皆様、ご機嫌よう。どす恋まん花でございます。
本日も、ゲームという名の荒野を彷徨う一人の迷える子羊、あるいは嵐を愛しすぎた狂信者として、一つの話題作を解剖させていただきますわね。
今回取り上げるのは、2026年7月16日にリリースされた期待の新作『Funnel Runners』。
巨大な竜巻が吹き荒れる中、壊れたバンを修理して脱出するという、スリルと絶望が同居する一人称視点の協力型サバイバルでございます。まん花は、この吹き荒れる嵐の中に2000時間という、もはや一つの人生を構築できるほどの時間を捧げてまいりました。
「なぜ、そんなにやり込んでいるのにブログを書くのか?」
それは、このゲームが現在、非常に興味深い「評価の乖離」を起こしているからに他なりません。
85%という高い好評率を維持しながらも、その裏側で渦巻く「低評価」の嵐。そこに刻まれた悲鳴は、単なる愚痴ではなく、このゲームが抱える構造的な欠陥と、同時に秘められた恐るべきポテンシャルを指し示しているのです。
今回は、数多のレビューデータと、まん花が魂を溶かし尽くして得た実体験をもとに、本作の真の姿を暴いていこうと思います。
作品概要

『Funnel Runners』は、巨大な竜巻が迫る極限状態の中で生き残りを懸けて戦う、一人称視点の協力型サバイバルアクションゲームです。プレイヤーは嵐の観測員となり、最大8人のチームまたはソロで、壊滅しつつある街へと足を踏み入れます。
ゲームの主な目的は、猛烈な嵐に飲み込まれる前に「車両を修理して脱出すること」と「データを収集すること」です。プレイヤーは崩落していく街を探索し、散らばった部品や燃料、道具を回収しなければなりません。本作の最大の特徴は、時間の経過と共に激しさを増すダイナミックな気象システムです。ランダムに発生する竜巻は建物をリアルタイムで破壊し、地形を刻々と変化させます。建物が壊れると中のアイテムも失われてしまうため、嵐の成長に合わせた迅速な判断と役割分担が攻略の鍵となります。
リアルなグラフィックと臨場感溢れるサウンドにより、崩れゆく瓦礫や吹き荒れる強風の恐怖を間近に感じながら、緊張感のある探索を楽しめます。天候やアイテム配置、車両のトラブル内容はプレイのたびにランダムに変化するため、常に新鮮なサバイバル体験を味わえるのが魅力の作品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Funnel Runners |
| 発売日 | 2026年7月16日 |
| 開発元 | Supernova Studios LLC |
| 総レビュー数 | 742件 |
| 評価内訳 | 高評価: 628 / 低評価: 114 |
| 好評率 | 85% |
| 平均スコア | ★★★★☆ (4.2) / 5.0 |
| 日本語対応 | ❌ 未対応 |
| 概要 | Trapped in a doomed city, you and up to 7 friends must scavenge parts, fix your van, and escape the brutal tornado that approaches. A first-person co-op survival game with escalating disasters and total environmental destruction. |
| 対応機種 | PC (Steam) |
データが示す不満の傾向

さて、まずは冷徹なデータから現実を見つめてみましょう。
不満カテゴリの内訳を見ると、第1位は「マップ/探索(15件)」、続いて「バグ/最適化(12件)」、そして「理不尽な難易度(11件)」と並んでいます。
一見すると一般的な早期アクセスゲームの課題に見えますが、まん花が瞼の裏に竜巻の軌道が焼き付くまでプレイした経験から言わせてもらえば、この「マップ/探索」への不満は非常に根深い問題を孕んでおります。
探索の「虚無」とリプレイ性の欠如
本作の探索は、一言で言えば「極限状態のゴミ拾い」です。
しかし、そのゴミ拾いがプレイヤーに与える報酬があまりにも少ない。多くのプレイヤーが指摘しているのは、探索範囲が広いようでいて、実はやるべきことが「バンの部品を探して取り付けるだけ」という、非常に単調なループに陥っている点です。
特にプレイ時間が短い、あるいは「即返金」を選択した層からは、この「浅さ」に対する厳しい言葉が投げかけられています。
確かに、初めて竜巻を見た時の感動は凄まじいものがあります。家が根こそぎ剥ぎ取られ、空に舞う光景。しかし、その感動の賞味期限は驚くほど短いのです。
