皆さん、ご機嫌よう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。
本日お話しするのは、巷で話題の探し物ゲーム『Find Matt’s Cats』。かわいらしい猫を探す癒やし系ゲームかと思いきや、その実態は非常に深く、そして一部のプレイヤーにとっては「理不尽」とまで言わしめる深い闇を抱えています。
かく言うまん花も、実は本作を2000時間もやり込んでいる筋金入りの廃人プレイヤーの一人。画面の隅々まで知り尽くしているからこそ、今回はあえて「低評価」の声に耳を傾け、このゲームが抱える構造的な欠陥と、それでも人々を惹きつけてやまない魔力について、徹底的に解剖していこうと思います。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Find Matt’s Cats |
| 発売日 | 不明 |
| 開発元 | 不明 |
| 総レビュー数 | 358件 |
| 評価内訳 | 高評価: 353 / 低評価: 5 |
| 好評率 | 99% |
| 平均スコア | ★★★★★ (4.9) / 5.0 |
| 日本語対応 | 不明(レビューによれば自然な日本語訳あり) |
| 概要 | 概要取得失敗(猫や特定オブジェクトを探す隠しオブジェクトゲーム) |
| 対応機種 | PC (Steam) |
データが示す不満の傾向

本作は驚異の「好評率99%」を叩き出しており、一見すると非の打ち所がない神ゲーに見えます。しかし、残りの1%……わずか5件の低評価レビューにこそ、このゲームの「本質的な不満」が凝縮されているのです。不満カテゴリの内訳を見ると、「理不尽な難易度」と「マップ/探索」が大きな割合を占めています。
1. 「探し物」の定義を問う理不尽さ
低評価を投じているプレイヤーの多くが直面しているのは、単なる「難しさ」ではなく、ゲームデザインとしての「不親切さ」です。多くの「探し物ゲー」では、背景とオブジェクトの間に何らかの視覚的なロジックが存在しますが、本作はそのロジックをあえて破壊しているフシがあります。
例えば、タイトルには「Matt’s Cats」と銘打たれているにもかかわらず、プレイヤーが実際に探す時間の多くは、猫ではなく「脈絡のない小さなガラクタ」に費やされます。この期待と現実のギャップが、やり込み勢としての矜持を傷つけ、単なる作業感を助長させているのです。
2. 「クリックの暴力」が生む虚無感
中盤以降、ゲームは「目を凝らして探す」フェーズから「怪しい場所をひたすらクリック連打する」フェーズへと移行します。これは探し物ゲームとしてのアイデンティティ崩壊とも言える事態です。
特に、一度のクリックでは反応せず、何度も連打して初めて姿を現すギミックが多用されている点については、まん花も人生の半分を捧げた経験から言わせていただければ、非常にストレスフルな設計であると断言せざるを得ません。
(プレイ時間: 3時間) 这不就是全点一遍?中期开始就好无聊
(日本語訳:これって結局、全部の場所をクリックするだけじゃない? 中盤からすごく退屈になる)
この中国語のレビューが指摘するように、論理的な推論が通用せず、しらみつぶしのクリックを強要される瞬間、プレイヤーの心は猫への愛ではなく、作業への飽和感で満たされてしまうのです。
探し物ゲームにおける最大の禁忌は、プレイヤーに「探す楽しみ」ではなく「クリックする苦行」を自覚させてしまうことに他なりません。
いわゆる「総当たり攻撃」をシステム側が推奨してしまっている現状は、純粋なパズル愛好家にとっては耐え難い屈辱となり得るのです。
本作における「難易度」とは、知的な挑戦ではなく、プレイヤーの腱鞘炎との戦いを意味している。
不満の元凶「Hidden」の分析

頻出単語データを見ると、「Hidden(隠された)」という言葉が5回も登場しています。探し物ゲームにおいて「隠されている」のは当然のことですが、なぜこれが不満の文脈で語られるのでしょうか。
1. 隠し方の「ルール無用」地帯
本作における「Hidden」は、もはやステルスの域に達しています。通常、探し物ゲームには「そこにありそうな理由」というものが存在します。しかし、本作ではそのルールがしばしば無視されるのです。
