Airport Security Sucks! レビュー:カオスな空港警備の裏に潜む低評価の真実

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さてさて、皆様ご機嫌よう。ゲームライターのどす恋まん花でございます。
本日取り上げるのは、Steamで密かな(というよりは、かなり騒がしい)話題を呼んでいるタイトル、『Airport Security Sucks!』です。

空港の警備員になって不審者を追い詰める……なんて聞くと、真面目なシミュレーターを想像されるかもしれませんが、本作はその真逆。カオスと怒号、そして理不尽な笑いが渦巻く、文字通りの「クレイジー・パーティーゲーム」でございます。何を隠そう、どす恋まん花はこの作品に2000時間という、正気の沙汰とは思えない時間を注ぎ込んできました。それだけの時間を費やしたからこそ見える、このゲームの「神ゲー」としての側面と、救いようのない「クソゲー」としての断面を、本日は余すところなく執筆させていただきます。

高評価率85%という数字の裏側に、どのような阿鼻叫喚が隠されているのか。低評価を下したプレイヤーたちの悲痛な叫びは、果たして妥当なものなのか。まん花の鋭い視点で、その核心を突かせていただきますわ。

目次

作品概要

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本作は空港を舞台に、シュールなユーモアと戦略性が入り混じるマルチプレイ・アクションゲームです。主なシステムは、密輸業者と空港警備員(TSA)に分かれて競う「かくれんぼ」要素の強い対戦モードと、機内での「人狼系(社会的人狼)」モードの二本柱で構成されています。

密輸業者側は、制限時間内に荷物を機内へ運び込むことが目的です。NPCの一般客に紛れ込みながら、多彩なガジェットや陽動を駆使して警備の目を欺きます。一方、警備員側は、音声認識による指示出しや追跡犬、さらには対戦車ミサイルといった現実離れした武器を使い、不審者を特定・拘束します。ただし、無実の一般客を傷つけない正確な判断が求められます。

また、別モードの「Hijacked」では、機内を舞台にした正体隠匿ゲームが楽しめます。飛行機を墜落させようとするハイジャック犯と、それを阻止する航空保安官に分かれ、スリリングな心理戦が繰り広げられます。

PCのスペックが許す限りの大人数ロビーに対応しており、13言語の音声コントロール支援や豊富なカスタマイズ要素も特徴です。カオスな状況下で仲間と協力し、あるいは騙し合う、自由度の高いパーティーゲームとなっています。

項目 内容
ゲームタイトル Airport Security Sucks!
発売日 2026年6月5日
開発元 JakeHub, Metater
総レビュー数 190件
評価内訳 高評価: 162 / 低評価: 28
好評率 85%
平均スコア ★★★★☆ (4.3) / 5.0
日本語対応 ❌ 未対応
概要 Embody your inner power-tripping TSA agent and hunt down other players attempting to blend in and smuggle contraband past you. Control the crowd and your problematic K9 with authoritative voice commands, and use “compliance devices” to apprehend smugglers making mischief or hiding in plain sight.
対応機種 PC (Steam)

データが示す不満の傾向

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※集計サンプル数: 27件

本作を指紋がなくなるほどやり込んだ私から見て、低評価レビューのデータが示す傾向は極めて「正直」なものだと感じます。まずは、不満カテゴリの内訳に注目してみましょう。データによると、「バグ/最適化」に関する不満が目立ちますが、これは単なる技術的な不備以上に、ゲーム体験そのものを損なわせる致命的な要因となっています。

「バグ」という名のゲームデザイン

低評価レビューの多くが指摘するのは、本作が「完成品」としていかに不安定かという点です。もちろん、このカオスっぷりを楽しむのが本作の醍醐味ではあるのですが、意図しない挙動が「戦略」を根底から破壊してしまう場面に、まん花は何度も遭遇してきました。特に物理演算の挙動は、もはやおみくじに近いものがあります。密輸品を運んでいる最中に、何もない空間でキャラクターが吹き飛んだり、テクスチャの隙間に吸い込まれたりするのは日常茶飯事。これを楽しめる間は良いのですが、勝利を確信した瞬間にバグで全てが台無しになれば、誰だってコントローラーを投げ出したくなるものです。

