「美味しいゲーム体験」なのです。見た目の美しさにリソースを割きすぎた結果、肝心のゲームプレイの手応えが「どこか無機質なプラスチック」のように感じられてしまう。このギャップこそが、多くのプレイヤーが「не」を連発する原因となっているのです。
「見た目の美しさと、ゲームとしての面白さは必ずしも比例しない」という残酷な真実。
ユーザーが直面する現実

本作を腱鞘炎を通り越して手がサイボーグ化したほどやり込んでいると、初心者と熟練者で、不満の「質」が明確に分かれていることに気づきます。
プレイ時間が短いプレイヤー、いわゆる「即返金勢」が直面するのは、圧倒的な「理不尽」です。一方で、私のように長くプレイしている人間が感じるのは、システムの「歪み」と「虚無」なのです。
初心者を突き放す「物資枯渇の地獄」
ゲームを開始して数時間以内のプレイヤーにとって、本作は非常に不親切な「お祈りゲー」に見えます。スポーンした直後、まず最初にすべきことは「弾薬を探すこと」です。もし近くの建物に弾薬がなければ、そのランナー(プレイヤー)はただの「動く的」と化します。
「デストロイヤー」だろうが「シーフ」だろうが、弾がなければ何もできません。初期装備すら心許ない新規プレイヤーにとって、この物資不足は「挑戦」ではなく、ただの「苦行」として映ります。ショップ機能がわかりにくく、課金アイテムやバトルパスばかりが目立つUIも、彼らの戦意を喪失させるには十分すぎる要因となっています。
やり込み勢を襲う「選択肢のなさと虚無」
対して、本作の隅々まで知り尽くし、瞬きの回数を忘れるほど画面を凝視してきた廃人層は、別の壁にぶち当たります。それが「ビルドの固定化」と「目標の喪失」です。
6種類のランナーシェル、無限のビルド……という謳い文句は甘美ですが、実際には「生き残るための正解」がほぼ決まってしまっています。特に特定の武器やインプラントが強力すぎて、他の選択肢が死んでいる状態。さらに、どれほど強力な装備を揃えても、結局は「同じようなマップを回り、同じようなタスクをこなす」というループの繰り返しになります。ストーリーの語り口も抽象的なテキストが多く、プレイヤーを突き動かす「動機」が時間とともに摩滅していくのです。
比較対象という名の「呪い」
また、レビューで多く見られるのが「他のゲームでいいじゃん」という残酷な比較です。
(プレイ時間: 1時間) ARC Raiders but in the future, basically as soon as you spawn you have to pray to be close to a building that has AMMO or a weapon, unless you stack more than 4, you won’t make it out alive. not rewarding when you loot, UI is horrible and confusing, why “hold” the buttons? just let me deploy. lacks content, confusing for no reason at all, can’t figure out where can I buy ammo instead of earning it?
(日本語訳:未来を舞台にしたARC Raidersだ。基本的には、スポーンした瞬間に建物に弾薬か武器があることを祈らなければならない。4人以上の仲間(※原文ママ、恐らく複数持ち込みの意)がいなければ、生きて帰ることはできないだろう。ルートしても見返りがないし、UIはひどくて混乱する。なぜボタンを「長押し」させるんだ? すぐに出撃させてくれ。コンテンツ不足で、理由もなく混乱させる。報酬を得る代わりにどこで弾を買えるのかも分からない。他のゲームにはストア機能があるが、彼らはバトルパスやコスメティックにアクセスしやすくすることに全力を注いでいる。)
この「ARC Raidersでいい」という言葉は、本作にとって致命的な一撃です。独自の強みを見出せないまま、先行するライバル作品と比較され、その「劣化版」だと烙印を押されてしまうことほど悲しいことはありません。UIの操作感一つとっても、「ボタン長押し」という些細なストレスが、積み重なることで「このゲーム、わかってないな」という不信感に変わっていくのです。
