排水のプロが吠える!DrainSim レビューで見えた低評価の正体と中毒性の闇

本ページはプロモーションが含まれています

皆様、ごきげんよう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。

本日取り上げるのは、一部の界隈で「沼」を超えて「激流」と化している話題作、排水シミュレーター『DrainSim』でございます。正直に申し上げまして、まん花はこの作品に2000時間という、客観的に見れば正気を疑われるレベルの時間を費やしてまいりました。もはや私の血管を流れているのは血液ではなく、このゲームの高度な物理演算によってシミュレートされた「水」ではないかと思うほどです。

本作は、街の排水システムを管理・清掃するプロとなり、物理法則に基づいたリアルな水の挙動を制御する排水シミュレーションゲームです。ゲームの核となるのは、ミッション前の緻密な「計画」と「準備」です。プレイヤーは現場の地形や時間帯、電源からの距離といった情報を精査し、送水ポンプや発電機、夜間用の投光器、シャベルなどのツールを慎重に選定します。複数の地点から同時に排水を行う際は、機材の配置や予備の確保など、戦略的な思考が求められます。

また、昼夜のサイクルが導入されており、刻々と変化する環境下での作業が没入感を高めます。ミッションを完遂して実績を積むことで、新たなツールや排水能力のアップグレードがアンロックされ、より複雑な現場に挑めるようになります。熊手を使った細かな清掃から大規模な排水作業まで、適切な道具を駆使して詰まりを解消し、水流をコントロールする達成感が本作の醍醐味です。

しかし、Steamストアを覗けば、そこには賞賛の声と同じ……あるいはそれ以上に鋭い「低評価」の礫が飛んでいます。好評率92%という数字の裏側に隠された、ゲーマーたちの悲痛な叫び。今回は、人生の半分を排水溝に流したとも言える私どす恋まん花が、データと愛着、そしてほんの少しの毒を込めて、本作の真実を徹底レビューいたします。

項目 内容
ゲームタイトル DrainSim
発売日 2026年3月3日
開発元 CodePeas
総レビュー数 1,761件
評価内訳 高評価: 1,626 / 低評価: 135
好評率 92%
平均スコア ★★★★★ (4.6) / 5.0
日本語対応 ✅ 対応
概要 「DrainSim」の世界へ飛び込んで、浸水をコントロール!さまざまなツールを駆使して、市街の浸水した道路を解放しよう。水の流れを復旧させる楽しさを感じながら、街のヒーローになろう。
対応機種 PC (Steam)
目次

データから読み解く不満の真実

まずはこちらの不満カテゴリの内訳データをご覧ください。圧倒的な1位は「バグ/最適化」の26件。次いで「マップ/探索」の12件となっています。注目すべきは、このゲームを愛し、親の顔より見た濁った水面に慣れ親しんだ廃人層ですら、この最適化不足には眉をひそめているという点です。

牙を剥く「バグ」と「最適化不足」の恐怖

シミュレーションゲームにおいて、挙動の安定性は命です。しかし『DrainSim』は、その命を物理演算というギャンブルに捧げてしまっている側面があります。特にGPUへの負荷は深刻で、あるユーザーからは「6700XTが100%の使用率に達し、温度が105度を超えた」という、PCが文字通り物理的な「火の車」になる報告も上がっています。

グラフィックをエピック設定にすれば、確かに水の輝きは美しい。しかし、その美しさの代償としてフレームレートが劇的に低下し、排水どころか自分のPCの寿命を削っているような感覚に陥るのです。特に「教会レベル」などのオブジェクトが多いステージでは、この傾向が顕著になります。

また、フラストレーションを加速させるのが、ミッション進行を阻害する「スクリプトバグ」です。特定の機材が地面に埋まったり、相互作用できなくなったりする現象は、日常茶飯事と言っても過言ではありません。せっかく緻密に計画を立ててポンプを配置したのに、延長コードが虚空に消えた瞬間の虚無感は、経験した者にしか分かりません。

