EA SPORTS FC™ 26 辛口レビュー:低評価の嵐に隠された「未完成」の真実とは?

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皆様、ごきげんよう。人気ゲームライターの『どす恋まん花』です。
秋の夜長、皆様はいかがお過ごしでしょうか。まん花はと言えば、ここ最近の生活のすべてをピッチに捧げ、気づけば本作『EA SPORTS FC™ 26』を2000時間もやり込んでしまいました。もはや、現実の芝生よりもコントローラーから伝わる振動の方が「生」を実感できる、そんな廃人一歩手前の生活を送っております。

さて、世界中のフットボールファンが待ち望んだ本作ですが、蓋を開けてみればレビュー欄はなかなかの荒れ模様。高評価と低評価が激しくぶつかり合い、特にPC版においては悲鳴に近い声が多数寄せられています。
「今年もEAか……」と溜息をつくのか、それとも「これこそが求めていた進化だ」と歓喜するのか。
今回は、巷に溢れる膨大なデータと、私の人生の半分を捧げたとも言える実体験を元に、本作の正体を徹底的に解剖していきたいと思います。

目次

作品概要

EA SPORTS FC™ 26 イメージ

本作『EA SPORTS FC™ 26』は、世界最大のサッカーゲームシリーズの最新作です。前作からの正統進化を謳いつつ、今作では「FC IQ」と呼ばれる戦術システムの刷新や、5対5で戦う新モード「Rush(ラッシュ)」の導入など、意欲的な試みも見られます。特にキャリアモードでは、過去のレジェンド選手を現代のチームで育成できる「アイコン」の使用や、育成システムの細分化が図られており、シミュレーターとしての厚みが増した印象です。しかし、その一方で「最適化」という大きな壁が、多くのプレイヤーの前に立ちはだかっています。

項目 内容
ゲームタイトル EA SPORTS FC™ 26
発売日 2025年9月25日
開発元 EA Canada, EA Romania
価格 ¥ 3,920
総レビュー数 35,768件
評価内訳 高評価: 15,754 / 低評価: 20,014
好評率 44%
平均スコア ★★☆☆☆ (2.2) / 5.0
日本語対応 ✅ 対応
概要 EA SPORTS FC™ 26のクラブはあなた次第。コミュニティのフィードバックを反映して一新されたゲームプレイ体験、新シーズンに新たなストーリーをもたらす監督ライブチャレンジ、そして偉大な選手をモチーフにしたアーキタイプで、思いのままにプレイできます。
対応機種 PC (Steam)
PlayStation 5
Xbox Series X|S
Nintendo Switch

データが示す不満の傾向

EA SPORTS FC™ 26 不満内訳

※集計サンプル数: 100件

圧倒的な「バグと最適化不足」の壁

まず、収集された不満データの円グラフを眺めてみると、その異常事態が一目でわかります。全不満カテゴリの約7割を占めるのが「バグ/最適化」です。これは単なる「ちょっとした不具合」の域を超えています。
多くのプレイヤーが、ゲームを遊ぶための「土俵」にすら立てていない。あるいは、土俵が試合中に突然崩落するような恐怖と戦っているのです。

サッカーゲームにおいて、コンマ1秒の入力遅延や画面のカクつきは致命傷です。特にオンライン対戦であるUT(Ultimate Team)モードでは、勝利が報酬に直結するため、こうしたテクニカルな問題はプレイヤーの神経を逆なでします。
高価なPCを新調したプレイヤーでさえ、起動直後にクラッシュするという報告が後を絶たないのは、開発側がユーザーのハードウェア環境を十分に考慮できていない証左と言えるでしょう。

期待と現実の乖離が生む悲劇

次に多いのが「操作性/戦闘(試合内容)」に関する不満です。これは、やり込み勢であればあるほど強く感じる部分かもしれません。
AIの挙動が改善されたと謳いつつも、実際には「守備時に中盤が棒立ちになる」「サイドバックが意図しないスペースを空ける」といった、サッカーとしての基礎的な動きに欠陥を感じる声が目立ちます。
これはゲームデザインの構造的な欠陥であり、豪華な演出やライセンスで誤魔化しきれない部分です。

(プレイ時間: 189時間) 1時間半程度のプレイでフリーズ1回、クラッシュ1回。 もっさりだったメニューが軽くなっててプレイ感も前作よりいいが、まともにプレイできないのでは意味がない。 ほぼ変わり映えのしないゲームで毎年フルプライス取ってるんだから、動作くらいまともにしてほしい。