「独自性」という名のスパイスが不足したとき、ゲームは「ただの作業」へと成り下がる。
それでも支持される理由

ここまで、どす恋まん花はあえて厳しい意見を並べてきました。しかし、忘れてはなりません。本作の好評率は86%なのです。332件の低評価を圧倒的に上回る、2000件以上の高評価が存在します。
本作に三度のご飯よりも熱中し、タウ・セティの土を舐めてきた私には、その理由が痛いほどわかります。不満点は山ほどありますが、それを補って余りある「魔力」が、本作には宿っているのです。
Bungieが誇る「最高峰の射撃感」
何よりも特筆すべきは、銃を撃つという行為そのものの快感です。『Halo』や『Destiny』を作り上げてきたBungieのDNAは、本作でも脈動しています。トリガーを引いた時の反動、敵のシールドを剥がす瞬間の火花、そして倒した瞬間の爽快感。これは他の作品では決して味わえない「匠の技」です。
「撃っているだけで楽しい」。この一点において、本作は他の抽出シューターを寄せ付けない圧倒的なアドバンテージを持っています。システムが不親切だろうが、マップが少なかろうが、この「触り心地の良さ」が、プレイヤーを再び戦場へと引き戻す強力な引力となっているのです。
「死の恐怖」と「生還の快感」の絶妙なバランス
本作の緊張感は、まさに「胃に穴が空く」レベルです。どれほど神の如き集中力で潜行していても、一瞬の油断で全てを失う。その理不尽さが、逆に「無事に脱出した時」の脳汁を倍増させます。
「次はもっとうまくやれる」「あのビルドを試せば、もっと奥まで行けるかもしれない」。そう思わせる絶妙な難易度の波が、プレイヤーの挑戦心を刺激し続けます。無料のロードアウト(ROOK)があることで、「全てを失っても再起できる」という救済措置があるのも、とっつきにくさを軽減する見事な設計と言えるでしょう。
未知への好奇心を煽るアートスタイル
「見た目だけの偽物バーガー」と評する声もありましたが、一方でそのサイケデリックな美しさに魂を奪われたプレイヤーも大勢います。どす恋まん花もその一人です。あの極彩色で描かれた終末世界は、歩いているだけで「自分は今、異星の地に立っているのだ」という没入感を与えてくれます。
不完全ゆえの魅力、そして「磨けば光る」という確信が、プレイヤーたちにこの「美しい地獄」への滞在を強いているのです。
批判を飲み込んでなお「もう一度だけ」と思わせる。それこそが神ゲーの条件である。
最終評価と購入ガイド
さて、長々と語って参りましたが、どす恋まん花としての結論を下す時間です。
『Marathon』は、決して万人受けする「優等生」ではありません。最適化不足という大きな問題を抱え、UIは不親切、コンテンツ量も現時点では控えめです。しかし、その根底にある「撃ち合いの楽しさ」と「圧倒的な世界観」、そして「緊張感溢れる抽出体験」は、間違いなく本物です。
Bungieがこの作品を今後どのように育てていくかによって、本作が「歴史に名を残す神ゲー」になるか、「美しき失敗作」として埋もれるかが決まるでしょう。現時点での低評価レビューは、その多くが「もっと良くなってほしい」という愛ある叱咤激励、あるいは「期待とのギャップ」への戸惑いです。
もしあなたが、多少の不便さや理不尽さを乗り越えてでも、究極の射撃体験とスリルを味わいたいのであれば、今すぐタウ・セティIVへ飛び込むべきです。しかし、完璧に洗練されたシステムと、快適なゲーム体験を最優先するのであれば、もう少しアップデートを待つのも賢明な判断でしょう。
まん花は、これからもこの地獄を楽しみ続けますわ。だって、こんなに美しい地獄、他にはありませんもの。
✅ 購入をお勧めする人
- 銃を撃つ感覚や手触りに、何よりもこだわりを持つシューター狂
- サイケデリックで独特なSF世界観に、どっぷりと浸かりたい人
- 「失う恐怖」を乗り越えた先にある、強烈な達成感を味わいたい人
❎ 購入を避けるべき人
- PCの最適化不足や細かいバグに対して、強いストレスを感じる人
- 「親切なチュートリアル」や「分かりやすいUI」を絶対条件とする人
- 短期間で遊び尽くせないほどの圧倒的なボリュームを期待している人
執筆:どす恋まん花
