『泣き叫ぶ雁』低評価レビューの真相!絶望の揚州大虐殺を歩き尽くした末の愛憎劇

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皆様、ごきげんよう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。

今回私が取り上げるのは、発売前から大きな期待を集め、そして発売後に激しい賛否両論の嵐を巻き起こしている話題作『泣き叫ぶ雁』です。前作『飢えた子羊』で世界中を震撼させたチームの最新作ということで、まん花もこのタイトルには並々ならぬ熱量を注いできました。

実を言えば、まん花はこの作品をすでに2000時間やり込んでいます。揚州の街並みが目に焼き付き、夢の中にまで妖怪たちの咆哮が響くほど、この地獄のような十日間を何度もループしてきました。しかし、そんな「廃人」とも呼べる立場から見ても、本作が突きつける「痛み」と「不条理」は、一言で片付けられるものではありません。

なぜ、これほどまでに美しいビジュアルと重厚な歴史背景を持ちながら、多くのプレイヤーが「低評価」を投じ、叫び声を上げているのか。今回は蓄積された膨大なデータと、一人のゲーマーとしての魂の叫びを交え、その核心に鋭く切り込んでいきたいと思います。

目次

作品概要

泣き叫ぶ雁 レビュー画像 eyecatch.jpg

本作は、中国明王朝末期の「揚州大虐殺」という史実を背景に、妖怪が跋扈するファンタジーが融合したダークファンタジービジュアルノベルです。主人公は、幼馴染の死で正気と記憶を失い、人が獣に見えるようになった書生「方 知宥」。酒浸りの日々を送る彼が、酔った拍子に自作の妖怪世界「獅駝国」に迷い込むことから物語は始まります。そこで幼馴染そっくりの少女と出会い、生きる意志を取り戻し、過酷な世界での生き残りを図ります。

ゲームシステムは、虐殺が繰り広げられる過酷な世界での「サバイバル」と「選択」が核となります。プレイヤーは知宥として、妖魔の兵から逃れ隠れる場所を探し、殺されないために路銀や財産を管理して生き永らえることを目指します。剣を手に取り抵抗する選択肢もありますが、全ての行動が命に直結するため、慎重な判断が求められます。

物語は、妖魔による虐殺の「絶望的な現実」と、過去の「書生と名妓の美しい恋の追憶」というダブルストーリーで進行。現在と過去が密接に絡み合い、主人公の失われた記憶が徐々に明らかになる中で真実が姿を現します。45万字に及ぶテキスト、複数のメインエンディングに加え、数十もの死亡エンドが存在し、プレイヤーの選択が結末を大きく左右します。

グラフィックは、明清時代の歴史観と残酷な美しさを独特な厚塗りスタイルで表現した100枚以上の美麗CGで彩られ、日中の豪華声優陣によるフルボイスとオリジナルBGMが映画のような没入感を提供します。前作『飢えた子羊』の世界観を継承しつつも独立したストーリーであるため、初めてのプレイヤーでも楽しめます。過酷な選択と深い物語が織りなす、歴史と幻想が交錯する究極の体験が待っています。

項目 内容
ゲームタイトル 泣き叫ぶ雁
発売日 2026年4月2日
開発元 零创游戏(ZerocreationGame)
総レビュー数 665件
評価内訳 高評価: 559 / 低評価: 106
好評率 84%
平均スコア ★★★★☆ (4.2) / 5.0
日本語対応 ✅ 対応
概要 『泣き叫ぶ雁』は残酷な時代背景と美しい悲恋を描いたビジュアルノベル。最愛の人を失った書生・方知宥は、自らが書いた小説の世界・「獅駝国」に迷い込む。亡き幼馴染とそっくりな謎の少女を守るため、彼は十日間に及ぶ虐殺をなんとか生き延び、失われた記憶を取り戻して幼馴染である名妓の死の謎を解き明かしていく。
対応機種 PC (Steam)

データが示す不満の傾向

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※集計サンプル数: 100件

「不明」が示す、プレイヤーの言葉にできない憤り

不満カテゴリの内訳において、最も大きな割合を占めているのが「不明」あるいは「作品全体の構造的問題」に関連する項目です。これは単にバグが多いといった表面的な問題ではなく、プレイヤーがゲームをプレイし終えた後に抱く「なぜ、こんな思いをしなければならないのか」という根源的な不信感の表れだと言えるでしょう。