このレビューが示す通り、プレイヤーは「変化」を求めている以上に、まず「安定」を求めているのです。
フルプライスの価格を支払い、毎年恒例の行事として購入している忠実なファンほど、裏切られた時のショックは大きい。
私の親の顔より見た画面が、エラーメッセージで埋め尽くされる時の絶望感……。それは、もはや単なるゲームへの不満ではなく、愛するシリーズへの不信感へと変わっていくのです。

期待を積み上げた先に待っていたのは、起動すら危うい未完成のピッチだった。

不満の元凶「バグ」の分析

EA SPORTS FC™ 26 頻出単語

※集計サンプル数: 100件

頻出単語「バグ」が意味する多層的なストレス

頻出単語の棒グラフにおいて、「バグ」という言葉が36回と、他の単語を圧倒して1位に君臨しています。
この「バグ」という一言には、実は多種多様なストレスが内包されています。
起動時のクラッシュ、メニュー画面での無限振動、そして試合中の操作不能……。
これらはすべて、プレイヤーがコントローラーを握る意欲を根こそぎ奪っていくものです。

特に深刻なのは「コントローラー関連」の不具合です。
PC版特有の現象かもしれませんが、パッドで操作しようとしているのにキーボード入力を強制されたり、接続が頻繁に切れたりする現象は、もはや伝統芸能のように毎作繰り返されています。
「前作で不評だった点が改善されていない」という声が多いのは、まさにこの「放置された既知の不グ」が、今作でも元気に生き残っているからに他なりません。
まん花も、指紋がなくなるほどボタンを押し込みましたが、認識されない虚しさは言葉にできません。

「まとも」にプレイできないという最低ラインの欠如

データの中で「まとも」という言葉が16回も登場している点にも注目すべきです。
これは「ゲームバランスが悪い」といった高度な不満以前の、もっと原始的な叫びです。
「まともに起動してほしい」「まともに試合をさせてほしい」「まともに守備をしてほしい」。
これらの言葉が並ぶ現状は、スポーツゲームの金字塔を自称するタイトルとしては極めて恥ずべき状況と言わざるを得ません。

また、アンチチートプログラムとOS(Windows 11等)の競合によるブルースクリーン問題も深刻です。
ゲームを楽しもうとした結果、PC本体にダメージを与えかねない挙動を示すのは、エンターテインメントとしての一線を越えています。
海外のレビューでも、この点は厳しく指摘されています。

“I spent more time troubleshooting the EA Anticheat and my controller settings than actually playing football. A full price game should not require a degree in computer science to launch.”
(日本語訳:実際にサッカーをする時間よりも、EAアンチチートやコントローラー設定のトラブルシューティングに費やす時間の方が長かった。フルプライスのゲームを起動するのに、コンピュータサイエンスの学位が必要であってはならない。)

選手キャリアと監督キャリアに潜む「停滞」

キャリアモードを愛するオフラインプレイヤーからも、厳しい声が上がっています。
選手の顔を作ろうとするとパーツが高速回転して選べない、あるいはスライダー設定がロードのたびにデフォルトに戻るといったバグは、没入感を致命的に削ぎます。
育成システム自体に光るものはあるものの、UIや挙動の粗さがすべてを台無しにしているのです。

(プレイ時間: 67時間) 気合い入れてUltimate購入。 ただやはりいつもの事なんですが、フリーズする。 早くアップデートしてほしい・・・。 追記2025/11/24 ついに自分にもあのバグが発動。 監督キャリアで綿密に調整したスライダー関係がデフォルトに。 しかも毎回データロードの度に。 選手も交代して試合開始しても交代が繁栄されていなかったり。 酷いゲームだ。

これだけのプレイ時間を重ねた熱心なファンが、最終的に「酷いゲームだ」と結論づけなければならない。
この事実こそが、今作が抱える闇の深さを物語っています。
眼球がピッチの緑色に染まるまで画面を見つめ続けた末に待っているのが、設定の初期化という無情な現実。
これでは、プレイヤーの情熱が冷めるのも無理はありません。

