皆様、ごきげんよう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。
本日取り上げるのは、昨今のカジュアルゲーム界隈を騒がせている『オール・イン・ホール(All in Hole)』。このゲーム、表向きは「リラックス」「爽快」「癒やし」なんて甘い言葉が並んでいますが、その実態はどうなのでしょうか。
何を隠そう、わたくし、まん花はこの作品に2000時間という、もはや来世の徳をすべて前借りしたかのような膨大な時間を捧げてまいりました。もはや指紋が摩耗して消失し、iPhoneの画面と指の境界線がゲシュタルト崩壊を起こしているほどには、この穴(ホール)をスワイプし続けてきたのです。
「ただの暇つぶしゲーでしょ?」と侮ることなかれ。2000時間もプレイしていると、開発者の意図、運営のさじ加減、そしてユーザーが抱くドロドロとした不満の正体まで、手に取るように分かってしまうのです。今回は、膨大なデータを紐解きつつ、一人の「穴掘り廃人」として、このゲームの光と影を包み隠さずお伝えいたしますわ。
作品概要

『オール・イン・ホール(All in Hole)』は、街中のあらゆる物を飲み込んで穴を大きくしていく、爽快感抜群の吸い込みアクションゲームです。
基本システムはシンプルで、操作する穴を移動させて建物や車、食べ物などのオブジェクトを次々と飲み込んでいきます。最初は小さな穴も、飲み込むほどに巨大化し、最終的には惑星さえも吸い込めるようになるスケールの大きさが魅力です。
本作には、自分のペースで楽しめる「オフラインモード」と、世界中のプレイヤーとスコアを競う「オンライン対戦」の両方が用意されています。制限時間内に大量吸収を狙うスリリングなモードや、複数の穴を同時に操る特殊ステージなど、遊び応えも十分です。
また、キュートな仲間「モーリーフレンズ」と協力して料理を集め、冷蔵庫を満たすコレクション要素も充実。スキンによる見た目のカスタマイズや定期的なイベント・新ステージの追加により、飽きなく楽しめます。隙間時間の癒やしにも、ランキング上位を目指す真剣勝負にも最適な、中毒性のある新感覚カジュアルゲームです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | オールインホール (All in Hole) |
| 発売日 | 2024/11/24 |
| 開発元 | HOMA GAMES |
| 対応機種 | iOS, Android |
| 総レビュー数 | 19,379件 |
| 好評率 | 97% |
| 平均スコア | ★★★★★ (4.9) / 5.0 |
| 日本語対応 | ✅ 対応(国内ストア) |
| 概要 | やみつき&リラックス!究極の吸い込みアクション(後略) |
| 対応機種 | PC (Steam) Nintendo Switch |
指一本で世界を飲み込む背徳感
このゲームの神髄は、何と言っても「自分の成長が視覚的にすぐ分かる」点にあります。最初は小さなコインやリンゴしか吸い込めなかった穴が、数秒後には車を飲み込み、数分後には高層ビルを土台から引っこ抜いていく。このスワイプ一つで文明を崩壊させる万能感は、日常生活で溜まったストレスを綺麗さっぱり浄化してくれます。
まん花も、嫌なことがあった日は、iPhoneの画面上で街一つを更地にするまで指を止めません。もはや眼球が液晶のバックライトと完全に同調し、瞬きを忘れるほど没頭してしまうのです。操作は極めて直感的。画面をなぞるだけで、ブラックホールのような吸引力が周囲を蹂躙する。この「手軽さ」と「破壊のスケール」のギャップこそが、多くのプレイヤーを惹きつける魔力なのですわ。
モーリーフレンズとの共同生活
ただ破壊するだけではないのが、本作の心憎いところです。「モーリーフレンズ」という愛らしいキャラクターたちが、殺伐としがちな吸収アクションに「癒やし」というスパイスを加えてくれます。彼らのために冷蔵庫をいっぱいにしようという目的意識が、単なるスコアアタック以上の「やり込み」を生むのです。