本作は、歴史上の凄惨な事件である揚州大虐殺をテーマに据えていますが、その描き方があまりにも独りよがりであるという批判が相次いでいます。特に、主人公・方知宥の造形については、多くのプレイヤーが「共感の限界」を迎えています。彼は教養ある書生でありながら、過酷な現実を直視できず、幻覚の中に逃避し続ける。その姿を「繊細な文学的表現」と捉えるか、「ただの無能な狂人」と切り捨てるかで、評価は真っ二つに分かれます。

まん花も、指紋が摩滅してツルツルになるまでこのゲームを触り続けてきましたが、確かにこの主人公の「弱さ」は、サバイバルゲームとしての爽快感を求めているプレイヤーには劇薬すぎます。自分が守りたいはずのヒロインたちが、次々と凄惨な運命に翻弄されていく中で、主人公ができることは泣き叫ぶこと、あるいは幻覚の中で過去を回想することだけ。この構造的な無力感が、プレイヤーのストレスを爆発させているのです。

「文青病」という名の呪い

レビューの中で頻繁に登場する「文青病(ぶんせいびょう)」という言葉。これは中国のネットスラングで、直訳すれば「文学青年病」、つまり「インテリ気取りの、救いのない悲劇を酔って描く自己満足な作家性」を揶揄する言葉です。多くの低評価レビュアーは、開発者がこの「文青病」に冒されており、プレイヤーの感情を置き去りにして、自分たちが酔いしれるための悲劇を押し付けていると主張しています。

特に批判が集中しているのは、ヒロインの一人である林翩翩の扱いです。彼女は献身的に主人公を支えますが、その背景設定や末路があまりにも過酷であり、「なぜ彼女にだけこれほどまでの試練を与えるのか」という疑問が、不満の核となっています。開発者が「歴史の残酷さ」を描くという大義名分のもと、キャラクターを虐待しているように見えてしまう。この「作家の独りよがりな残酷ショー」に付き合わされている感覚が、データの向こう側にあるプレイヤーの本音なのです。

(プレイ時間: 10時間) 恶心!从人物设定到剧情走向再到结局都让我觉得恶心,就非要写这个妓与娼?非要踩最雷の区域?两个女主没一个活人这就是你的真结局?……玩家喜欢玩你的游戏是因为什么,最大的点不こそ好き纯爱磕CP吗?(中略)你踏馬本质是个galgame游戏,搞清楚自分の定位好吗?
(翻訳:吐き気がする!キャラクター設定からストーリー展開、結末に至るまで全部気持ち悪い。なぜわざわざ売春婦の設定を書くのか?なぜ最も地雷な領域を踏み抜くのか?二人のヒロインがどちらも生存しないのが真の結末か?……プレイヤーがあなたのゲームを好きな最大の理由は、純愛やCP要素を楽しみたいからではないのか?(中略)お前たちの本質はギャルゲーなんだ、自分の立場を理解しろ!)

結局のところ、ゲームとしてのカタルシスと、作家としての表現欲求が激しく衝突し、その火花がプレイヤーに火傷を負わせてしまった。これが「不明」な不満の正体なのでしょう。

期待されたのは「歴史の救済」であり、提供されたのは「出口のない絶望の再生産」だった。

不満の元凶「诶有鸡」の分析

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※集計サンプル数: 100件

開発者への憎悪に似た愛、その象徴としての「诶有鸡」

頻出単語TOP7の第1位に輝いた「诶有鸡(AUG)」。これは、開発スタジオである「零創ゲーム」や、その中心人物である「嵇零(G0)」氏を指す隠語です。特定の単語がこれほどまでに頻出するということは、プレイヤーの不満が「ゲーム内容」そのものを通り越して、「それを作った人間」の思想や姿勢に向かっていることを意味します。

まん花も、眼球の水分がすべて揚州の川に溶け出すほどこの物語を凝視してきましたが、この「诶有鸡」という言葉が使われる文脈は、そのほとんどが「傲慢さ」への指摘です。前作『飢えた子羊』が大成功を収めたことで、開発者が「自分たちは高尚な文学を作っている」と勘違いし、プレイヤーが求める「ゲームとしての楽しさ」を軽視し始めたのではないか。そんな疑惑が、多くのやり込みプレイヤーの心を蝕んでいます。

「生化母体」? 迷走するファンタジー要素

不満の中でも特に具体的なのが、物語終盤に突如として現れる「生化母体」や「毒種」といった、明末という時代背景を完全に無視したSF的、あるいはB級映画的なギミックです。それまで「歴史の重厚さ」や「人間ドラマ」を緻密に描いていたはずが、クライマックスで唐突にジャンルが崩壊し、リアリティを投げ捨てた展開になる。この操作感の欠如と、シナリオの破綻が、頻出単語の裏にある深い失望に繋がっています。