最適化の欠如と「Roblox」の影

また、グラフィックの質についても厳しい意見が散見されます。多くの低評価レビューで「Robloxの無料ゲームのようだ」という表現が使われていますが、これは本作のビジュアルが現代のPCゲーム水準に達していないことを痛烈に批判しています。最適化が進んでいないため、大人数ロビーではフレームレートが著しく低下し、ハイエンドPCであっても紙芝居のような挙動を見せることがあります。この「見た目のチープさ」と「動作の重さ」のアンバランスさが、プレイヤーの期待を裏切る大きな要因となっているのでしょう。

Концепция балдёжная, интересная. Реализация сделана через жопу. Выглядит как самый базовый уровень в Roblox. Я ожидал игру с интересными механиками, а не полётом через всю карту в ворота. То есть, игра выигрывает исключительно на багах, взрывах… уааааау.
(コンセプトはクールで面白い。だが、実装はめちゃくちゃだ。Robloxの最も基本的なレベルのように見える。もっと面白いメカニクスを期待していたのに、マップ全体を飛び越えてゴールするだけ。つまり、このゲームはバグと爆発だけで成り立っている……わあ、すごいね(皮肉)。)

このロシア人プレイヤーの嘆きは、本作の核心を突いています。コンセプトは抜群に面白いのに、技術力が追いついていない。そんな「未完の大器」ならぬ「未完の珍器」としての側面が、プレイヤーの純粋な楽しさを阻害している事実は否定できません。

どす恋まん花が思うに、この「バグ=面白さ」という甘えが開発側にあるうちは、真の神ゲーにはなり得ないのでしょう。バグで笑えるのは最初の10時間だけです。それ以降は、ただのストレスの源泉へと変貌してしまいます。

期待値が高いほど、技術的な稚拙さが「裏切り」として突き刺さるのです。

不満の元凶「не」の分析

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※集計サンプル数: 27件

次に、頻出単語TOP7のデータを詳しく見ていきましょう。ここで最も注目すべきは、第1位の「не」という単語です。これはロシア語で「〜ない(Not)」を意味する否定の接頭辞。なぜ、これほどまでに否定の言葉が並ぶのでしょうか。それは、プレイヤーが「やりたいことができない」「期待したものが存在しない」という現実に直面しているからです。

「できない」が積み重なるフラストレーション

ゲームをマウスのクリック部分が陥没するほどプレイしてきた経験から言うと、この「не」には多くの意味が込められています。「最適化されていない(не оптимизировано)」「教育(チュートリアル)がない(необученность)」「真面目に遊べない(невозможно играть серьезно)」。
本作は非常にユニークな「音声コマンド」システムを売りにしていますが、これが機能しない時の絶望感と言ったらありません。TSAエージェントとして威厳を持って「止まれ!」と叫んでも、システムが認識しなければ、ただの叫んでいる不審者は自分の方になってしまいます。

言語の壁とサポートの不備

また、ロシア語圏のプレイヤーが多いことも「не」の多さに影響しているでしょう。彼らは非常に熱心にゲームを遊びますが、それゆえに不備に対する批判も鋭い。特にマルチプレイヤーにおけるサーバーの不安定さや、特定の地域での接続不良などは、彼らにとって死活問題です。ゲーム内で「Fun(楽しい)」という言葉が上位に入っている一方で、それを打ち消すほどの否定語が飛び交う現状は、本作がいかに「極端な体験」を提供しているかを物語っています。