まん花にいたっては、もはや親の顔よりモーリーの冷蔵庫の中身を見ていると言っても過言ではありません。お寿司、スイカ、ケーキ……。色鮮やかなグラフィックで描かれた料理を穴に落とし込む瞬間は、まるで高級レストランでフルコースを堪能しているかのような……というのは言い過ぎかもしれませんが、独特の充足感があるのは確かです。
シンプルゆえの底なしの沼がここにある。
データが示す不満の傾向

さて、ここからは少し「鋭い」お話をさせていただきますわ。
本作は4.9という驚異的な高評価を叩き出していますが、その裏側にある「低評価レビュー」の声は、実に生々しい怒りに満ちています。
円グラフのデータを見ると、不満の第1位は「広告/運営(28件)」。次いで「ガチャ/課金(23件)」、「ゲーム性/操作(19件)」と続きます。カジュアルゲームの宿命とも言える広告問題ですが、本作においては少々事情が異なるようです。
広告という名の「強制停止」
多くのプレイヤーが声を上げているのが、広告の挿入タイミングとその挙動です。特に「×」ボタンが反応しない、あるいは広告視聴後にフリーズしてゲームに戻れないという現象。これは、爽快感を売りにするゲームにおいて致命的な欠陥です。
広告を見るのは構わないけど、ある広告だけ、×を押しても反応しない&フリーズ状態になりゲームに戻れない、ログインやり直しなるのでストレスです。ゲームは暇つぶしにはなります。
このレビューが示す通り、せっかく大きな穴を作り上げて、さあこれからクライマックスだという時に、アプリの強制再起動を余儀なくされる。これは、炊きたてのご飯にマヨネーズをかけようとしたらボトルが爆発した時のような絶望感に似ています。
運営側からすれば収益源である広告は不可欠でしょう。しかし、プレイヤーの操作を物理的に奪う不具合レベルの広告実装は、ゲーム体験を著しく損なわせます。まん花も、2000時間のプレイの中で何度iPhoneを「そっと置いた」か分かりません。投げなかったのは、ひとえにわたくしの育ちの良さゆえですわ。
運営のさじ加減への不信感
また、データの第2位に「課金」がランクインしている点も見逃せません。カジュアルな「吸い込みアクション」を期待して始めたユーザーが、いつの間にか「課金しなければクリア不能な壁」にぶち当たる。この構造的変化が、低評価の温床となっています。
特に「難易度の急上昇」は、運営の意図的な課金誘導ではないかと疑う声が後を絶ちません。最初はあんなに優しかったモーリーが、レベル100を超えたあたりから急に「アイテムを使わないとクリアさせてあげないよ?」と冷たい目を向けてくる(ように感じる)。この「裏切られた感」こそが、熱心なプレイヤーほど強く感じる不満の正体なのです。
まん花も、人生の半分をこの穴の拡大に捧げてきた身として言わせていただければ、難易度の調整は「技術でカバーできる範囲」に留めるべきです。運や課金だけで決まる勝負に、真のゲーマーは魂を燃やせません。
爽快感の裏に隠された運営の「意地汚さ」が透けて見える。
不満の元凶「アイテム」の分析

次に、頻出単語TOP7のデータを見てみましょう。第1位は「アイテム(41回)」。これは一見、ゲームが充実しているように見えますが、低評価レビューと照らし合わせると、全く別の顔が見えてきます。
「アイテム」がなぜこれほど語られるのか。それは、このゲームが後半、「アイテム前提のバランス」へと変貌を遂げるからです。
爆弾という名のストレス装置
頻出単語第5位の「爆弾(29回)」が、このアイテム問題と密接に関わっています。
本来、何でも飲み込めるはずの穴にとって、爆弾は唯一の天敵。これを吸い込むと即ゲームオーバー、あるいは大幅なペナルティ。ここまでは良いのです。問題は、その配置です。
あまりにも爆弾の数が多過ぎてうんざりします。避けようのない位置や目標アイテムの真上に配置されている爆弾があり、運営の意地汚さを感じます。半分にしてもいいくらいです。爽快感がなくつまらない。
この声、わたくしには痛いほど分かります。
ステージが進むにつれ、画面を埋め尽くすほどの爆弾が配置され、もはや「吸い込む」ことよりも「爆弾を避けるための精密なスワイプ」を要求されるようになります。これは、指の関節が音を立てて悲鳴を上げ、皮膚が摩擦熱で焦げるのではないかと錯覚するほどの精密機械的な操作です。
