皆さん、こんにちは。どす恋まん花です。
話題の『NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)が、ついに私たちの前に姿を現しましたね。超現実都市オープンワールドRPGという、耳馴染みのない、けれど何やらワクワクさせる響き。ネオン輝く「ヘテロシティ」を舞台に、異象(アノマリー)を追いかける日々……。何を隠そう、まん花はこの作品に2000時間という、客観的に見れば正気を疑われるレベルの時間を費やしてきました。もはや私の眼球にはヘテロシティのネオンが焼き付き、寝言で「異象管理局」への報告を口走るほどです。
しかし、華やかなトレイラーや美麗なグラフィックの裏側で、Steamのレビュー欄には少なからぬ「低評価」の嵐が吹き荒れています。今回は、人生の相当な割合をこの街での「非公認異象ハンター」活動に捧げてきた一人のゲーマーとして、データに基づきつつ、その「不満の正体」を徹底的に解剖していきたいと思います。
作品概要

『NTE: Neverness to Everness』は、超常現象と日常が交差する現代都市「ヘテロシティ」を舞台にした、超現実都市オープンワールドRPGです。プレイヤーは非公認の「異象ハンター」として、骨董屋「エイボン」の個性豊かな仲間たちと共に、街で巻き起こる様々な依頼をこなしながら都市の隠された謎を解き明かしていきます。
本作の最大の特徴は、人間と「異象」と呼ばれる存在が共生する独特な世界観です。街を歩けば異能者が生活し、ラジオから流れる噂話が新たな冒険の入り口となるなど、生きた都市を探索する没入感が味わえます。システム面では、愛車の外観や性能を自在に調整できるカーカスタマイズ、ネオン輝くストリートでのドライブ、さらには不動産の購入やインテリアの変更、ショッピングといった、自由度の高い「シティライフ」の要素が充実しています。
「テレビ頭」の整備士など、ひと癖ある仲間たちとの絆を深めながら、異常が当たり前となった刺激的な街で自分だけの生活を紡ぐ、まさに「想像以上」の冒険と日常を体験できる作品となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | NTE: Neverness to Everness |
| 発売日 | 2026年7月7日 |
| 開発元 | Hotta Studio |
| 総レビュー数 | 2,477件 |
| 評価内訳 | 高評価: 2,106 / 低評価: 371 |
| 好評率 | 85% |
| 平均スコア | ★★★★☆ (4.3) / 5.0 |
| 日本語対応 | ✅ 対応 |
| 概要 | 『NTE』は、Hotta Studioが開発したマルチプラットフォーム対応の超現実都市オープンワールドRPG。物語の始まりはヘテロシティ、あなたは初の非公認異象ハンターとして、個性豊かで類まれな能力を持つ仲間たちと共に、各都市に潜む数々の謎を解き明かしていく。 |
| 対応機種 | PC (Steam) PlayStation 5 iOS Android |
データが示す不満の傾向

さて、ここからは提供されたデータを元に、ユーザーたちが何に対して「No」を突きつけているのかを紐解いていきましょう。不満カテゴリの円グラフを見ると、圧倒的1位を占めているのは「ストーリー/テンポ(19件)」です。次いで「操作性/戦闘(12件)」、そして「バグ/最適化(9件)」と続きます。
饒舌すぎるNPCと進まない物語
多くのプレイヤーが感じているストレスの根源は、その「冗長なシナリオ体験」にあります。ヘテロシティの住人たちは、とにかくよく喋る。それも、独自の専門用語をこれでもかと詰め込んだ、解読困難なテキストの洪水です。どす恋まん花も、親の顔より見た画面上のテキストボックスを見つめながら、「結局、今の30分で話が進んだのか?」と自問自答したことが何度あるか分かりません。
特に新規プレイヤーにとっては、序盤の「用語の壁」が高い。アノマリーだの、異能者だの、異骸だの……。説明なしに投げつけられる単語の山に、物語を楽しむ前に脳のキャパシティが限界を迎えてしまうのです。この「情報の過積載」こそが、テンポを阻害し、プレイヤーを物語から疎外している最大の要因だと言えるでしょう。
期待と現実のミスマッチ
さらに、このゲームは「オープンワールドでの自由なシティライフ」を標榜していますが、実際には「スクリプト化されたお使いクエスト」の連続であるという点も、低評価を加速させています。プレイヤーは広大な街を自由に駆け巡ることを期待してこの世界に足を踏み入れますが、待っているのは「A地点でNPCの話を聞き、B地点で再び話を聞く」という、古き良き(?)JRPG的な拘束です。
ここで、あるプレイヤーの叫びを引用してみましょう。
(プレイ時間: 2時間) The best way I can describe this game is as a casino for horny 12 year olds. Since that should speak a thousand words, I will just give you an example of the type of dialogue that litters the ‘story’. … “The Blue Tiger demon escapade fought strongly against the barren despair anomaly…” … If that sh*t made no sense, then congrats, you only have to sit through 20 more hours of that…
(日本語訳:このゲームを表現する最良の方法は、性欲旺盛な12歳のためのカジノだ。これだけで千の言葉を語るだろうが、ストーリーに散りばめられた台詞の一例を挙げておこう……『青虎の悪魔の逃避行は、不毛な絶望の異象に対して強力に戦った……』。もしこのクソみたいな話が意味不明だと思うなら、おめでとう。君はあと20時間も、こんな話を延々と聞かされることになるんだ)
このレビューが指摘するように、難解な専門用語の羅列が、プレイヤーの没入感を削ぐ鋭利な刃物となっている現実は否定できません。言葉の響きは格好いいかもしれませんが、それが物語としての強度に繋がっていない。この「中身の伴わない外装」への落胆が、低評価の核となっているのです。
「異常」なまでのテキスト量は、時に「日常」を彩るスパイスではなく、プレイヤーを窒息させる毒物と化す。
不満の元凶「не」の分析

