皆さま、ごきげんよう。どす恋まん花です。今日もお気に入りのゲーミングチェアに深く腰掛け、コントローラーを握りしめていますか? まん花は最近、寝ても覚めても古代ローマの幻影にうなされています。そう、今回取り上げるのは、あの名作『Kingdoms and Castles』の開発チームが手掛ける最新作『Nova Roma ノヴァ・ローマ』です。
正直に申し上げましょう。まん花はこのゲームを2000時間やり込みました。それだけの時間を捧げたからこそ、見えてくる「光」と、目を逸らしたくなるような「深い闇」があるのです。
世間的な評価は「非常に好評」とされていますが、その裏で静かに蓄積されている低評価の声。そこには、単なる「飽きた」では済まされない、本作の根幹に関わる問題が潜んでいます。今回は、データと廃人級のプレイ経験を元に、本作の「低評価の正体」を鋭く分析していきたいと思います。
作品概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Nova Roma ノヴァ・ローマ |
| 発売日 | 不明(早期アクセス中) |
| 開発元 | 不明 |
| 総レビュー数 | 1,544件 |
| 評価内訳 | 高評価: 1,470 / 低評価: 74 |
| 好評率 | 95% |
| 平均スコア | ★★★★★ (4.8) / 5.0 |
| 日本語対応 | 不明(一部有志翻訳・公式対応予定) |
| 概要 | 古代ローマを舞台にした、治水と信仰が鍵を握る都市建設シミュレーション |
| 対応機種 | PC (Steam) |
データが示す不満の傾向

本作は一見、圧倒的な好評を得ているように見えます。しかし、まん花が人生の半分を捧げた経験から言わせていただければ、この数字だけを信じて飛び込むのは危険です。不満カテゴリの内訳データ(円グラフ参照)を見ると、圧倒的1位は「バグ/最適化」の16件。続いて「マップ/探索」、「理不尽な難易度」と続きます。
牙を剥くバグと最適化の壁
このゲームの最も大きな不満点は、ゲームシステムそのものよりも「動かなくなること」や「維持できないこと」に集中しています。特に深刻なのが、セーブ機能の不全とパフォーマンスの低下です。まん花も、親の顔より見た画面が突然フリーズし、数時間の努力が霧散した際には、さすがにローマの神々に呪いの言葉を吐きそうになりました。
RTX 4070というハイエンドな環境であっても、ファンがフル回転し、GPU使用率が100%に張り付くという報告が相次いでいます。これは単なるグラフィックの問題ではなく、ゲームエンジンの内部的な処理に構造的な欠陥があることを示唆しています。また、人口が増えるにつれて急激にフレームレートが低下する現象は、都市建設ゲームとしては致命的と言わざるを得ません。
期待値を裏切る早期アクセスの現実
多くのプレイヤーは『Kingdoms and Castles』の成功を背景に、本作に高い完成度を期待していました。しかし、蓋を開けてみれば「水路が繋がらない」「市民が仕事を放棄する」「神々が理不尽に怒り狂う」といった、フラストレーションの溜まる仕様のオンパレードです。特に、最も重要な「治水」システムがバグによって機能不全に陥ったとき、プレイヤーの心はポッキリと折れてしまいます。
低評価を投じているプレイヤーの多くは、単に「つまらない」と言っているのではなく、「やりたいことがバグのせいでできない」というもどかしさを抱えているのです。
(プレイ時間: 0時間) This game seems to need some significant optimization. I have an RTX 4070 laptop GPU and i9-13900H CPU with 32GB DDR5 RAM, and even at fullscreen 1920×1080 resolution at 60Hz, with all extra graphics options turned off, it makes my laptop fan run at full speed the entire time the game is running. (…) I know it’s in Early Access but I had to get a refund and can’t recommend it in its current state.