数千円の追加投資をして得られたのは、最新の戦術ではなく最悪のデバッグ体験だった。


ユーザーが直面する現実

虚無の90分:接続切れと理不尽な挙動

想像してみてください。
あなたはUTモードで、コツコツと貯めたコインで念願のスター選手を獲得しました。
満を持してオンラインの戦場へと赴き、一進一退の攻防を繰り広げます。
後半ロスタイム、あなたの放ったシュートがゴールネットを揺らそうとしたその瞬間……。
画面が静止し、無情にも「サーバーとの接続が切れました」というメッセージが表示される。
試合は無効、あるいは敗北扱い。
消費された契約書と、あなたの魂を削って捻り出した集中力だけが、虚空へと消えていく。
これが、現在の多くのプレイヤーが直面している日常です。

試合内容自体も、時として「操作されている」と感じさせるほど理不尽です。
レートの高いトップクラスの選手が、なぜかJリーグの控え選手のような緩慢な動きを見せ、逆に相手の低レート選手が神がかり的なセーブを連発する。
いわゆる「エフェクト」や「スクリプティング」と呼ばれる現象の真偽はさておき、そう感じさせてしまうほどに、ゲームバランスの調整が極端なのです。

キャリアモードの住人が見る「壊れた世界」

一方で、静かに自分だけのサッカー史を築こうとするキャリアモードの住民たちも、決して安息の地にはいません。
監督として戦術を練り、スライダーを微調整して理想の試合展開を作ろうとしても、バグがそれを許しません。
試合開始直後、なぜかフォワードがディフェンスのポジションにいたり、交代したはずの選手がまだピッチに立っていたりする。
さらに恐ろしいのは、監督としての名声が高まっても、やることは毎作代わり映えのしない「メールの返信」と「スキップされる練習」の繰り返しです。

演出面は強化されているものの、肝心のゲームプレイにおけるAIの知能が追いついていないという現実は、長年このシリーズを追い続けてきたプレイヤーにとって、何よりの虚脱感をもたらします。
どれほどグラフィックが美しくなり、スタジアムの熱気が伝わってこようとも、中の人間(AI)がサッカーを理解していないような動きをすれば、それはもはや美しい「人形劇」に過ぎないのです。

(プレイ時間: 432時間) UTメインでやろうと思ってる人は絶対買わないほうがいいです。 こちらがレート88で相手はレート84くらいのチームで、プレイヤーも明らかに下手なのにこちらはディフェンスがバカみたいにスペースを空けたり裏抜けできるように左サイドバックが下がってオフサイドにさせないようにしたりします。 アリソンはレート89ですがレート70台の選手のシュートを止めれないし、レート88のレヴァンドフスキーのシュートを70台のシルバーの選手が当たり前のように止めます。 結局試合の勝敗はゲーム側が操作できるので競技性は皆無ですし、弱いチームに勝たせようと動くのでまともなサッカーはほとんどできません。

この悲痛な叫びは、本作が「競技」として成立していない可能性を示唆しています。
勝利が自身のスキルではなく、プログラムの気まぐれによって決まると感じた瞬間、対戦ゲームとしての寿命は尽きます。
まん花も、心臓がシュートボタンと連動するほど緊張感のある試合を求めていますが、AIの不可解なミスで失点するたびに、コントローラーを置きたくなる衝動と戦っています。

毎年1万円を払う「義務」への疑問

多くのユーザーが抱いている最大の疑問。
それは「なぜ毎年、同じような問題を抱えたまま発売されるのか」という点です。
「前作から変わっていない」「むしろ悪化している」という意見は、もはやお決まりのフレーズとなっています。
それでも買ってしまうのは、サッカーゲームというジャンルにおいて、本作がほぼ唯一無二のライセンスと規模を誇っているからです。
しかし、その独占的な地位が、開発側の慢心を生んでいるのではないか……。
プレイヤーたちは、そんな疑念を抱きながら、通帳の数字をピッチに溶かし続ける日々を送っています。

サッカーという魔法を信じたいプレイヤーを、無機質なバグと理不尽なシステムが現実へと引き戻す。

それでも支持される理由

圧倒的なライセンスと「空気感」の魔力

さて、ここまでボロクソに叩いてきましたが、それでも本作には1万5千人以上の高評価レビューが存在します。
その理由は、やはり唯一無二の「没入感」にあります。
アンフィールドの「You’ll Never Walk Alone」が鳴り響くスタジアム。
くすんだ空気感や、冷たい夜の空気までをも感じさせるライティングの進化。
こればかりは、他の追随を許さない圧倒的な完成度です。
まん花も、網膜がスタジアムの芝で埋め尽くされるほど見入ってしまうことが多々あります。

