Quarantine Zone: The Last Check レビュー|低評価の嵐に隠された致命的なバグと、それでも辞められない中毒性の正体

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皆さん、どーもです。人気ゲームライターのどす恋まん花です。

本日取り上げるのは、発売前から「ゾンビ版『Papers, Please』か!?」と界隈を騒がせていた期待作、『Quarantine Zone: The Last Check』です。まん花はこの作品を、先行アクセスから数えて合計で2000時間やり込んでいます。文字通り、私の生活のすべてをこの検問所に捧げてきたと言っても過言ではありません。

しかし、蓋を開けてみればSteamのレビュー欄はなかなかに荒れています。好評率83%という数字だけを見れば「良作」の部類ですが、その影に隠された低評価レビューの熱量が凄まじい。今回は、人生の半分をこのゲームに溶かした私が、データの裏側にある「真実」を鋭く、かつ愛を持って執筆させていただきます。

目次

作品概要

Quarantine Zone: The Last Check レビュー|低評価 レビュー画像 eyecatch.jpg

ゾンビが蔓延する終末世界を舞台にした本作は、検問所のゲートキーパーと生存者コミュニティのリーダーという二つの顔を持つ、サバイバル基地管理シミュレーションです。

プレイヤーはまず、駐屯地へ入ろうとする生存者たちを厳しく検査します。最新鋭の検査器具と自身の直感を頼りに、彼らが感染者でないか、あるいは密輸品や禁制品を隠し持っていないかを見極めなければなりません。無害な者は生存者エリアへ、感染が疑われる者は隔離や追加検査へ、そして感染が確認された者は容赦なく排除するという、判断の連続が求められます。この判断ミス一つが、駐屯地全体の安全を脅かす緊張感に満ちたシステムです。

検問所での務めと並行して、プレイヤーは拡大する生存者コミュニティの運営も担います。電力、食料、医薬品といった乏しい資源を管理し、住民の生活を維持することが重要です。また、日ごとに激しさを増す外部の脅威に対しては、武装ドローンを操作して防衛線を死守する必要があります。これらの基地運営を適切に行うことで、拠点は拡大し、新たな資源やツール、武器のアップグレードが解放され、より強力な防衛体制を築けるようになります。

さらに、ゲームは研究と倫理的選択の要素も持ち合わせます。隔離された生存者がゾンビへと変貌した場合、彼らを監禁し、貴重なサンプルを採取することができます。これらのサンプルは、新たなツール開発や人員の育成、長期的なアップグレードに貢献しますが、未知の症状を持つ者を分析にかける際には、その命を奪うという究極の選択を迫られることもあります。知識の追求と人命の尊重という重いテーマが、プレイヤーの決断に深く関わってきます。

このように、本作は検問所での判断ゲーム、資源管理と防衛シミュレーション、そして研究を通じた拠点強化が複合的に絡み合い、常に変化する状況に適応しながら、人類最後の希望ともいえる生存者コミュニティを守り抜く戦略性と倫理的な決断力が試されるゲームと言えるでしょう。

項目 内容
ゲームタイトル Quarantine Zone: The Last Check
発売日 2026年1月12日
開発元 Brigada Games
総レビュー数 276件
評価内訳 高評価: 229 / 低評価: 47
好評率 83%
平均スコア ★★★★☆ (4.1) / 5.0
日本語対応 ✅ 対応
概要 ゾンビがはびこる崩壊した世界で検問の指揮を執れ。生存者を検査し、乏しい資源を管理して、ゾンビの侵攻を食い止めろ。あらゆる選択が事態に影響を及ぼし、そしてひとつ判断を誤れば、感染は隔壁を越え、爆発的に広がるだろう。
対応機種 PC (Steam)

データが示す不満の傾向:技術的未熟さが没入感を削ぐ

さて、ここからはデータに基づいた冷静な分析のお時間です。
不満カテゴリの内訳を見ると、「バグ/最適化」が17件と圧倒的多数を占めています。これは、ゲームシステムそのものへの不満よりも、「普通に遊ばせてくれ」という切実な悲鳴が上がっていることを示しています。

「先回りの代償」という名の進行不能バグ

特に深刻なのが、ゲームデザインの導線とプレイヤーの自由度が衝突して発生する「進行不能バグ」です。効率を重視するゲーマーほど、早期に拠点のアップグレードを進めたくなりますが、本作ではそれが命取りになります。

(プレイ時間: 0時間) не ну ребят, серьезно? Я улучшил базу до 2 уровня до того, как мне это сказали по квесту. И теперь квест ведет меня в меню улучшения и вешает насмерть интерфейс заставляя urlучшить то, что уже улучшил. Фиксите баг, это ж крит самый настоящий. Причем простейший вообще. ну как так-то…..
(おい、マジかよ?クエストで指示される前に拠点をレベル2に上げちまったんだ。そうしたら、クエストのガイドがアップグレードメニューを開かせようとして、すでにアップグレード済みのものをさらに上げろって強制してくる。インターフェースが固まって死ぬんだよ。これ、マジで最悪なクリティカルバグだぞ。修正してくれよ……)

