『Scroll Of Taiwu – 促织化影』レビュー:低評価の声から探る「コオロギ愛憎劇」の真実

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皆様、ごきげんよう。ゲームライターのどす恋まん花です。

本日取り上げるのは、中国が誇る武侠シミュレーターの金字塔『太吾絵巻(Scroll Of Taiwu)』の最新DLC、『Scroll Of Taiwu – 促织化影』でございます。本作は、ゲーム内のミニゲームであった「闘虫(コオロギ対戦)」を、なんと「擬人化」という斜め上の方向へ進化させた意欲作。

何を隠そう、まん花はこの「太吾」の世界を2000時間も彷徨い続けてきた筋金入りの太吾伝承者です。村の再建に明け暮れ、武功の修行に身をやつし、気がつけば現実の季節が幾度も巡っておりました。そんな私だからこそ、今回のDLCが投じた一石が、どれほど波紋を広げているのかを語らずにはいられません。

巷では高い好評率を維持している一方で、熱心なファンからは悲鳴にも似た「低評価」が噴出しているこの現状。果たしてこれは、新たな神ゲーへの進化なのか、それとも愛すべき世界を破壊する毒なのか。データと愛憎を交えて、その核心を突いてまいりましょう。

目次

作品概要

Scroll Of Taiwu - 促织化影 レビュー画像 eyecatch.jpg

本作は、中国の武侠世界を舞台にしたシミュレーションRPG『太吾絵巻』における「闘虫(コオロギ対戦)」要素を劇的に拡張する新システムです。

核心となるのは、捕獲したコオロギを育成・擬人化させる「霊性」システムと、その拠点となる「蟄室(ちつしつ)」の導入です。プレイヤーは対戦での勝利や特別な餌を通じてコオロギの霊性を高め、産地や色に応じた独自のステータス成長を楽しむことができます。最大の特徴は、22種の希少なコオロギが「人間へと化身する」点にあります。

人の姿となったコオロギは、通常の人間と同様に生活を送り、結婚や出産、修行、そして寿命による死も経験します。さらに、独自の戦闘支援コマンドや武功を備えており、冒険に同行させることで強力な助っ人となります。寿命を迎えると元の虫の姿に戻りますが、特定のスキルで蘇生させることも可能です。

また、拠点の「蟄室」を強化すれば、老化の抑制や霊性向上、狙った希少種を出現させる「祈願」機能などが解放されます。伝統的なミニゲームであった闘虫が、奥深いキャラクター育成とドラマチックな人間模様が絡み合う、戦略的な主要コンテンツへと進化しています。

項目 内容
ゲームタイトル Scroll Of Taiwu – 促织化影
発売日 2026年6月16日
開発元 ConchShip Games
総レビュー数 273件
評価内訳 高評価: 248 / 低評価: 25
好評率 91%
平均スコア ★★★★☆ (4.5) / 5.0
日本語対応 ❌ 未対応
概要 幻形凝影,仙姿天成;身怀奇技,赤心相从。 微躯亦有江湖梦,今朝化影伴君行! 《太吾绘卷》为您献上玩法DLC《促织化影》,祝您得遇草间益友,妙趣长存!
対応機種 PC (Steam)

データが示す不満の傾向

Scroll Of Taiwu - 促织化影 レビュー画像 Graph1_Pie.png

※集計サンプル数: 20件

本作に対する評価をデータで紐解くと、奇妙な矛盾が浮かび上がります。好評率は9割を超えているにもかかわらず、その少数の低評価レビューには、血管が切れんばかりの憤怒が込められているのです。

不満カテゴリの内訳を見ると、「バグ/最適化」が大きな割合を占めています。これは、もはやこの開発チームの伝統芸能と言っても過言ではありません。しかし、今回のバグは単なる表示崩れなどではなく、プレイヤーが費やした膨大な時間を無に帰す、非常に悪質なものが目立ちます。

バグという名の「天災」

まず、多くのプレイヤーを絶望させているのが「黄文字エラー(スクリプトエラー)」の頻発です。指紋がなくなるほどマウスをクリックし続け、ようやく育て上げたコオロギが、化身した瞬間にエラーを吐いてフリーズする。あるいは、セーブデータが破損し、数ヶ月分のプレイが白紙に戻る。

これは単なる「不具合」という言葉で片付けられるものではありません。本作のゲームデザインは、非常に緻密な計算と積み重ねを要求します。一歩一歩、石橋を叩いて渡るようなプレイを強いるシステムにおいて、システム側からその橋を叩き折られる理不尽。この「徒労感」こそが、プレイヤーの心をへし折る最大の要因となっているのです。

プレイヤーが最も恐れているのは、強敵との戦いではなく、突如として現れる「システム崩壊」という名の虚無なのです。

最適化という終わらない修行

また、PC版であるにもかかわらず、UIが「モバイル向け」のような仕様に変更された点も、古参プレイヤーからの反感を買っています。以前ならワンクリックで済んだ操作が、三つも四つもウィンドウを経由しなければならない。この「操作の煩雑化」が、プレイ時間の水増しのように感じられるのは無理もありません。