「期待」と「現実」のミスマッチ
プレイヤーは『Funnel Runners』というタイトルから、「嵐の中を激しく駆け抜け、竜巻を追跡する(ストームチェイサー)」ような体験を期待していました。
ところが、実際に提供されたのは「壊れたバンを直すために、酸性雨に打たれながら納屋を漁る」という、地味な作業ゲーだったのです。この期待のズレが、低評価の大きな要因となっています。
以下のレビューは、その落胆を象徴する一言でございます。
(プレイ時間: 0時間) funnel runners… more like fix the van in a storm runner… this game is dumb you literally just run around in a storm trying to fix the van… disappointed…
(日本語訳:ファンネル・ランナーズ……というより、嵐の中でバンを直すランナーだな。このゲームはアホらしい。文字通り嵐の中を走り回ってバンを直そうとするだけだ。がっかりだよ)
このレビュアーが「0時間(実際には数十分でしょう)」で筆を置いた理由は、まん花もよく分かります。
ゲームの底が見えるのがあまりにも早いのです。竜巻という最強のスパイスを使いながら、調理法が「素材のまま(単調なルーチン)」では、グルメなゲーマーの胃袋を掴むことはできませんわね。
プレイヤーが求めていたのは「嵐との対話」であり、決して「嵐に邪魔されながらの修理作業」ではなかったのです。
この構造的な欠陥を放置すれば、どんなにグラフィックが美麗でも、ユーザーは離れていく一方でございましょう。
本作における「探索」は、現状では感動を消費するための「装置」でしかなく、ゲームとしての厚みを欠いていると言わざるを得ません。
不満の元凶「There」の分析

次に、頻出単語TOP7のデータを見てみましょう。
ここで最も注目すべきは、第1位の「There(37回)」でございます。
一見、単なる指示代名詞に過ぎないこの言葉が、なぜこれほどまでに不満レビューの中で叫ばれているのか。
まん花が指紋が摩滅してなくなるほどコントローラーを握りしめて分析した結果、この「There」にはプレイヤーの「絶望的な不在」が込められていることが分かりました。
「Nothing(何もない)」という現実
レビューを詳細に読み解くと、「There」は多くの場合、「There is nothing to do(やることが何もない)」「There is only one map(マップが一つしかない)」「There is no progression(成長要素がない)」という文脈で使用されています。
つまり、この単語の多さは、プレイヤーがこのゲームの「中身の無さ」に直面した回数そのものなのです。
美麗なグラフィックで彩られた世界。しかし、その扉を開けてみれば、中には何もない。ただ風が吹き抜けているだけ。
そんな虚脱感が、この「There」という単語に集約されているのです。
「There」が指し示す操作感のストレス
また、この「There」は特定の「場所」や「事象」に対する苛立ちとしても使われています。
「あそこに竜巻があるのに、何も干渉できない」「あそこにアイテムがあるはずなのに、同期バグで見えない」。
本作は8人協力プレイを謳っていますが、アイテムの同期が取れていないという致命的なバグが、多くの「There」を生み出しています。
(プレイ時間: 1時間) Задумка прикольная, можно кекнуть разульку, НО! Войс без впна у ру игроков не пашет с шансом 50%, оптимизации просто нет, кадры улетели вместе с торなдо, ну и самое главное ЭТО БУКВАЛЬНО ДЕМО ВЕРСИЯ ИГРЫ, которую разраб на фулл серьезном лице сейчас продаёт, цена мизерная, но в игре есть только 1 карта, её за 15 минут проходишь и всё, дальше просто играй её заного, но ради чего, только если ради открытия более высокой сложности на 10 лвле.