テニスボールがスポーツ用品店にあるなら納得できますが、本作では全く関係のない冷蔵庫の中に平然と隠されていたりします。この「ランダム性」が、探索のヒントを無価値なものに変えてしまっているのです。プレイヤーは、制作者の気まぐれに付き合わされる「迷子」のような感覚に陥ります。
2. 視認性とリソース消費の壁
また、グラフィック面での「隠し方」にも不満が集中しています。特に「霧(フォグ)」のエフェクトなどは、雰囲気を出すための演出を超えて、プレイヤーの物理的な視力を削りにきていると言わざるを得ません。
網膜にこのドット絵が焼き付いて離れないほどプレイし続けてきた私でさえ、時折画面のチカチカに頭痛を覚えることがあります。低スペックPCではこの演出が原因でフレームレートが極端に低下するという報告もあり、技術的なハードルが「物理的な隠し要素」として機能してしまっているのは、もはや笑えないジョークです。
(プレイ時間: 0時間 ※実際は4時間程度プレイ) …The objects you are finding are completely arbitrary. Despite the title of the game being “Matt’s Hidden Cats,” you are almost never actually looking for cats, but actually small random objects in a scenario that has cats in it… Rinse and repeat for each new level.
(日本語訳:…見つけるべきオブジェクトが完全に恣意的です。タイトルの『Matt’s Hidden Cats』にもかかわらず、実際には猫を探していることはほとんどなく、猫がいる風景の中にある小さなランダムなオブジェクトを探すことになります。…新しいレベルごとにこれを繰り返すだけです。)
このレビューが鋭く指摘するように、「猫探し」というコンセプトが、実は「ランダムなガラクタ探し」の隠れ蓑(Hidden)になっている。このタイトルの看板に偽りありと言わんばかりの構造が、熱心なファンであればあるほど、裏切られたような感覚を与えてしまうのです。
何千、何万というオブジェクトの中から、名前も知らない小さなネジを探し出す行為。それは果たして「猫との触れ合い」と呼べるのでしょうか。
「猫」はあくまで舞台装置に過ぎず、真の主役はプレイヤーの忍耐力を試す「恣意的な配置物」である。
ユーザーが直面する現実
プレイ時間が長くなればなるほど、プレイヤーはこのゲームの「底」にある、ある種の不気味な操作性に気づき始めます。
1. 開発者の「視線」というプレッシャー
驚くべきことに、一部のレビューでは「開発者がプレイヤーに対してポジティブな反応を強要するような仕組みがある」との指摘があります。これはゲームのルール以前の問題として、心理的な圧迫感を与えます。
「ゲームを楽しんでいるか?」という問いかけに対し、素直に「Yes」と言わなければ何らかの不利益を被る(あるいは情報が隠される)という仕様。これが事実であれば、それはもはやゲーム体験ではなく、開発者によるマインドコントロールに近い何かです。
2. ヒント機能の「出し惜しみ」
さらに、攻略を助けるはずのヒント機能も、プレイヤーを助けるというよりは「焦らす」ための道具として機能しています。ヒントが溜まるまでのチャージ時間が異常に長かったり、ようやく得られたヒントが「それは外にあります」といった、誰が見ても分かるような抽象的な内容だったりする場合、プレイヤーの怒りは頂点に達します。
指紋が磨り減って平らになるまでクリックを繰り返した末に、無価値なヒントを提示された時の脱力感は、言葉では言い表せません。
(プレイ時間: 32時間) There is a feature where the devs keep asking you how much you like the game and if you’re not positive enough they don’t tell you certain things about the game. It’s quite manipulative.