次に注目したいのは、頻出単語ランキングで堂々の1位(58回)に輝いた「не」という言葉です。ロシア語で「〜ない(Not)」を意味するこの短い単語が、これほどまでに積み上がっているという事実は、非常に重い意味を持っています。
「動かない」という致命的な欠陥
ロシア語圏のユーザーレビューを精査すると、その多くが「起動しない(не запускается)」「動かない(не работает)」といった悲鳴で埋め尽くされています。PC版、特にSteam版における最適化不足は、ゲームの内容以前の問題として、プレイヤーの前に立ちはだかっています。
どす恋まん花も、指紋がなくなるほどキーボードを叩いてヘテロシティの謎を追ってきましたが、確かに特定のグラフィック設定環境下では、不自然なラグや強制終了に見舞われることがありました。特にロシア語圏では、ハードウェアの構成や地域的なネットワーク環境との相性が悪かったのか、スタートラインにすら立てないユーザーが続出したようです。
否定の言葉が並ぶ操作感とシステム
「не(〜ない)」は技術的な問題だけでなく、ゲームプレイのあらゆる面に波及しています。「直感的ではない」「爽快感がない」「自由がない」。頻出単語ランキングの「Gacha(33回)」と組み合わさることで、「無課金では(満足に)遊べない」という強烈な否定のニュアンスも生み出しています。
(プレイ時間: 0時間) игра просто не запускается у меня после появления в стиме до этого у неё чат в мультиплеере не работал короче разрабы игры рукожёпы
(日本語訳:ゲームがSteamに登場してから、全く起動しなくなった。その前もマルチプレイのチャットが動かなかったし。要するに、開発者は不器用で無能だ)
このレビューに見られるような、強い怒りを伴う否定の言葉。これは単なるクレーマーの暴言ではなく、「遊びたいのに遊ばせてくれない」という切実な期待の裏返しでもあります。多言語対応を謳いながらも、特定の言語圏やプラットフォームでこれほどまでの不具合を放置している現状は、運営への不信感を募らせる大きな原因となっています。
ヘテロシティの空は高く、ネオンは明るい。しかし、その門を潜ることすら許されない人々が数多く存在するという事実は、開発チームが真摯に受け止めるべき課題でしょう。どんなに素晴らしい料理も、蓋が開かなければ味わうことはできないのですから。
頻出する否定語「не」は、期待された「超現実」が単なる「動かない現実」に負けた証左である。
ユーザーが直面する現実

さて、ヘテロシティでの生活を、それこそ人生の半分を捧げたと言っても過言ではないほど謳歌(あるいは苦行)してきた私から見て、プレイヤーが直面する「真の理不尽」について踏み込んでみましょう。
虚無のドライブと、物理法則の行方
本作の目玉の一つである「カーカスタマイズとドライブ」。確かに、愛車をネオンの光でテカテカに輝かせ、ストリートを疾走するのは最初は楽しい。しかし、しばらくプレイしていると気づくはずです。「車の挙動が、20年以上前のゲームのようだ」と。
加速感、ハンドリング、そして衝突時の物理演算。そのどれもが、最新のオープンワールドRPGとしては驚くほど「軽い」のです。重厚なマシンを操っている感覚はなく、まるで氷の上を滑るプラスチックの箱を動かしているような違和感。さらに追い打ちをかけるのが、街の構造です。広く、美しい。しかし、その「広さ」を埋めるアクティビティが圧倒的に不足しています。結局、お使いクエストのために、物理法則の怪しい車で虚無の道を延々と走らされる……。この「移動の苦痛」こそが、多くのプレイヤーの心を折る要因となっています。
ガチャという名の「ペイ・トゥ・フィックス」
さらに深刻なのが、キャラクターの性能設計です。本作には魅力的なキャラクターたちが多数登場しますが、その中でも注目株の「真紅(Shinku)」を例に挙げましょう。彼女の使い勝手は、無凸(課金による重ねなし)の状態では、お世辞にも「快適」とは言えません。
攻撃のたびに敵をノックバックさせてしまい、自らのコンボを自らで中断させてしまうという、欠陥とも取れる設計。これを解消し、快適に戦えるようにするには、高額な課金をして「覚醒」を進める必要があります。これはもはや「強くなるための課金」ではなく、「まともに遊べるようにするための修理費(ペイ・トゥ・フィックス)」ではないか。そう感じてしまうプレイヤーが出るのも無理はありません。
(プレイ時間: 56時間) Her kit feels poorly designed and full of unnecessary drawbacks. Her Ultimate constantly knocks enemies away… instead of fixing these issues in her base kit, core quality-of-life features… are locked behind expensive Awakenings…
(日本語訳:彼女のキットは設計が貧弱で、不必要な欠点だらけだ。究極技は敵を常にノックバックさせ、自分の射程外に追いやってしまう……ベースとなる性能でこれを修正する代わりに、快適に遊ぶための核となる機能が、高価な『覚醒』の裏に隠されているんだ)
このレビューは、NTEが抱える最も暗い部分を突いています。ゲームとしての面白さを追求するのではなく、わざと不便を作り、それを解消するために金を払わせる。このビジネスモデルが透けて見えた瞬間、プレイヤーの熱量は急速に冷却され、「クソゲー」の烙印が押されることになります。
美しきヘテロシティの裏側では、プレイヤーの「不便」を「利益」に変換する冷徹な歯車が回っている。
それでも支持される理由

