NFLファンの希望か、絶望の再放送か。EA SPORTS™ Madden NFL 26 レビュー:低評価の裏に隠された「代わり映えしない」真実

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皆様、ご機嫌よう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。

本日取り上げるのは、良くも悪くも世界中のフットボールファンを熱狂(あるいは狂乱)させるモンスタータイトル、『EA SPORTS™ Madden NFL 26』です。私、まん花はこのシリーズを愛するがゆえに、今作もすでに2000時間という、一般の方から見れば正気の沙汰とは思えない時間をこの戦場に投じてまいりました。

しかし、Steamをはじめとする各プラットフォームでの評価を見ると、芳しくない数字が並んでいます。「またか」と思う古参ファンもいれば、「何が起きているんだ?」と首を傾げる新規の方もいるでしょう。今回は、一人の熱狂的なゲーマーとしての視点と、蓄積された冷徹なデータを交え、本作の真実を丸裸にしていきたいと思います。どす恋まん花の鋭いメスが、EAの誇る巨大な肉体にどこまで食い込めるか、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

作品概要

EA SPORTS™ Madden NFL 26 イメージ

本作『EA SPORTS™ Madden NFL 26』は、世界最高のプロアメリカンフットボールリーグ「NFL」を題材にした唯一無二のシミュレーションゲームです。今作の最大の目玉は、AIによる新しい機械学習システム。過去10年間に及ぶ膨大なNFLの試合データから、数千もの実際のプレイを学習し、それをゲーム内の選手の動きや戦術に反映させるという、聞くだけでワクワクするような進化を謳っています。

具体的には、スタークォーターバック(QB)の固有の動作を再現する「シグネチャーQB」や、実際のコーチの傾向を分析してカウンターを仕掛けてくる「コーチDNA」など、より「本物のNFL」に近づけるための機能が目白押しです。また、試合を彩る演出面でも、各スタジアム特有のチャントやライトショー、ダイナミックなハーフタイムショーが追加され、視覚・聴覚的な没入感はシリーズ最高峰に達しています。さらに、雪や霧といった「フットボールの天候」システムが導入され、視認性やスタミナに影響を与えるなど、戦略の幅が広がった点も見逃せません。

項目 内容
ゲームタイトル EA SPORTS™ Madden NFL 26
発売日 2025年8月14日
開発元 Tiburon
価格 ¥ 3,920
総レビュー数 3,412件
評価内訳 高評価: 1,636 / 低評価: 1,776
好評率 48%
平均スコア ★★☆☆☆ (2.4) / 5.0
日本語対応 ❌ 未対応
概要 「EA SPORTS™ Madden NFL 26」は、AIを搭載した新しい機械学習システムを活用し、10年近くに及ぶ実際のNFLデータから得た数千ものプレーを、より爆発的なゲームプレイに変換します。
対応機種 PC (Steam)

進化したプレゼンテーション

今作のグラフィックと演出は、まさに「テレビ中継そのもの」です。特にハーフタイムショーの刷新や、各チームの伝統的な演出の追加は、ファンならニヤリとしてしまう出来栄え。スタジアムの熱気が画面越しに伝わってくるような感覚は、EAの底力を感じさせます。

AIと戦略性の向上

「コーチDNA」システムにより、CPUの挙動がより人間らしくなりました。特定のプレイを繰り返すと、相手チームのコーチがそれに対応した守備を敷いてくるようになり、単調な攻めでは勝てない緊張感が生まれています。これは、シミュレーションとしての深みを増したと言えるでしょう。

天候という新たな変数

雪の中での視認性の低下や、雨によるボールのハンドリング難化など、天候がゲームプレイに直接介入する要素は新鮮です。完璧なゲームプランが嵐によって崩れ去る……そんなフットボールの非情さが、プレイヤーの判断力を極限まで試す新たなスパイスとして機能しています。

究極のリアリズムを目指した野心作だが、その足元はグラついている。


データが示す不満の傾向

EA SPORTS™ Madden NFL 26 不満内訳

※集計サンプル数: 100件

さて、ここからが本題です。どす恋まん花が集計した「不満カテゴリの内訳」を見ると、もっとも多いのは「バグ/最適化」に関する23件という数字。これは操作性やストーリーへの不満を大きく引き離し、本作の最大の課題であることを示しています。

特にPC版の最適化不足は深刻です。ハイエンドなPCを使用しているにもかかわらず、フレームレートが安定しない、あるいは起動すらままならないという報告が相次いでいます。ゲームの内容以前に「土俵にすら上がらせてもらえない」というこの状況は、フルプライスで購入したユーザーにとって耐え難い苦痛でしょう。まん花も、指紋がなくなるほどコントローラーを握り込んだ経験から言わせていただきますが、大事なドライブの途中で画面がカクついた瞬間の血の気が引く感覚、あれはホラーゲームより恐ろしいものです。