(日本語訳:コンセプトは面白いし、一回は笑える。でも! ロシアのプレイヤーはVPNなしだとボイスチャットが50%の確率で動かない。最適化も皆無で、フレームレートは竜巻と一緒に飛んでいった。そして何より、これは文字通り「デモ版」だ。開発者はこれを本気で売っている。価格は安いが、マップは1つだけで15分で終わる。それ以降はただの繰り返し。レベル10で解放される高難易度のためにやる価値があるかって? 疑問だね)
このレビューが指摘するように、現状の『Funnel Runners』は、フルプライス(あるいはそれに準ずる期待値)で提供されるべき「完成品」ではありません。
多くのプレイヤーが「あそこに可能性はあるが、中身がない(There is potential, but no content)」と嘆いているのです。
「There(そこ)」にあるはずのゲーム体験が欠落しているという事実は、現代のゲーマーにとって最も耐え難い裏切りとなります。
まん花も、人生の貴重な数ヶ月を嵐の中で過ごした身として、この「There」の重みには胸が締め付けられる思いです。
期待という名の大きな帆を張った船が、中身のない風に吹かれて座礁していく様を見守るのは、実につらいものでございますわね。
「There」の頻出は、本作が「可能性の皮を被った、未完成の残骸」であることを雄弁に物語っています。
ユーザーが直面する現実

さて、ここからはさらに踏み込んで、プレイヤーが実際に味わう「理不尽な地獄」について描写してまいりましょう。
まん花がキーボードのWキーが陥没して戻らなくなるほど戦い抜いた中で見た光景は、まさに阿鼻叫喚でございました。
本作の難易度は、戦略性によるものではなく、その多くが「不便さ」と「理不尽」によって構成されています。
インベントリという名の枷
まず、全プレイヤーを苦しめるのが、あまりにも貧弱なインベントリ制限です。
所持枠はわずか3スロット。これだけ聞くと、往年のサバイバルホラーのような緊張感を生むための工夫かと思われますが、現実は違います。
例えば「除細動器(蘇生アイテム)」を持つと、それだけで3スロット全てを占有します。つまり、仲間を助けようと思えば、他のアイテムは一切持てないのです。
さらに、このゲームには「酸性雨」という、避けることのできない嫌がらせが存在します。
これを防ぐには「傘」が必要ですが、傘は2スロットを消費します。
結果として、プレイヤーは「傘を持って何も拾えない状態で歩くか」「傘を捨てて体力を削られながら走るか」という、究極の(そして全く面白くない)選択を迫られるのです。
竜巻という名の「出待ち」
さらに酷いのが、竜巻のスポーンロジックです。
データによれば、小型の竜巻が高い確率で「ホストプレイヤーの真上」に発生するという、もはや嫌がらせとしか思えないバグ(あるいは仕様)が存在します。
せっかく必死の思いでバンの部品を集め、いよいよ脱出……という瞬間に、自分の足元から竜巻が沸き起こり、全てを無に帰す。これは挑戦ではなく、ただの「事故」でございます。
(プレイ時間: 5時間) The acid rain is the single most unfun thing in the game. There is hardly any winning when you have acid rain. Umbrellas more or less handicap you because it’s either the umbrella OR having enough space for key quest items that take up two spots, like batteries, defibs, etc.