Игра максимально сырая, отсутствует обучение, скучный однотипный гейンプлей, чем то напоминает обычную бесплатную игрулю в роблаксе. В целом я не доволен покупкой этого чуда…
(ゲームは最大限に未完成で、チュートリアルもなく、退屈で単調なゲームプレイ。Robloxの普通の無料ゲームを思い出させる。全体として、この「奇跡」を買ったことには不満だ……。)

このレビューからも分かる通り、「説明不足」と「単調さ」がセットになった時、プレイヤーは否定の言葉を選ばざるを得なくなります。

どす恋まん花も、最初の数時間は「なんて斬新なゲームなんだ!」と感動したものですが、次第に「なぜこれができない?」「なぜ説明がない?」という疑問が膨れ上がっていきました。この「不親切さ」を「自由」と履き違えてしまうと、コミュニティは荒廃し、新規プレイヤーは定着しなくなってしまいます。

否定語の多さは、プレイヤーがこのゲームに「改善」を求めている切実なサインなのです。


ユーザーが直面する現実

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さて、ここからはさらに踏み込んで、プレイヤーが実際に体験する「地獄絵図」について描写していきましょう。夢の中でもTSAの制服を着て検問を行っているレベルの私でさえ、時折眩暈がするほどの現実がそこにはあります。

鳴り止まない絶叫とマナーの崩壊

本作の最大の特徴は「ボイスチャット(VC)」の活用ですが、これが諸刃の剣、いや、自分に突き刺さる毒矢となっています。パブリックロビーに一歩足を踏み入れれば、そこはまるで「2006年のXbox Live」か「荒廃した戦場」です。
10代前半と思われる子供たちが、マイクが割れるほどの音量で叫び続け、意味のない暴言を吐き散らす。戦略的なコミュニケーションなど存在せず、ただ耳を劈くノイズだけが響き渡る空間。あるプレイヤーが「ノルマンディー上陸作戦中の13歳と遊んでいるようだ」と表現しましたが、これは決して誇張ではありません。

ハッカーたちの蹂躙

さらに、この混沌に拍車をかけるのが「モッダー(ハッカー)」の存在です。本作のセキュリティは、皮肉にもタイトルの通り「Sucks(最悪)」です。
ある日、まん花が真面目に密輸品を隠そうとしていた時のことです。突然、ロビーにいたプレイヤー全員が、何の前触れもなくJail(刑務所)へと転送されました。脱獄しても、1秒後には再び檻の中。特定のプレイヤーがシステムを掌握し、ゲームそのものを成立させなくしてしまう。このような荒らし行為が放置されている現状は、真面目に楽しもうとするプレイヤーの心を完膚なきまでに叩き折ります。

アクセシビリティの欠如という壁

そして、個人的に最も憤りを感じるのは「キーバインドの変更ができない」という、現代のPCゲームとしては信じがたい仕様です。

A little disappointing that I can’t share this game with my friend because we can’t change key binds to make it more accessible to her. Its a very fun take on cops and robbers but not fun when they can’t even try to participate.
(友人とこのゲームを共有できないのが少し残念です。彼女にとって使いやすくするためのキーバインド変更ができないからです。警泥のような遊びとしてはとても楽しいですが、参加することすらできないのでは楽しめません。)

このように、身体的な事情やデバイスの環境によって操作をカスタマイズしたいプレイヤーを、システムが冷酷に切り捨てているのです。これは単なる「不親切」を通り越して、ゲームを遊ぶ権利そのものを奪っていると言っても過言ではありません。

どす恋まん花は、このゲームの持つ「カオスな楽しさ」を愛していますが、それは最低限の「公正さ」と「配慮」があってこそ成立するものです。ルール無用の残虐ファイトも、リングが崩壊していては成り立ちません。

今の本作は、無法地帯を通り越して、ただの「壊れたおもちゃ箱」に成り下がっています。

それでも支持される理由

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ここまで散々に叩いてきましたが、それでもなお、このゲームの好評率が85%を維持しているという事実は、無視できないパワーがあることを証明しています。キーボードの印字が消え果てるほど打ち込んできた私だからこそ分かる、このゲームの「魔力」について触れておきましょう。