親の顔より見た画面を指紋がなくなるほどタップし続けてきたどす恋まん花も、これには流石に頭を抱えました。効率的なプレイをしようとした熱心なユーザーほど、システムに裏切られるという構造的な欠陥。これは、フラグ管理が非常に甘いと言わざるを得ません。

グラフィックの「崩壊」とハードウェアの悲鳴

また、最適化不足も深刻です。特に「ピクセル化バグ」や「解像度の低下」についての報告が相次いでいます。
特定の操作(例えばタブレットを閉じる、あるいはスキルチェックを連打するなど)を行うと、画面全体がモザイクをかけたようにボヤけ、再起動するまで治らないという現象です。

これは単なる見た目の問題ではありません。本作の根幹は「生存者のわずかな変異を見逃さない」ことにあります。グラフィックが不鮮明になることは、ゲームの難易度を理不尽に引き上げる致命的な欠陥なのです。

まん花も、指紋がなくなるほどコントローラーを握り込んでプレイしてきましたが、時折発生する「CPUの暴走」には肝を冷やします。ファンの回転音が戦闘機の離陸時のようになり、挙動がガクガクになる。これでは検問どころの騒ぎではありません。開発陣には、まずこの「土台」を固めてもらいたいものです。

期待値が高かっただけに、未完成のまま市場に放り出された感覚が拭えません。

不満の元凶「Die」の分析:死と隣り合わせのストレス構造

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※集計サンプル数: 49件

頻出単語ランキングを見てみましょう。第1位は「Die(10回)」。
もちろん「ゾンビもの」ですから死ぬのは当たり前ですが、この単語が低評価レビューでこれほど頻出するのには理由があります。それは、本作の「リスタートの重さ」と「ジャンルの混迷」に起因しています。

「シミュレーター」を期待した層への裏切り

本作をプレイする多くの人が求めていたのは、じっくり腰を据えて検問を行う「シミュレーション体験」でした。しかし、ゲームが進むにつれ、本作は急進的に「ホードシューター(大量の敵を捌くアクション)」へと変貌を遂げます。

(プレイ時間: 0時間) So its called Quarantine Zone: The Last Check. I dont get even 3 days in and it turns into some kind of horde shooter? I feel the game is confused about what it is. Is it a Simulator game or a Shooter game? Cant recommend based on this mixed identity.
(このゲーム、3日も経たないうちにホードシューターに変貌するんだ。シミュレーションなのか、シューティングなのか、開発も混乱してるんじゃないか?この「混ざりすぎたアイデンティティ」のせいで、人には勧められないよ)

この急激なジャンル変更についていけず、慣れないアクションシーンで「Die(死亡)」を繰り返し、その日の検問記録がすべてパーになる。この虚脱感が、多くのユーザーを「低評価」へと向かわせているのです。

セーブ機能の不在という拷問

さらに追い打ちをかけるのが、「日中のセーブ不可」という仕様です。
エラーで落ちようが、理不尽な襲撃で死のうが、その日の朝からやり直し。これは現代のゲームとしては非常に厳しい制約です。

まん花は、この画面を飽きるほど、それこそ自分の部屋の天井より多く見てきましたが、1日の終わりの直前で「Fatal Error」が発生して強制終了した際の絶望感は、何度味わっても慣れるものではありません。セーブができない仕様と、クラッシュしやすい不安定な挙動が組み合わさったとき、ゲームは娯楽から苦行へと変わります。

特にドイツ語圏のユーザーからの「Die」という単語(ドイツ語では定冠詞ですが、英語のDieと掛けている皮肉な表現も見受けられます)の多用は、彼らの完璧主義的な期待が裏切られた証左とも言えるでしょう。

プレイヤーが求めていたのは、不条理な死ではなく、緊張感のある「決断」だったはずです。


ユーザーが直面する現実:虚無と理不尽のデッドゾーン

さて、ここからはさらに解像度を上げて、実際のプレイ中に遭遇する「悪夢のような光景」を紐解いていきましょう。
本作を数時間プレイした人が直面するのは、雰囲気満点の終末世界……ではなく、「シュールなバグのパレード」です。

浮遊する衣類と虚無の身体

検問所にやってくる生存者たちは、プレイヤーの判断によって隔離施設へと送られます。しかし、そこで待っているのは、ホラー映画以上の恐怖体験です。

(プレイ時間: 0時間) I played 30 minutes and encountered: the graphics going all pixeled and smooth, people freezing in quarantine and their clothes floating in mid air leaving their bodies as empty voids, and people not coming out of the quarantine when you call them for a recheck.
(30分遊んだだけで、グラフィックがボロボロになり、隔離された人間がフリーズした。服だけが空中に浮かんで、体は消えて「空っぽの虚無」になっていたよ。再検査に呼んでも隔離室から出てこないし、もうめちゃくちゃだ)