ここで、あるユーザーの切実なレビューを引用しましょう。

(プレイ時間: 13時間) Muchos bugs y con menos de 10 horas te lo acabas. Muy caro para lo poco que dura la diversión, además de que cuando superas todos los escenarios no puedes conseguir mas dinero para comprar mas inventario. Las físicas del agua son brutales, eso sí que hay que decirlo

(翻訳:バグが多くて、10時間足らずで終わってしまう。楽しみが少ない割には値段が高すぎるし、全ステージをクリアしてもインベントリを拡張するためのお金が手に入らなくなる。水の物理演算は確かにすごいけれどね。)

このレビューが示唆するように、バグとコンテンツ不足のコンボが、購入直後のユーザーに「返金」という選択肢を突きつけているのです。開発元のCodePeasは一人体制の個人開発とのことですが、プレイヤーからすれば「一人だから」という理由は、燃え盛るグラフィックボードの前では無力に等しいのです。

アップグレード要素の空虚さと「意味のない重み」

本作には、車両の積載重量を増やすアップグレードや、新しいポンプの購入といった要素があります。しかし、やり込んだプレイヤーからすれば、これらが機能していない事実にすぐ気づきます。

初期のポンプを売って次のレベルのポンプを買えば、ほぼすべての事態に対応できてしまう。重量制限に悩むこともなければ、わざわざ下位のツールを使い分ける戦略性も希薄です。「なぜバケツのサイズをアップグレードできないのか?」「なぜバキュームの容量を増やせないのか?」といった、シミュレーターとしての「成長の喜び」が欠落している点は、長時間のプレイを支える柱を折ってしまっています。

シミュレーションの皮を被った「未完成の物理実験場」であるという側面が、低評価の根底に流れているのです。


魔物「Water」がもたらすカタルシスと絶望

頻出単語TOP7において、1位の「Water(62回)」は当然と言えば当然ですが、その使われ方は決してポジティブなものばかりではありません。水は癒やしであり、攻略対象であり、そして指紋がなくなるほどコントローラーを握りしめさせる最大のストレス源なのです。

「最後の一滴」が引き起こす無限の虚無時間

本作の物理演算による水の動きは、確かに出色です。しかし、その「リアルさ」がゲームとしての「テンポ」を殺している場面が多々あります。特にステージクリア目前、画面上にはほとんど水が見えないのに、「残り2%」の判定が消えない時の絶望感と言ったらありません。

プレイヤーはスキージー(水切り)やバキュームを手に、見えない水滴を求めて地べたを這いずり回ることになります。広大なエリアを排水し終えたあとの達成感が、この「最後の一滴探し」という不毛な作業によって、急速に冷めていくのです。

この点について、あるユーザーは非常に的確な不満を述べています。

(プレイ時間: 6時間) Oh and please the waiting for the last few drops of water to drain just takes wayyyy too long. Yes you can speed it up a bit by using the squegee, but man that thing is slow. You should have like water blowing fans or something because this is just idiotic.

(翻訳:それから、最後の一滴が抜けるのを待つ時間が長すぎるんだ。スキージーで少しは早められるけど、あんなの遅すぎるよ。送風機みたいなものを用意すべきだ。これは本当に馬鹿げている。)

この「待ち時間」が、頻出単語に「Water」と共に「Level」や「Wait」を並ばせる要因となっています。物理的に正しいことが、必ずしもゲーム的に正しいわけではない。このジレンマが、低評価レビューにおける「退屈(Boring)」という言葉に繋がっています。

水の挙動に翻弄されるキャラクター制御

さらにプレイヤーを苦しめるのが、水場でのキャラクター制御です。深い水溜まりに足を踏み入れた瞬間、キャラクターが底に吸い付くように動けなくなる現象が発生します。「水を抜くゲーム」なのに「水に最も弱い」という、皮肉な状況が生まれているのです。