(プレイ時間: 0時間) ……结局更是拉了极其巨大的一坨!本来前期一直压抑一直喂屎,还指望最后能给个好结局甜一下,结果你给我看这个?什么叫“用自己身体种下毒种化作毒箭刺穿仇敌心脏”?什么女二化作“生化母体”和反派同归于尽?你一个明末背景、破城十日的故事,硬生生让你写成了生化危机科幻猎奇片是吧?
(翻訳:……結末は巨大なクソそのものだ!前期はずっと抑圧されてクソを食わされ、最後くらいは甘い結末を期待していたのに、見せられたのがこれか?「自分の体に毒の種を植え、毒矢となって敵の心臓を射抜く」?ヒロインが「バイオ母体」になってラスボスと相打ち?明末の揚州十日を背景にしておきながら、無理やりバイオハザードみたいなSFハンティング映画にしやがったな?)

このように、プレイヤーが歴史の重みに真剣に向き合おうとしている最中に、開発者が「独自のセンス」で冷水を浴びせるような演出。これが「诶有鸡」という言葉に込められた怒りの成分です。期待を裏切られたというよりも、馬鹿にされたという感覚が強いのでしょう。

また、操作感についても、無意味に多い死亡エンドや、特定のフラグ管理の煩雑さが、プレイヤーのストレスを加速させています。サバイバル要素として用意されたはずのリソース管理が、結局は特定の「正解」を選ばせるための作業に成り下がっている。その「正解」ですら、たどり着いた先にあるのは「納得感のない悲劇」なのですから、コントローラーを投げ出したくなる気持ちも分かります。

作家性は武器にもなるが、独りよがりのセンスはプレイヤーの信頼を切り刻む凶器へと変貌する。


ユーザーが直面する現実

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無力な書生と、救われない献身の物語

『泣き叫ぶ雁』をプレイするという体験は、一言で言えば「終わりのない泥沼を這いずる」ようなものです。主人公・方知宥は、戦乱の世で何一つ成し遂げられない無力な存在として描かれます。これは歴史の残酷さを表現する上では正解かもしれませんが、数十時間にわたってその無力感を強制されるプレイヤーにとっては、苦行以外の何物でもありません。

まん花のマウスのクリック音が心音と同期するまで繰り返したプレイ経験の中でも、特に印象深いのは、ヒロインたちの「献身」の空疎さです。林翩翩は自分のすべてを投げ打って主人公を守ろうとしますが、主人公の心にあるのは常に死んだ幼馴染の面影だけ。この「報われない愛」のループは、純愛を好む多くのユーザーにとって、精神的なリンチに近いものがあります。

虚無の回想と、噛み合わないタイムライン

本作の最大の特徴である「ダブルストーリー(現在と過去の交差)」も、不評の大きな要因となっています。虐殺が繰り広げられる「現在」の緊張感が高まったところで、唐突に始まる「過去」の優雅な恋物語。この切り替えのタイミングが悪く、プレイヤーの没入感を削いでいます。さらに、過去編で語られるエピソードが、現在直面している問題の解決に繋がることが少なく、単なる「悲劇を強調するための舞台装置」に過ぎないと感じられてしまうのです。

(プレイ時間: 9時間) 左脑攻击右脑,塑造悲壮的氛围又强制玩家选懦弱的选项,选了有骨气的选项就会死,制作者想还原出战争屠城的残酷景象,但为什么就非得选一个文弱书生疯子的战五渣角色来充当主角,导致氛围压抑,看不到希望,激起玩家の血气,然后强制玩家做乌龟。
(翻訳:左脳が右脳を攻撃している。悲壮な雰囲気を演出しながら、プレイヤーには臆病な選択肢を強要し、勇気ある選択をすれば即死する。開発者は戦争の惨状を再現したいようだが、なぜわざわざ発狂した文弱な書生を主人公にするのか。雰囲気が圧迫感に満ち、希望が見えず、プレイヤーの士気を高めておきながら、強制的に「亀(臆病者)」として振る舞わせる。)

このレビュアーが指摘するように、ゲームデザインが「プレイヤーに何をさせたいのか」を見失っている瞬間が多々あります。戦いたいと思えば死に、逃げたいと思えば過去の記憶に引き戻される。この一貫性のなさが、ゲーム体験を「虚無」なものへと変えています。