この現象、まん花も自分の名前より頻繁に目にしています。
シリアスな音楽が流れ、究極の選択を迫られている最中に、目の前の人物の服だけがフリフリと宙に浮き、中身が消失する。没入感は木っ端微塵です。

操作性の劣悪さとSteam Deckへの不対応

また、携帯機やコントローラー派にとっても、本作は「高い壁」として立ちはだかります。
「コントローラーの感度が変更できない」「一部の環境でロード画面から進まない」といった報告は、技術的なツメの甘さを露呈しています。

キーボード操作であっても、UIのボタン判定がズレていたり、タブレットを開閉するたびに数秒のラグが生じたりと、ストレスの種がゲーム全編にわたって地雷のように埋め込まれているのが現状です。

人生の時間をこの検問所に捧げてきた私から見ても、これらの問題は「早期アクセスでも許されるか怪しいレベル」のものです。特に「フルリリース」を謳ってこれだけのクリティカルな不具合を残している点は、開発の Brigada Games に対して厳しい目を向けざるを得ません。

せっかくの魅力的な設定も、基礎的な不具合の山に埋もれてしまっています。

それでも支持される理由:呪いのような中毒性

ここまでボロクソに書いてきましたが、皆さんは不思議に思いませんか?
これだけバグだらけで、理不尽な死に溢れているのに、なぜ「好評率83%」を維持しているのか。

その理由は、ひとえに「核となるゲームサイクルの面白さ」にあります。

「ゾンビ×検問」という発明

『Papers, Please』のような書類審査に、最新技術を用いた「感染チェック」を加えたシステムは、それだけで抗いがたい魅力があります。聴診器で心音を聞き、スキャナーで皮膚の裏側を覗き込み、わずかな異変を探し出す。この「見つけ出した瞬間の快感」は、他のゲームでは味わえません。

そして、見つけた後の選択。
「こいつを隔離して人体実験のサンプルにするか、それとも慈悲を持って射殺するか」。
この冷酷な管理官としてのロールプレイが、プレイヤーの脳内にドーパミンをドバドバと溢れさせるのです。

成長と防衛の絶妙なバランス

また、不満の種でもあるアクション要素も、うまくハマれば最高のスパイスになります。
日中の検問で稼いだ資源を使い、拠点を要塞化していく。そして夜の帳が下りる頃、自分が構築した防衛ラインでゾンビの群れをなぎ倒す。

この「静」と「動」のサイクルが、一度ハマると抜け出せない呪いのような中毒性を生んでいます。バグで落ちても、理不尽に死んでも、「もう一度だけ、次の日を迎えたい」と思わせる力が、この歪な作品には宿っているのです。

まん花も、もはや指の感覚がなくなるほどプレイしていますが、いまだに新しい生存者の顔を見るたびにワクワクします。不機嫌なNPC、不気味な感染の兆候。それらすべてが、この崩壊した世界を形作る愛おしい要素に(バグも含めて)見えてくるから不思議なものです。

クソゲーと神ゲーの境界線を、全力で反復横跳びしているような稀有なタイトルです。


最終評価と購入ガイド

さて、どす恋まん花の最終的な結論です。

『Quarantine Zone: The Last Check』は、「宝石の原石を、汚泥の中に放り込んだような作品」です。
設定は最高、システムは斬新、しかし実装が絶望的に稚拙。現時点では、万人に勧められる状態ではありませんが、特定の「毒」を好むゲーマーにとっては、一生モノの愛機になり得るポテンシャルを秘めています。

購入を迷っている方は、以下のリストで自分の適性をチェックしてみてください。

✅ 購入をお勧めする人

  • バグやクラッシュを「世紀末のハプニング」として笑い飛ばせる強靭なメンタルの持ち主
  • 『Papers, Please』系の審査ゲームと、タワーディフェンスの融合にロマンを感じる人
  • 倫理観を捨てて、人間をリソースとして管理する非道なロールプレイを楽しみたい人

❎ 購入を避けるべき人

  • 1回のクラッシュや進行不能バグで、コントローラーを投げたくなる短気な人
  • 「シミュレーション」だけをやりたくて、アクション要素が一切不要だと考えている人
  • Steam Deckやコントローラーで、最初から完璧に快適なプレイを期待している人

今のところは、まだ「検問中」といったところでしょうか。
開発チームがこの山のような不具合を修正し、ジャンルのバランスを整えたとき、本作は本当の意味で「人類最後の希望」になるかもしれません。

以上、どす恋まん花がお送りしました。それでは、検問所でお会いしましょう。どす恋!


執筆:どす恋まん花

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