ここまで、どす恋まん花としても心苦しいほどの欠点を列挙してきましたが、それでもなお、このゲームの好評率が85%という高水準を維持しているのはなぜでしょうか? それは、NTEが他の作品にはない「抗いがたい魔力」を持っているからです。
圧倒的なビジュアル表現と「存在感」
まず、グラフィックの質については、低評価を下しているプレイヤーですら認めざるを得ないほど高い。ネオンが雨に濡れたアスファルトに反射し、キャラクターたちの衣装の質感が細部まで描き込まれている。その「見た目」の良さだけで、数時間は観光気分で遊べてしまうほどの説得力があります。
特に「ヘテロシティ」という舞台設定。異常が日常に溶け込んだこの街の雰囲気は唯一無二です。テレビ頭の整備士や、異能を使って日常を過ごす市民たち。この奇妙で魅力的な世界を歩いているという感覚そのものが、多くの不満を帳消しにするほどの喜びを与えてくれるのです。
ユーザーの声を拾い上げる「スピード感」
また、開発元のHotta Studioの姿勢も、ポジティブな評価に繋がっています。不満点やバグに対するフィードバックへの反応が非常に速く、アップデートのたびに少しずつ、けれど確実にゲームが改善されているという実感があります。
「今はまだ未完成かもしれないが、この開発チームならいつか最高の一作に仕上げてくれるはずだ」。そんな期待を抱かせる「成長するゲーム」としての側面が、コアなファンを惹きつけて離さないのです。課金システムについても、実は「90連で確実に最高レアが手に入る」という、天井の設定自体は他の競合作品に比べれば比較的良心的であるという意見もあります。
さらに、凸(覚醒)システムも独自性があります。単にステータスが上がるだけでなく、自分のプレイスタイルに合わせて「どのスキルを強化するか」を選択できる。この戦略性の高さは、やり込み派のゲーマーにとってはたまらない要素です。関節が悲鳴を上げるほど長時間プレイしてきた私も、この自分好みにキャラクターを「研ぎ澄ませていく」感覚には、強い中毒性を感じています。
NTEは、決して完璧なゲームではありません。むしろ、欠陥だらけの「問題児」と言えるでしょう。しかし、その欠点を補って余りあるほどの輝き、この街に住みたいと思わせる圧倒的な「スタイル」があるのです。
最終評価と購入ガイド
さて、総括しましょう。
『NTE: Neverness to Everness』は、最高級のラッピングで包まれた、中身がまだスカスカの福袋のようなゲームです。しかし、その袋の中には、未来の神ゲーになり得る原石が確かに詰まっています。
今はまだ、操作性の悪さやストーリーの冗長さに頭を抱えることもあるでしょう。しかし、ヘテロシティのネオンの下、愛車を飛ばしながらふと空を見上げた時、この世界にしかない「美しさ」に気づくはずです。その一瞬の感動のために、何百時間、何千時間という膨大な時間を捧げられるかどうか。それが、あなたが異象ハンターとして生きていけるかどうかの分かれ道となります。
どす恋まん花としては、この「不完全な傑作」が、いつか本当の輝きを放つ日を信じて、今後もヘテロシティの片隅で目を光らせていたいと思います。
✅ 購入をお勧めする人
- 圧倒的なグラフィックと、唯一無二の世界観にどっぷりと浸かりたい人
- 開発チームと一緒にゲームが進化していく過程を楽しめる、忍耐強いゲーマー
❎ 購入を避けるべき人
- 洗練されたアクションや、完璧に調整された物理演算によるドライブを求める人
- 長大な会話シーンや、難解な独自用語が飛び交うストーリーに耐えられない人
執筆:どす恋まん花