爽快感を得るためのゲームが、いつの間にか爆弾を回避するだけの苦行へと変わる。
このギャップを埋めるために、運営が用意したのが「アイテム」なのです。爆弾を無効化したり、時間を延長したりするアイテム。これらはコイン、ひいては課金で入手する仕組みになっています。
「詰み」のメカニズム
さらに悪質なのは、特定のオブジェクトを吸い込まないと穴が大きくならず、そのオブジェクトの周囲が爆弾で固められているという、論理的な「詰み」に近いシチュエーションです。
まん花も、iPhoneが手のひらの一部として融合し、神経がLightning端子と繋がっているレベルまでやり込んでいますが、それでも「これはアイテム無しでは物理的に不可能だわ」と匙を投げるステージに何度も遭遇しました。
制限時間は無情に過ぎ去り、目の前には美味しそうなオブジェクトが山ほどあるのに、小さな穴のまま時間切れ。この「お預け」状態のストレスは、ダイエット中に目の前でカツ丼を食べられる苦痛に匹敵します。
「アイテム」という言葉がこれほど頻出するのは、それが「楽しい補助具」ではなく、「理不尽な壁を超えるための必須の通行料」と化しているからに他なりません。
アイテムは救済ではなく、運営への「貢ぎ物」である。
ユーザーが直面する現実

ここでは、プレイヤーが実際に体験する「暗黒の瞬間」を深掘りしてみましょう。
想像してみてください。あなたは今、昼休みの貴重な10分間を使って『オール・イン・ホール』を開きました。
理不尽なタイムリミット
ステージが始まると同時に、無情なカウントダウンが開始されます。
最初の数秒は順調です。小さなゴミやベンチを吸い込み、穴は順調に育っていく。しかし、レベル200を超えたあたりのステージでは、設定された時間が異常に短いことに気づきます。
私はオブジェクトをざらざらと穴に落とし込む気持ちよさを体感してたくこのアプリをDLしました。(中略)制限時間やオブジェクトの数(成長する穴の大きさ)がギリギリすぎるステージ。 かと思えばクリア条件が非常に緩く、せっかく大きく育った穴へ一気に落とせる快感が味わえそうだというタイミングでクリアしてしまうステージ。
この、絶頂に達する直前で強制終了させられるかのような拍子抜け感。あるいは、あと数センチで巨大ビルを飲み込めるという瞬間に訪れる「TIME UP」の文字。
この時、画面には決まって「コンティニューしますか?」というボタンが、悪魔の誘いのように光り輝いています。
まん花は、この瞬間のために脳細胞の半分を「穴の軌道計算」に割り当て、残りの半分で「怒りの抑制」を司るという、超人的な精神状態を維持しています。しかし、普通のプレイヤーならiPhoneを窓から投げ捨てたくなるのも無理はありません。
虚無のロードとカクつきの恐怖
さらに追い打ちをかけるのが、アプリの挙動の不安定さです。
吸い込むオブジェクトが増え、物理演算が複雑になればなるほど、古い機種はもちろん、最新のiPhoneでさえ熱を持ち始めます。
他のアプリに比べて群を抜いてバッテリーの熱が凄いです。後、データーが重いのかカクカク動きが悪くなりトラップの側を通る際に非常に不都合ですので改善して欲しいです。
この「カクつき」は、このゲームにおいて死を意味します。
爆弾の横をギリギリですり抜けようとした瞬間、フレームドロップが発生し、気づいた時には爆発エフェクトが画面を覆っている。これは、自分の分身とも言える指先の動きが、何者かによって妨害されたかのような屈辱です。
デバイスの性能すら試される過酷な環境で、プレイヤーは「爽快感」という名の蜃気楼を追い求め、スワイプを繰り返すのです。そこにあるのは癒やしではなく、熱を帯びたiPhoneを握りしめ、冷や汗を流しながら一点を見つめるという、狂気にも似た光景なのです。
「リラックス」の看板を掲げた、指先のサバイバル。
それでも支持される理由

さて、ここまでボロクソ……失礼、厳しく批評してまいりましたが、一つ大きな謎が残ります。
「なぜ、これほどまでに不満があるのに、平均スコアが4.9なのか?」
「なぜ、まん花は2000時間もプレイしてしまったのか?」
その理由は、このゲームが持つ「根源的な面白さ」が、すべての欠点を補って余りあるほど強力だからです。
圧倒的なカタルシス