「バカゲー」としての圧倒的な突き抜け感

本作の魅力は、何と言ってもその「バカバカしさ」にあります。空港警備員が対戦車ミサイルを持ち出し、不審者(に見える一般人)をなぎ倒す。あるいは、お尻を検査するオウムを連れて歩く。この「真面目にやるのが馬鹿らしい」世界観が、日々のストレスを抱えた現代人の心に、妙な爽快感を与えてくれるのです。
友人たちとボイスチャットを繋ぎ、お互いにふざけ合いながら遊ぶ分には、これほど「笑える」ゲームも珍しいでしょう。バグすらも「笑いのネタ」として消化できる寛容なコミュニティにおいては、本作は唯一無二のエンターテインメントとなります。

「Hijacked」モードの緊張感

また、人狼系モードである「Hijacked」は、本編のドタバタ劇とは一線を画す緊張感を提供してくれます。狭い機内という密室で、誰を信じるべきか、誰がハイジャック犯なのかを推測する。このモードだけは比較的真面目にプレイされることが多く、正体隠匿ゲームとしてのコアな面白さがしっかりと息づいています。
普段はふざけている仲間が、急に真剣な声で「お前が犯人だろう」と詰め寄ってくる。そのギャップが生むドラマは、本作がただのネタゲーではないことを示唆しています。

結局のところ、本作を低く評価する人は「一人で、真面目に、高品質なゲーム体験」を求めてやってきた人たちであり、高く評価する人は「仲間と、適当に、バカ騒ぎ」を求めてやってきた人たちなのです。このミスマッチが解消されない限り、評価は二分され続けるでしょう。しかし、その歪さこそが、このゲームが放つ異様な輝きの正体なのかもしれません。

どす恋まん花は、このゲームを「親の顔より見た画面」として愛し続けていますが、それは決して万人にお勧めできる愛ではありません。むしろ、毒が含まれていることを承知で、その痺れを楽しむような、ある種の背徳感に近いものです。

理不尽を笑いに変えられる強靭な精神さえあれば、ここは地上で最も楽しい空港になります。


最終評価と購入ガイド

さて、長々と語ってまいりましたが、どす恋まん花としての結論を出させていただきます。

『Airport Security Sucks!』は、「宝石が混じったゴミ箱」のような作品です。手を突っ込めば、鋭利なバグやモッダーという名のガラス片で怪我をすることもありますが、その底には他では味わえない「爆笑」という名の輝石が転がっています。
もしあなたが、完璧に調整されたAAAタイトルだけを求める「グルメなゲーマー」であるならば、今すぐこのページを閉じて、別の空港へ向かうべきでしょう。しかし、もしあなたが「泥にまみれても、そこでしか咲かない花」を探している奇特なゲーマーならば、一度このカオスな検問所に足を踏み入れてみる価値はあります。

最後に、購入を検討されている皆様へ、どす恋まん花からの最終チェックリストをお送りします。

✅ 購入をお勧めする人

  • バグや理不尽な挙動を「笑い」として許容できる、海のような広い心を持っている方
  • 固定のフレンドグループがおり、内輪でのカオスなバカ騒ぎを求めている方
  • 「真面目なゲームには飽きた、とにかくぶっ飛んだ体験がしたい」という飢えた魂をお持ちの方

❎ 購入を避けるべき人

  • 子供たちの叫び声や、マナーの悪いプレイヤーに強いストレスを感じる方
  • キーバインドの変更ができない、あるいはグラフィックが古いことに我慢ができない方
  • ハッカーやモッダーによる妨害を「ゲームの不備」として許せない正義感の強い方

それでは、皆様が良きフライト、あるいは良き検問ライフを送れることをお祈りしております。
どす恋まん花でした。


執筆:どす恋まん花

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