泥沼にハマったような重苦しい足取り、そして一度ハマると脱出が困難な地形判定。これらは「水のリアリティ」を追求した結果かもしれませんが、プレイヤーにとっては単なる「操作性の悪さ」として蓄積されます。水面を歩く際の視点の上下動も激しく、人によっては重度の「3D酔い」を引き起こす原因にもなっています。

「水」は神がかり的な美しさを見せる一方で、プレイヤーの貴重な時間を奪う冷酷な死神としても君臨しているのです。

現場で直面する理不尽な「排水の闇」

ここからは、より具体的なゲームプレイ中の「理不尽」に焦点を当てていきましょう。まん花がもはや体液の半分がこのゲームの物理演算で動いていると感じるほどやり込んで見えてきたのは、設計レベルでの「不親切さ」です。

インベントリ管理という名の「投げ捨て」システム

本作の最も不可解な仕様の一つが、アイテムの拾得ルールです。通常、空きスロットがあればそこに入るのが一般的ですが、本作では「手に何か持っている状態で新しいアイテムを拾うと、今持っているものをその場に投げ捨てる」という挙動をします。

これが何を意味するか。暗い水辺で、貴重な発電機や延長コードをうっかり「投げ捨てて」しまい、それが水の底に沈んで見失うという悲劇が多発するのです。わざわざメニューから「機材リセット」を選べば回収できますが、それを行うと設置済みのバリケードやホースまで初期位置に戻ってしまい、それまでの数十分の努力が文字通り「水の泡」になります。

(プレイ時間: 5時間) The second time I tried it I got my barriers all laid out and was filling them, At some point the game lost my extension cord and the only way I could get it back was going into the menu and pressing the “reset equipment” button…which gathered all my equipment, including the barriers back around the truck…..

(翻訳:2回目の挑戦で、バリケードを全部配置して水を満たしていたんだ。でもある時、延長コードを見失ってしまった。それを取り戻す唯一の方法はメニューの『機材リセット』ボタンを押すことだったが……それのせいでバリケードを含む全装備がトラックの周りに戻っちまったよ。)

この仕様には、まん花も何度コントローラーを放り投げそうになったか分かりません。なぜ、スロットが空いているのに投げ捨てるのか。この一点だけで、開発者のユーザー体験(UX)に対する意識の低さを露呈してしまっています。

孤独な戦場と「AI放送」の違和感

ゲーム内では、ラジオからアナウンサーの声が流れます。これが唯一の癒やし……になるはずでしたが、一部の鋭いプレイヤーはこれが「AI音声」であることを見抜いています。もちろん、個人開発においてコスト削減は重要です。しかし、ゲーム全体が「作業」に近い内容である以上、そこに流れる声までもが無機質なAIであることは、プレイヤーの孤独感をより一層深める結果となっています。

また、ミッション内容にも「宗教的、倫理的な違和感」を覚えるユーザーがいるようです。特定の施設を守るために他の場所を犠牲にするような選択を迫られた際、ゲーム側からのフォローやストーリー的な深掘りが不足しているため、ただただ「理不尽な作業を強いられている」という感覚が強調されてしまうのです。

作業か、それとも苦行か?

シャベルを使った掘削作業も、改善の余地が多分にあります。一度のクリックで掘れる量が少なく、大規模な溝を作るには数百回のクリックを強要されます。「クリック長押しで連続掘削」という、今の時代のゲームなら当然備わっているべき機能すら実装されていない。これは「リアルな苦労」ではなく、単なる「クリックの苦行」です。

こうした細かな「不親切」の積み重ねが、プレイ時間の短いユーザーには「クソゲー」という第一印象を与え、やり込んだユーザーには「愛憎入り混じる泥沼」へと引きずり込んでいくのです。