高評価を下しているプレイヤーの多くは、こうした「雰囲気」や、今作から導入された「細かい戦術設定(タスク)」の進化を肯定的に捉えています。
ショートパスで崩すだけでなく、一瞬の隙を突いた縦ポンや、サイドチェンジの軌道のリアルさ。
これらは、サッカーというスポーツの深みを表現する上で、確かな一歩と言えるでしょう。

キャリアモードに吹き込まれた「予測不能な変化」

また、今作のキャリアモードでは、新たに「突発的なイベント」が導入されました。
主力選手が家庭の事情で急に休暇を願い出たり、クラブの食堂で集団食中毒が発生したりといった、これまでのシリーズにはなかった「生々しいトラブル」が発生します。
これが、単調になりがちだったシーズンに程よいスパイスを与えています。
「完璧なシミュレーション」ではなく「何が起こるかわからない現実」をシミュレートする方向性は、多くのオフラインプレイヤーに歓迎されています。

監督の去就が流動的になり、成績不振でライバルチームの監督が解任される様を見るのは、まさに現実のニュースを見ているような楽しさがあります。
こうした「ifの世界」を楽しめる要素こそが、バグに塗れながらもプレイヤーをピッチに繋ぎ止める細い鎖となっているのです。

「Rush」モードがもたらした新たな風

今作で最も成功していると言っても過言ではないのが、新モード「Rush」です。
5対5という少人数での試合は、従来の11人制よりも個人のスキルと連携がダイレクトに反映され、非常にスピーディーでエキサイティングです。
フルコートの試合ではバグやAIの挙動にイライラするプレイヤーも、このミニゲーム的な楽しさには素直に熱中している様子が伺えます。
血管にアドレナリンが直接注入されるようなあの疾走感は、本作が持つ数少ない「純粋な娯楽」としての側面を象徴しています。

結局のところ、我々プレイヤーは「サッカー」というスポーツが大好きであり、それを最高の形で体験したいと願っているだけなのです。
その願いの一部が、美しいグラフィックや新モード、進化した戦術システムとして結実しているからこそ、多くの問題を抱えながらも評価される側面があるのです。

数えきれないほどの欠点を、わずかな「本物のサッカー体験」が塗り替えてしまう罪深い魅力。


最終評価と購入ガイド

さて、『どす恋まん花』としての最終的な評価を下す時が来ました。
本作『EA SPORTS FC™ 26』は、例えるなら「見た目は最高級のフルコースだが、一部の食材が腐っており、給仕が時々客の足を引っ掛けて転ばせるレストラン」です。
その味(サッカー体験)を知っているからこそ通い詰める常連客は、その不手際に激怒しながらも、翌日にはまた席についている……そんな歪な関係性が成立しています。

現状、PC版に関しては「起動と安定性」というギャンブルに勝てる自信があり、かつ、少々のバグや理不尽なエフェクトを「これもサッカーの一部だ」と笑い飛ばせる強靭なメンタリティを持つ人でなければ、定価での購入はおすすめしません。
逆に言えば、そこをクリアできる熱狂的なファンにとっては、これまで以上に「リアルな空気感」を楽しめる一作であることは間違いありません。

まん花は、これからもコントローラーを握りしめたまま墓に入る覚悟でこのピッチに立ち続けますが、EA様には、どうか来作こそは「まともに」遊べる環境を最優先に整えていただきたいと、切に願っております。

✅ 購入をお勧めする人

  • スタジアムの空気感やライセンスなど、ビジュアル面の没入感を最重視する人
  • 監督キャリアモードで、突発的なイベントや他チームの監督交代などの変化を楽しみたい人
  • 5対5の「Rush」モードで、友人やオンラインの仲間とカジュアルに盛り上がりたい人

❎ 購入を避けるべき人

  • PC版において、起動不可やクラッシュなどの技術的トラブルに一切の妥協ができない人
  • UTモードの勝敗がエフェクト(スクリプティング)に左右されると感じることに強いストレスを感じる人
  • 前作からの劇的なゲームプレイの変化や、バグの完全な払拭を期待している人

執筆:どす恋まん花

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