(日本語訳:開発者がゲームをどれだけ気に入っているかを何度も尋ねてくる機能があり、十分にポジティブな返答をしないと、ゲームに関する特定の情報を教えてくれません。かなり操作的(マニピュレーティブ)です。)
このレビューからは、32時間という決して短くない時間を本作に費やしたプレイヤーの、深い落胆と不信感が伝わってきます。ゲームの中の猫を見つける前に、開発者の意図という名の迷路に迷い込んでしまう。これこそが、本作が抱える最大の「理不尽」な現実なのです。
画面の中の猫たちは可愛らしく鳴いていますが、その裏側には冷徹な計算と、プレイヤーを意のままに操ろうとする設計思想が透けて見えます。
このゲームはプレイヤーを癒やすための道具ではなく、開発者の承認欲求を満たすための試験場なのかもしれない。
それでも支持される理由
ここまで散々、低評価レビューをもとに本作を叩いてきましたが、それでもなお「好評率99%」という現実は揺らぎません。なぜこれほどまでに、多くの人がこの「クリック地獄」を愛してしまうのでしょうか。
1. 圧倒的なボリュームと「埋める」快感
本作の最大の武器は、その物量です。イージー、ノーマル、ハードという難易度設定に加え、各ステージに隠された金貨やシークレット要素。これらをすべて集めようと思えば、まさに「一生遊べる」レベルのコンテンツ量が用意されています。
親の顔より見た画面の中で、最後の一つを見つけた瞬間の脳内麻薬の分泌。これは、理不尽さを乗り越えた者にしか味わえない、一種の「極限状態でのカタルシス」なのです。
2. 巧妙な「パロディ」と世界観の構築
また、高評価レビューで頻繁に触れられているのが、細部に散りばめられたパロディネタです。どこかで見たことのあるキャラクターやアイテムが、緻密なドット絵の中に紛れ込んでいるのを見つけるのは、ゲーマーとしての知識を試されているようで、不思議な高揚感があります。
ヒントシステムについても、実は「答えを教えすぎない」というバランスが、現代の親切すぎるゲームに慣れた層には逆に新鮮に映っている側面もあります。「自力で見つけたい、でも少しだけヒントが欲しい」という絶妙な我儘を叶えてくれる設計は、確かに評価に値します。
3. 「チル」な音楽と残酷なゲーム性のギャップ
そして、BGMの素晴らしさも無視できません。非常にリラックスできる音楽が流れる中で、プレイヤーは必死に画面を連打し、目を血走らせてオブジェクトを探す。この静かな音響と過酷なプレイ体験のコントラストこそが、本作を唯一無二の存在に押し上げているのです。
いわゆる「作業ゲー」が好きな人にとって、このゲームは最高の「暇つぶし」であり、同時に「忍耐力の証明書」でもあります。多くのプレイヤーは、不満を抱えつつも、その圧倒的なボリュームの波に飲み込まれることを望んでいるのです。
理不尽なまでの「隠し方」に怒りを感じながらも、結局は次の猫を探してしまう中毒性こそが本作の正体である。
最終評価と購入ガイド
さて、どす恋まん花としての最終結論です。
『Find Matt’s Cats』は、決して万人にお勧めできる「癒やし系ゲーム」ではありません。その実態は、開発者の偏執的なこだわりと、プレイヤーの根性を天秤にかける、非常にストイックな「デジタル忍耐力テスト」です。
しかし、もしあなたが「一つのことに没頭したい」「無心でクリックし続けたい」「理不尽な隠し場所を見つけて開発者に勝ちたい」という情熱をお持ちなら、これほどコストパフォーマンスに優れた作品は他にないでしょう。
マウスが火を吹くほどの激闘を乗り越えた先にある、あの何とも言えない空虚さと達成感。それを味わいたい方は、ぜひ購入ボタンを押してみてください。
✅ 購入をお勧めする人
- 「ウォーリーをさがせ!」のような探索を、圧倒的なボリュームで楽しみたい人
- 細かいパロディネタや、緻密なドット絵の書き込みを愛でるのが好きな人
- 作業ゲーに没頭し、無心でクリックを繰り返すことでストレスを(逆説的に)解消したい人
❎ 購入を避けるべき人
- 論理的で納得感のあるパズルや、丁寧なガイドを求める合理主義な人
- 「猫」との癒やし体験だけを期待し、ガラクタ探しに興味が持てない人
- 画面の点滅や霧のエフェクト、あるいは激しいクリック操作で体調を崩しやすい人
執筆:どす恋まん花