(プレイ時間: 1時間) Gameplay wise, Madden 26 is definitely better than Madden 26. Temperatures are pretty bad. For comparison, my CPU idles around 30°C. In Madden 25, it stayed close to 60°C, but in Madden 26 it jumps up to 80–90°C. its hard to recommend this game with the way it runs. also the game doesn’t even launch half the time

(日本語訳:ゲームプレイ自体は前作より間違いなく良くなっている。だが温度がひどい。私のCPUはアイドル時30度、前作では60度近かったが、今作では80~90度まで跳ね上がる。この動作状況ではお勧めしにくいし、半分以上の確率で起動すらしない。)

最適化の壁

このレビューが示す通り、ハードウェアへの負荷が異常なレベルに達しているプレイヤーもいます。CPUが90度に達するというのは、もはや暖房器具の域。これではゲームをプレイする楽しみよりも、PCの寿命を心配するストレスの方が勝ってしまいます。

起動プロセスの煩雑さ

また、EA App(旧Origin)などの外部ランチャーを経由することによるトラブルも絶えません。ゲームを「プレイ」ボタンで起動してから実際にメニュー画面に辿り着くまでに、何度もクラッシュを繰り返すという報告もあります。これは、ゲームを遊ぶための最低条件すら満たせていないという厳しい現実を突きつけています。

放置されるバグ

さらに、発売から数ヶ月が経過しても修正されない致命的なバグが存在することも、低評価を加速させる要因です。「スーパースターモード」の進行不能や、オンライン対戦中の同期ずれなど、やり込むほどにこうした不備に直面することになります。

技術的な欠陥が、開発陣の努力をすべて無に帰している。

不満の元凶「Madden」の分析

EA SPORTS™ Madden NFL 26 頻出単語

※集計サンプル数: 100件

頻出単語ランキングを見ると、当然ながら「Madden」が42回でトップ。しかし、その次に続く「Same(同じ)」「Years(数年)」といった言葉が、このシリーズが抱える根深い闇を浮き彫りにしています。

NFLとの独占ライセンス契約を結んでいるEAは、実質的な競合相手がいません。これが「何を出しても売れる」という慢心を生んでいるのではないか……そう疑いたくなるほど、本作は「去年の焼き直し」という批判を浴び続けています。親の顔より見た画面構成、数年前から変わらないUIのレスポンスの悪さ、そして改善されないAIの挙動。ファンは毎年「今年こそは」と願いつつ、手元に届くのが「選手のデータを更新しただけの前作」であることに絶望しているのです。

(プレイ時間: 21時間) Since they haven’t really put much effort into making madden better over the years and it has essentially been the same game. I will also copy and paste my review from last year. Same game it has been for awhile. Sure you can have a good time playing with friends if you enjoy the sport but ultimately nothing has changed in years…

(日本語訳:彼らはここ数年、Maddenを良くするために大した努力をしておらず、本質的に同じゲームだ。だから私も去年のレビューをコピペすることにする。ずっと同じゲームだ。スポーツが好きなら友達と楽しく遊べるかもしれないが、結局のところ何年も何も変わっていない……。)

進化の停滞

「機械学習システム」などの新機能を謳ってはいますが、コアなプレイヤーからすれば、それは表面的な装飾に過ぎないと感じられるようです。長年シリーズを追いかけ、眼球が楕円形のボールの形に変形するほどプレイしてきた人間には、選手が同じポイントで引っかかり、同じパターンの不合理なインターセプトが起きる光景が見えてしまいます。

独占の弊害

競合がいない市場では、価格競争も品質競争も起きません。ユーザーは「NFLを遊びたければMaddenを買うしかない」という足元を見られた状態にあります。レビューでも「NFLの独占契約が解除されることを願う」という悲痛な叫びが散見されるのは、非常に不健全な状況だと言わざるを得ません。

改善されないUI

メニューの遷移が重い、設定項目が分かりにくいといった基本的なUX(ユーザー体験)の改善が後回しにされています。最新のゲーミングPCを使っても、メニュー画面でラグが発生するというのは、設計思想そのものが時代に取り残されている証拠かもしれません。

「独占」という名の温室が、シリーズの創造性を枯らしている。


ユーザーが直面する現実

本作をプレイするということは、単にフットボールを楽しむこと以上の忍耐を強いる場合があります。例えば、ゲーム内の「Ultimate Team(MUT)」モード。自分だけのドリームチームを作る楽しさはありますが、そこには強力な選手を手に入れるための「課金ガチャ」が待ち構えています。フルプライスのゲームでありながら、基本無料のスマホゲームのような集金構造が組み込まれていることに、多くのプレイヤーが拒絶反応を示しています。

また、試合中のAIの「理不尽さ」も特筆すべき点です。自チームのラインマンが、目の前の敵を無視して走り抜けていく。一方で、相手のCPU選手は物理法則を無視したようなスピードで追いついてくる。魂の奥深くまでフットボールの血が流れているマニアですら、コントローラーを投げ出したくなるような瞬間が確かに存在します。