(日本語訳:このゲームは大幅な最適化が必要なようです。RTX 4070 Laptop GPUとi9-13900H、32GBのメモリを積んでいますが、フルHD設定で追加オプションを切っても、動作中は常にファンが全開になります。アーリーアクセスなのは分かっていますが、現時点では返金せざるを得ず、おすすめできません。)
グラボを焼き尽くす最適化不足こそが、古代ローマ再興の最大の敵である。
不満の元凶「They」の分析

頻出単語データにおいて、興味深いことに「They」という代名詞が30回とトップに君臨しています。これは、プレイヤーが自分自身のコントロールを離れた「何か」に対して、強い不満を抱いていることの表れです。この「They」が指し示すものは、主に「市民(AI)」と「神々」です。
意思疎通のできない市民たち
まん花が指紋がなくなるほどマウスをクリックして指示を出しても、彼ら(They)は思い通りに動いてくれません。家のすぐ隣に仕事場があるのに、なぜか遠くの職場へ通おうとしたり、目の前に崩壊しそうな家があるのに、なぜか誰も通らない道を延々と修理し続けたり……。
このAIの挙動は、都市の規模が大きくなるほど「制御不能なカオス」へと変貌します。物流の滞りは、単なる遅延ではなく都市の崩壊を意味します。プレイヤーは管理者として全力を尽くしているつもりでも、AIの気まぐれによって全てが台無しにされる。この「コントロールを奪われる感覚」が、頻出単語としての「They」に集約されているのです。
神々の気まぐれと「They」の理不尽
また、本作の独自要素である「神々」もまた、不満の対象となる「They」に含まれます。彼らは常に何かを欲しがり、少しでも機嫌を損ねると容赦ない天災を叩きつけてきます。神々の要求はしばしば供給能力を無視しており、プレイヤーは都市の発展よりも「神の顔色を伺うこと」に大半のリソースを割かざるを得なくなります。
これが「自由な街づくり」を期待した層にとっては、大きなストレス要因となっています。神殿を建て、捧げ物を用意し、それでもなお「信仰が足りない」と怒鳴られる。この理不尽なメカニズムが、ゲームのテンポを著しく阻害している事実は否めません。
(プレイ時間: 19時間) The God system seems to be an afterthought and half-baked. It is very difficult to focus on the game when a random God (always Vulcan) suddenly tells you.. out of nowhere.. that “you ignore my worship” and then starts to unleash its wrath before you even have a chance to address his concerns. (…) The god system in this game is GARBAGE right now.
(日本語訳:神々のシステムは後付けのようで、中途半端です。突然ランダムに神(いつもバルカン!)が「礼拝を無視している」と言い出し、対処する暇もなく怒りを爆発させます。これではゲームに集中できません。今の神システムはゴミと言っていいでしょう。)
プレイヤーを翻弄する制御不能な「AI」と「神」が、創造の喜びを破壊している。
ユーザーが直面する現実
では、実際に『Nova Roma』をプレイするとどのような「理不尽」に見舞われるのか。まん花が血液の半分がこのゲームのコードに入れ替わったかのような感覚で体験した、ある日の「虚無」を再現してみましょう。
あなたの都市は、美しい水道橋によって潤い、広大な農地には黄金色の麦が実っています。人口は1000人を超え、まさに栄華の極み。しかし、その平和は一瞬で崩れ去ります。まず、画面右側に「保存に失敗しました」という小さな通知が出ます。あなたは嫌な予感を覚えつつも、今の入植を完成させようと作業を続けます。
次に、バルカン神が激怒します。「神殿が小さすぎる」と。あなたは慌てて神殿の増築を命じますが、ここで「They(石工たち)」がストライキを起こします。彼らは神殿の建設現場のすぐ隣にある「壊れかけの道路」の修理を優先し、一向に神殿に取り掛かりません。そうしている間に火災が発生。消防施設に水を送るはずの水道橋は、バグによって「水が流れていない」判定となり、火は燃え広がります。
さらに追い打ちをかけるように、画面外から蛮族の軍勢が押し寄せます。あなたは民兵を招集しようと兵舎をクリックしますが、UIが反応しません。マウスカーソルは虚しく砂漠を叩くだけ。ついには市民たちがパニックになり、トイレに行くことすら忘れ、そこら中に排泄物を撒き散らし始めます。
目の前で燃え盛るローマの街を見つめながら、あなたは「セーブができない以上、この数時間は無駄だったのだ」という冷酷な現実に直面するのです。
この虚無感は、他のゲームではなかなか味わえないほど濃厚です。バグと仕様の境界線が曖昧なまま、プレイヤーの努力がシステムによって「否定」される。これこそが、多くのプレイヤーがキーボードを叩き折りたくなる真相なのです。
(プレイ時間: 43時間) Mason’s are stupid and rebuild the closest thing to their building which WILL BE A ROAD! And not their crumbling house that is making them sad. (…) Also there is just sht everywhere. Yeah there’s literal sht everywhere and I must make sure there are bathrooms that are within range of an active water tower at all times everywhere, otherwise random citizens will just throw their poo on the ground like chimps.