また、日本語版においては深刻なバグや翻訳の不備が報告されており、物語の根幹に関わるテキストが表示されないなどの問題も発生しています。これでは、どんなに深いストーリーがあろうとも、そもそも土俵にすら上がれていないと言わざるを得ません。

「絶望」を味わわせることはゲームの醍醐味だが、「不快」と「理不尽」を押し付けることは単なる設計ミスである。

それでも支持される理由

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圧倒的な筆致と美術が織りなす「地獄の美学」

ここまで厳しい意見を並べてきましたが、それでもなお、本作が84%という高い好評率を維持している(あるいは、低評価をつけながらも数時間を費やしてしまう)理由は、その圧倒的な芸術性にあります。100枚を超える美麗なCGは、まさに圧巻。厚塗りスタイルで描かれる明代の風景やキャラクターの表情は、一瞥するだけでその場の空気、湿り気、そして死の匂いまで伝わってくるようです。

まん花も、もはや前世の記憶よりこのゲームのマップのほうが詳しいほど歩き回りましたが、そのたびに息を呑むような美しさに遭遇します。血肉の飛び散る凄惨なシーンでさえ、どこか神聖な宗教画のような崇高さを湛えている。この「残酷な美しさ」こそが、多くのプレイヤーをこの泥沼に留まらせている引力なのです。

前作プレイヤーへのファンサービスという救い

また、前作『飢えた子羊』のキャラクターが登場するイースターエッグ的な章の存在は、古参ファンにとって最大の報酬となっています。「良」や「穂」といった馴染み深いキャラクターたちが、この絶望的な世界でどのように生き、どのような役割を果たすのか。本編の不条理さに疲れ果てた心を癒やす、唯一のオアシスとも言えるでしょう。

この「シリーズとしての繋がり」が、本作を単なる単発のクソゲーに貶めることを踏み止まらせています。開発チームが作り上げてきた世界観への信頼が、まだ辛うじて、低評価の波を食い止めているのです。

「歴史」を語り継ごうとする意志

そして、忘れてはならないのが、「揚州大虐殺」というデリケートな史実を真正面から(ファンタジーの皮を被せつつも)扱おうとするその野心です。教科書の一行で片付けられる悲劇を、一個人の視点から追体験させる。その歴史の重みに真摯に向き合おうとする姿勢だけは、評価に値します。たとえその手法が「文青病」と揶揄されるものであっても、何かを伝えようとする情熱そのものは本物なのです。

物語が破綻していても、主人公がクズであっても、その「痛み」だけは嘘偽りなく伝わってくる。これこそが、多くのプレイヤーが罵声を浴びせながらも、最後までプレイを止められない最大の理由かもしれません。

地獄のような苦しみの中にさえ、目を背けられないほどの眩い光(美)が宿っている。


最終評価と購入ガイド

さて、どす恋まん花としての結論をお伝えしましょう。

『泣き叫ぶ雁』は、「最高級の食材を使いながら、料理人の強烈な個性がすべてを台無しにしたフルコース」のような作品です。美しさは天下一品、音楽は至高、設定も一級品。しかし、それらを結びつける「物語」と「ゲーム性」が、開発者の独りよがりな美学(文青病)によって、非常に食べにくい、あるいは人によっては「毒」とすら感じる仕上がりになっています。

もしあなたが、キャラクターの幸せを第一に願う「純愛派」や、論理的なハッピーエンドを求める「正義派」なら、このゲームは避けるべきです。しかし、キャラクターが苦しむ姿に美を見出す「求道者」や、歴史の闇に深く沈み込みたい「探索者」であれば、これ以上の体験は他にないでしょう。

まん花は、この地獄を2000時間かけて歩き抜きました。その果てに見えたのは、救いではなく、ただ静かに泣き叫ぶ雁の羽ばたきでした。それを受け入れられるかどうか、それはあなた次第です。

✅ 購入をお勧めする人

  • 残酷な史実と美学が融合した、救いのないダークファンタジーを求めている人
  • 前作『飢えた子羊』の世界観やキャラクターを深く愛し、その後の物語を知りたい人

❎ 購入を避けるべき人

  • ヒロインの過酷な運命(売春婦設定や悲惨な末路)に対して強い拒否感がある人
  • 一貫性のあるハッピーエンドや、主人公の成長によるカタルシスを重視する人

執筆:どす恋まん花

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