まず、否定できないのが「吸い込み」の気持ちよさです。
物理演算によって、建物がガラガラと崩れながら穴に吸い込まれていく音。振動。そして、見る見るうちに巨大化していく自らの影。
これは、人間の本能に備わった「収集欲」と「破壊衝動」を、これ以上ないほどシンプルに満たしてくれます。
レベル1000、2000と進んでいくと、吸い込む対象はもはや「街」を通り越し、現実離れしたスケールへと突入します。魂を液晶の奥底に幽閉し、宇宙の真理を穴の底に見出す境地に達すると、広告の煩わしささえも、壮大な宇宙のノイズの一部として許容できてしまう……のかもしれません。
無課金の星たちの存在
意外なことに、レビューの中には「完全無課金でレベル1万超え」という猛者が存在します。
このゲームしだして一年経つかくらいですが現在Levelが10955まで来てます。ログインボーナスや無料のアイテムを貯めながらここまでこれてます!本当楽しすぎます!一度も課金したことありません
この事実は、本作が「課金必須」ではなく、あくまで「課金すれば楽になる」というバランスであり、地道な積み重ねとプレイスキルがあれば、無課金でも頂点を目指せることを証明しています。
まん花も、指の皮がすべて剥がれ落ちて新しい皮が再生するサイクルを10回は繰り返してきましたが、やはり「自分の腕一本(指一本)で難関を突破した瞬間」の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
海外ユーザーの熱狂
また、このゲームは世界中でプレイされています。
ここで、グローバルな視点を取り入れてみましょう。海外のレビューを一つ引用します。
“This game is like Katamari Damacy but in reverse. I can’t stop swiping even though the ads are annoying. It’s the ultimate ‘just one more level’ trap.”
(このゲームは逆『塊魂』みたいだ。広告はうざいけど、スワイプをやめられない。究極の『あと1ステージだけ』の罠だよ。)
この「あと1ステージ」という中毒性。
シンプルだからこそ、言語の壁を超えて人間のドーパミンを直接刺激する。
本作の強みは、複雑な説明を一切排除し、「大きくして、吸い込む」という一点のみにすべての快感を凝縮したことにあります。たとえ運営のやり方に不満があっても、その一瞬の快感を求めて、再びアプリのアイコンをタップしてしまう。私たちは、モーリーの手のひらの上で転がされているのかもしれませんわ。
不満をねじ伏せるほどの「中毒性」という名の暴力。
最終評価とダウンロードガイド
さて、2000時間を共に歩んできた『オール・イン・ホール』。
まん花としての結論は、「最高に性格の悪い、最高の暇つぶしゲー」です。
広告の多さや、後半の露骨なアイテム要求、不条理な爆弾配置……。それらは確かに存在し、私たちのストレスを加速させます。しかし、それらすべてを飲み込む「穴」そのものの魅力が、このゲームを特別な存在にしています。
万人におすすめできる「良ゲー」ではありません。しかし、特定の耐性を持ち、指先に自信がある方にとっては、これ以上の時間泥棒はないでしょう。
最後に、どす恋まん花特製のチェックリストをお送りいたします。これを見て、自分にこの「穴」を覗く資格があるか、自問自答してみてください。
✅ ダウンロードをお勧めする人
- 短時間で圧倒的な破壊的カタルシスを味わいたい人
- 広告を「精神修行のインターバル」として受け流せる鋼のメンタルを持つ人
- 指一本で世界を支配する万能感に浸りたい、独裁者気質の人
- 無課金でレベル1万を目指すような、ストイックな挑戦を愛する人
❎ ダウンロードを避けるべき人
- 「理不尽な難易度」を許容できず、iPhoneを投げる癖がある人
- 広告に1秒でも時間を奪われることが許せない、多忙を極めるビジネスマン
- ゲームには「フェアな競争」と「完璧なバランス」を求める理論派プレイヤー
- バッテリーの熱で冬場の暖房代を浮かせようと思わない人
皆様、穴の底で会いましょう。
ごめんあそばせ。
執筆:どす恋まん花