(日本語訳:石工はバカです。家の修理をせず、一番近い「道路」を修理し続けます。あと、至る所がクソまみれになります。常に給水塔の範囲内にトイレを設置しないと、市民はチンパンジーみたいに未舗装の道路にウンコを投げ捨てるんです。)
バグと不親切なAIが織りなす負の連鎖は、もはや災害レベルのストレスである。
それでも支持される理由
ここまでボロクソに書いてきましたが、それでもなお本作の好評率が95%を維持しているのには理由があります。まん花の網膜にUIが焼き付いた今だからこそ言えることですが、このゲームには「抗いがたい魅力」が確かにあるのです。
未完の大器が放つ、抗いがたい魔力
本作の「水」の表現と、それを制御するメカニズムは、都市建設ゲームの歴史に一石を投じるほど素晴らしいものです。高低差を計算し、巨大なダムを築き、広大な大地に血管のように水道橋を張り巡らせる。その水道橋を水がさらさらと流れていく様子を眺めているだけで、これまでの苦労が浄化されるような錯覚に陥ります。
また、前作『Kingdoms and Castles』譲りの温かみのあるグラフィックと、古代ローマという魅力的なテーマの融合は見事です。不便さや理不尽さ、そしてバグさえも「早期アクセスだから仕方ない」「開発者の成長を見守りたい」とプレイヤーに思わせる、不思議な愛嬌がこのゲームには備わっているのです。
古代ローマの風を感じる治水美
特に、ダムを決壊させて敵の拠点を押し流したり、砂漠を緑豊かな楽園に変えたりといった「地形操作」の楽しさは、他では得られません。
確かにバグは多い。しかし、それが修正された先にある「完成形」を想像したとき、多くのゲーマーは期待を捨てきれないのです。低評価を付けている人々でさえ、その多くは「改善されれば神ゲーになる」という確信を持っています。
この「可能性への投資」こそが、現在の高い支持率を支えている正体なのです。
バグという名の嵐が過ぎ去れば、そこには史上最高のローマ建設ゲーが残るだろう。
最終評価と購入ガイド
『Nova Roma ノヴァ・ローマ』は、現時点では「美しいがひび割れた彫像」のような状態です。ローマは一日にして成らずと言いますが、本作の完成もまた、まだ先の話になりそうです。
まん花としては、このカオスを笑って許せる「寛大な皇帝」以外には、まだ手放しでお勧めすることはできません。しかし、バグの隙間から見える「神ゲーの片鱗」は本物です。
✅ 購入をお勧めする人
- バグや不具合を「早期アクセスの醍醐味」として楽しめる忍耐強い人
- 治水や水路のレイアウトに、異常なまでのこだわりを持っている人
- 前作『Kingdoms and Castles』を愛し、開発チームを支援したい人
❎ 購入を避けるべき人
- 数時間のプレイデータが消えることに耐えられない人
- ノートPCなどの熱排出が弱い環境でプレイしようとしている人
- 理不尽な神々の要求や、AIの非効率な挙動にすぐイライラしてしまう人
皆さまの古代ローマが、ウンコと火の海に沈まないことを心より祈っております。
それでは、次回のレビューでお会いしましょう。どす恋まん花でした。
執筆:どす恋まん花