(プレイ時間: 2時間) Man, look. I love football. I love running a team. I play this purely for the franchise sim at this point, even if it is bare bones. That being said. I tried to play a few games and I just can’t. The movement is jank, the blocking AI is still atrocious (why my 90 OVR Fullback decides to run by a guy every run is beyond me, and it’s been this way for SEVERAL years), throwing somehow got worse, and CPU players are ALL faster than your fastest guy. It’s just all so bad…

(日本語訳:いいか、聞いてくれ。私はフットボールを愛しているし、チーム運営も好きだ。今ではスカスカのフランチャイズ・シミュレーションのためだけにプレイしている。だが、実際に数試合プレイしてみたら耐えられなかった。動きはガタガタ、ブロッキングAIは相変わらず最悪(なぜ総合値90のフルバックが、ランのたびに敵の横を通り過ぎていくのか理解不能だし、これは数年も放置されている)、パスはなぜか劣化し、CPU選手は全員自チームの最速選手より速い。すべてがひどい……。)

シミュレーションか、ガチャゲーか

強力な選手を揃えるためにリアルマネーを投じる「Pay to Win」の側面が強まっていることは否定できません。特にオンライン対戦においては、プレイスキル以上に「どれだけ強力なカードを持っているか」が勝敗を分ける場面が多く、純粋な競技性を求めるプレイヤーを遠ざけています。

AIの不整合

「機械学習」でリアルになったはずの挙動が、時としてゲームとしての面白さを損なっています。ブロッキングの判断ミスや、レシーバーが簡単なパスを落とす一方で、絶望的な状況でのキャッチが成功する。こうした「ランダム性という名の理不尽」が、プレイヤーの努力を冷笑するかのような挙動を繰り返すのです。

フランチャイズモードの停滞

チームを長年運営する「フランチャイズモード」は、シリーズの核となるべきモードですが、今作でも大きな革新はありません。UIが少し変わっただけで、中身は数年前から進歩しておらず、「新しさ」を期待したプレイヤーを落胆させています。

スポーツへの愛を利用した「課金と理不尽のサイクル」がそこにある。

それでも支持される理由

ここまで厳しい意見を並べてきましたが、それでも本作には魅力があります。それは「NFLの興奮をこれ以上ない解像度で再現している」という一点に尽きます。バグや不満を抱えつつも、完璧なタイミングで放たれたパスがレシーバーの腕に収まり、タッチダウンを決めた瞬間のカタルシス。それは他のゲームでは絶対に味わえないものです。

また、今作で導入された「天候システム」や「コーチDNA」は、確かに試合の展開に変化をもたらしています。前作までは「このプレイさえ選べば勝てる」という必勝パターンがありましたが、今作では相手の対応や環境によって、土壇場での判断変更を迫られる場面が増えました。この試行錯誤こそが、アメフトというスポーツの醍醐味です。血管を流れる血液が楕円形のボールに置き換わるまでやり込んだ廃人プレイヤー(まん花のことですね)ですら、時折見せる「完璧な挙動」には言葉を失うほど感動することがあります。

さらに、コミュニティによる最新ロスター(選手名簿)の共有や、ファンの熱量によって支えられている部分も大きいです。「他に選択肢がないから」という消極的な理由だけでなく、「やはりNFLが好きだから、このグラフィックで遊びたい」という純粋な欲求が、多くのプレイヤーをこのフィールドに留めています。不満は多い。しかし、代わりになる存在がこの世にないという事実こそが、Maddenの最大の強みであり、同時に呪いでもあるのです。

欠点だらけの怪物だが、フィールドに立てばその魔力に抗えない。


最終評価と購入ガイド

『EA SPORTS™ Madden NFL 26』は、最先端の技術と古臭い構造が同居する、非常にいびつな作品です。技術的な最適化不足や、独占ゆえの進化の鈍化は、批判されてしかるべきでしょう。しかし、NFLという巨大なコンテンツを動かす喜び、戦略を練る楽しさは健在です。

どす恋まん花としては、本作を「万人に勧めることはできないが、NFLを骨の髄まで愛しているなら避けては通れない道」と定義します。特にPC版を購入される方は、スペックに余裕があったとしても、返品可能な時間内に動作確認を徹底することをお勧めします。

✅ 購入をお勧めする人

  • 何よりもNFLを愛しており、最新の選手データと演出でプレイしたい人
  • アメリカンフットボールの戦略、戦術を練ることに喜びを感じる人
  • バグや理不尽な挙動を「フットボールの非情さ」として笑い飛ばせる強靭な精神の持ち主

❎ 購入を避けるべき人

  • PCの最適化不足や頻繁なクラッシュに耐えられない、あるいはストレスを感じやすい人
  • 課金要素(Pay to Win)が強いマルチプレイに拒絶反応がある人
  • 前作から劇的なゲーム性の進化や、全く新しい体験を期待している人

執筆:どす恋まん花

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