(日本語訳:酸性雨はこのゲームで一番つまらない要素だ。酸性雨が降っている時に勝つのはほぼ無理だ。傘を持つと、バッテリーや除細動器のような2スロット使うクエストアイテムを持つスペースがなくなるから、結局ハンデを背負わされているのと変わらないんだ)
この、5時間という「ゲームの仕様を理解し始めた」プレイヤーの言葉には、重みがあります。
初心者がバンの修理で終わることに怒る一方で、中級者は「システムの噛み合わせの悪さ」に絶望しているのです。
困難を乗り越えた先に達成感があるのではなく、ただ「不自由を押し付けられたまま終わる」という体験。
これが今の『Funnel Runners』の正体であり、多くの廃人を「虚無」へと誘う罠なのです。
まん花も、親の顔より見たバンの修理画面を前にして、何度ため息をついたことでしょうか。
段差一つ登れない貧弱なジャンプ力、遮蔽物にならない壊れたフェンス、そして何より、必死で直したはずのバンを「自分で運転することすら許されない」という事実。
エンジンをかけた瞬間に画面が暗転し、リザルト画面が表示される……。
その時の虚無感は、竜巻に飲み込まれるよりも、ずっと深くプレイヤーの心を削ります。
『Funnel Runners』は、プレイヤーに「努力の対価」を支払うことを忘れ、ひたすら「忍耐」だけを強要するサディスティックな設計に陥っています。
それでも支持される理由

ここまで散々に酷評してまいりましたが、冒頭で申し上げた通り、本作の好評率は85%と高い数字を叩き出しています。
これは決して「サクラ」や「ボット」によるものではありません。まん花が視力の限界を超えてモニターを凝視し続けた結論として、このゲームには「他では代替できない麻薬的な魅力」が確かに存在するのです。
圧倒的な「破壊の美学」
まず何と言っても、アンリアルエンジン5を駆使したと思われる(公式に明言されていなくても、そのレベルの)グラフィックと、環境破壊表現でございます。
巨大なF5級の竜巻が地平線から迫り、ダイナミックに空の色が変わっていく。
雷鳴と共に、目の前の民家が屋根から剥がれ、壁が砕け散る。その物理演算の精度と臨場感だけは、既存のどのサバイバルゲームよりも「本物」を感じさせてくれます。
この「ビジュアルの説得力」だけで、多くのプレイヤーは「ああ、これを体験できただけで数百円の価値はある」と納得してしまうのです。
8人という「カオスの許容」
また、最大8人でプレイできるという点も、本作を「パーティーゲーム」として成立させています。
真面目に攻略しようとすると前述のような不満が爆発しますが、友人たちとボイスチャットで騒ぎながら、「うわああ竜巻が来た!」「誰か死んだwww」と笑い飛ばす分には、これほど「映える」ゲームも珍しい。
アイテムの不備も、理不尽な死も、多人数プレイというフィルターを通せば「ネタ」に昇華されてしまうのです。
『Funnel Runners』の真価は、ゲーム性そのものよりも、その「圧倒的なビジュアルが作り出すシチュエーション」にあります。
まん花も、血反吐を吐きながら嵐を駆け抜けた日々を振り返ると、あの理不尽な酸性雨の中で仲間と傘を取り合った時間は、不思議と輝いて見えるのでございます。
不満がある。バグもある。中身もない。
それでも、あの巨大な渦に飲み込まれる瞬間の「畏怖」を感じたくて、プレイヤーは再び嵐の中へと足を踏み入れてしまう。
それは一種の吊り橋効果に近い、危険な魅力といえるでしょう。
本作は「ゲーム」としては未熟ですが、一瞬の「体験」としては唯一無二の衝撃を与える、稀有な「アトラクション」なのです。
最終評価と購入ガイド
さて、長々と語ってまいりましたが、どす恋まん花としての最終結論を出させていただきますわね。
『Funnel Runners』は、現状では「素晴らしいコンセプト・アートを、強引にゲームの形に繋ぎ合わせた試作品」でございます。
もし貴方が「数百時間を超える深いゲーム体験」や「練り込まれた成長要素」を求めているのであれば、今はまだ手を出すべきではありません。しかし、「今夜一晩、友人と最高の絶叫体験を共有したい」というのであれば、これ以上の選択肢はないでしょう。
まん花は、このゲームが今後、本当に「ストームチェイサー」になれるアップデートを繰り返すのか、それともただの「バン修理シミュレーター」として風化していくのか、命の灯火を燃やし尽くすまで見守り続ける所存です。
最後に、貴方がこの嵐に飛び込むべきかどうかのチェックリストを置いておきますわ。
✅ 購入をお勧めする人
- 超美麗なグラフィックで、家がぶっ飛ぶような破壊表現を体験したい人
- 仲のいい友人(4人〜8人)と、ワイワイ言いながら理不尽を楽しめる人
- 「早期アクセス」という未完成の面白さを、広い心で許容できる人
❎ 購入を避けるべき人
- 「ストームチェイサー」として、高度な気象観測や本格的な運転を楽しみたい人
- 限られたインベントリや、理不尽な死に対してストレスを感じやすい人
- 1つのマップ、1つのゲームループを数時間で遊び尽くしてしまうのが耐えられない人
それでは皆様、また次の戦場……あるいは、次の嵐の中でお会いしましょう。
どす恋まん花でございました。
執筆:どす恋まん花