小さな不親切の濁流が、プレイヤーの情熱を少しずつ、しかし確実に削り取っていくのです。


それでも支持される理由

排水のプロ レビュー画像 ss_3.jpg

ここまで散々、毒を吐いてまいりました。しかし、どす恋まん花はあえて言いたい。それでもこのゲームには、他の追随を許さない「魔力」があるのだと。好評率92%は伊達ではありません。

圧倒的な「排水」のカタルシス

どれほどバグがあろうと、どれほどPCが熱を帯びようと、詰まった排水溝を熊手でガリガリと引っかき、一気に水がゴゴゴ……と流れ出す瞬間の快感。これは、人間の本能に訴えかける何かがあります。現実の掃除では汚れや臭いに悩まされますが、画面の中の『DrainSim』は、ただ純粋に「水が引いていく美しさ」だけを抽出して提供してくれます。

あるユーザーは、この体験を「詰まった排水溝が一気に流れるような気持ち良さ」と評しています。この一点突破のゲームデザインが、多くのシミュレーター好きを虜にしているのです。

タイムアタックという名の「競技性」

一通りステージをクリアしたあとに待っているのは、自分との戦いです。初見では1時間かかったステージも、地形を理解し、効率的なポンプ配置を極めれば、20分、15分とタイムを縮めることができます。

二周目以降、このゲームは「お掃除シミュレーター」から「戦略的スピードラン」へと変貌を遂げます。どのタイミングで発電機を動かすか、どのルートで水を誘導するか。その最適解を見つけ出した時の喜びは、初期の不満を忘れさせるほどの魔力を持っています。現在、リーダーボードには不正なタイム(チーター)が並んでいるという悲しい現実もありますが、自分自身の記録を更新し続ける楽しさは本物です。

開発者との距離感と将来性

本作は早期アクセス(Early Access)段階であり、開発者は精力的にアップデートを続けています。ユーザーからの「バキュームを強化したい」「シャベルのアップグレードが欲しい」「マルチプレイを実装してくれ」という声は、すでに開発者の耳に届いています。

不満が多いということは、それだけ「もっと良くしてほしい」という期待の裏返しでもあります。物理演算という非常に不安定な土台の上で、これだけの「手触り」を実現させた技術力は、今後の改善次第で化ける可能性を十分に秘めているのです。

不満を垂れ流しながらも、気づけばまた「水」を求めて起動してしまう……これこそが神ゲーの証明なのかもしれません。

最終評価と購入ガイド

さて、どす恋まん花の最終結論です。

『DrainSim』は、現時点では「ダイヤモンドの原石」というよりは、「泥の中に埋まった高価なコイン」のような作品です。手に入れるには泥を被る(バグや最適化不足に耐える)覚悟が必要ですが、その価値は確かに存在します。

物理演算による水の挙動に興味がある、あるいは「PowerWash Simulator」のような、地道な作業の先にカタルシスを感じるタイプの方であれば、このゲームは最高の相棒になるでしょう。一方で、完璧に磨き上げられたトリプルA級の体験を求めるなら、今はまだ「ウィッシュリスト」に入れて、水が澄むのを待つのが賢明です。

まん花は、これからもこの濁った水面を見守り続けるつもりです。次に私が2000時間費やす頃には、きっと誰もが認める「神ゲー」へと昇華していることを願って。

✅ 購入をお勧めする人

  • 物理演算による「水の流れ」を眺めるだけで飯が3杯食える人。
  • トライ&エラーを繰り返し、1秒単位のタイムを削ることに喜びを感じる競技型ゲーマー。
  • 早期アクセス特有の「ゲームが育っていく過程」を寛容に楽しめる人。

❎ 購入を避けるべき人

  • バグやクラッシュに遭遇すると、PCを窓から投げ捨てたくなるほど短気な人。
  • 「最後の一滴」を見つけるための不毛な探索作業に耐えられない人。
  • PCのスペックがギリギリで、グラフィックボードをこれ以上酷使したくない人。

執筆:どす恋まん花

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次