開発側は「将来的なマルチプラットフォーム対応」を掲げているようですが、今この瞬間、目の前のPCで遊んでいるユーザーを蔑ろにしては本末転倒でしょう。特にこのゲームは、何千回もの反復操作を伴うシミュレーションです。その快適さを奪うことは、ゲーマーにとって致命的なストレスとなります。

bug实在太多,没mod每几个月就出黄字报错然后一个月白打,跟npc之间因为bug也没有任何互动了,还有pc端的手机ui更是个大問題原本简单的操作得多点开个窗口,得用时停才行,跟以前比太折磨了
(日本語訳:バグがあまりにも多すぎる。MODを入れないと数ヶ月おきにエラーが出て、一ヶ月分のプレイが無駄になる。NPCとのインタラクションもバグで死んでいる。さらにPC版なのにスマホのようなUIに変更されたのが最大の問題。以前は簡単だった操作にいくつもウィンドウを開く必要があり、一時停止を使わないとやってられない。以前に比べてあまりにも苦痛だ)

最適化不足はゲームの面白さを削ぐだけでなく、プレイヤーの「信頼」そのものを摩耗させているのです。

不満の元凶「Npc」の分析

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※集計サンプル数: 20件

頻出単語のトップに君臨する「Npc」という言葉。これが何を意味するのか。それは、本作の擬人化システムにおける「NPC自律AIの暴走」に対する嘆きに他なりません。

まん花も、人生の半分を捧げたと言っても過言ではないこのゲームで、数々のNPCとのドラマを経験してきました。しかし、今回のDLCで追加された「コオロギ擬人化」による交流は、ある種の「悪夢」をプレイヤーに見せています。

慈しんだ我が子が「他人の妻」になる衝撃

本作における最大の物議は、いわゆる「NTR(寝取り)」要素です。手塩にかけて育て、霊性を高め、ようやく人の姿となった美しいコオロギの精霊たち。彼女たちはプレイヤーの頼もしい仲間として、あるいは人生の伴侶として期待されます。しかし、ゲーム内のNPC自律AIは、プレイヤーのそんな感傷を嘲笑うかのように残酷です。

プレイヤーが目を離した隙に、そのコオロギ娘が村のどこぞの馬の骨とも知れない40過ぎの男と勝手に結ばれ、子供まで作ってしまう。この展開に、どれほどの太吾伝承者が血涙を流したことか。

感情移入を拒むNPCの自律行動

システム上、彼女たちは「一人のNPC」として世界に放流されます。そのため、通常の人間関係のルールに従って動くのですが、プレイヤーにとっては「特別な存在」であるはずのコオロギが、あまりにも無節操に、あるいは無機質に他者と交わってしまう。

「恩返し」という建前で人の姿になったはずの存在が、なぜプレイヤーの心を粉々に粉砕するような行動をとるのか。この「設定と挙動の乖離」が、多くのユーザーに「開発者は自分たちのゲームをプレイしていないのではないか」という疑念を抱かせています。

有NTR! !! 有牛!!!兄弟们快跑 别买了 上当了 ! 我玩了好几天的游戏 好不容易让四只促织化形 队伍里一个男的都没有 结果我带回村里挂机了几个 月 其中两只促织都跟跑去同一个40多岁的非人男太吾村民去睡觉了(促织特性都不是桃花七煞) 一个促织生一个 俩孩子全都生我队伍里了 你丫の会不会做游戏啊?
(日本語訳:NTRがある!マジで寝取られる!みんな逃げろ、買うな!騙された!数日間必死にプレイして、ようやく4匹のコオロギを擬人化させた。パーティには男を一人も入れず、村で放置していたら、そのうち2匹が村の40歳過ぎのブサイクなNPCと寝てやがった。どっちも子供まで作りやがって、その子供たちが俺のパーティに入ってきたんだぞ。お前ら、ゲームの作り方を知っているのか?)

愛着を持って育てたキャラクターが、システムの気まぐれによって「赤の他人の所有物」へと変貌する。これほどの苦行があるでしょうか。

コオロギ擬人化は、プレイヤーにとって癒やしではなく、新たな「精神的トラウマ」の種となっているのが現実です。


ユーザーが直面する現実

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親の顔より見た画面で、今日も私はコオロギを捕まえています。しかし、画面の向こう側に透けて見える開発チーム「ConchShip Games(螺舟工作室)」の姿勢に対し、コミュニティの不信感はピークに達しようとしています。

特に議論の的となっているのが、グラフィックの「格差」と、ディレクターである「茄子」氏の言動です。

絶世の美女と「名状しがたい男たち」

レビューで目立つのは、女性コオロギの立絵は非常に美麗で「媚びている」とまで言われるクオリティである一方、男性コオロギの立絵が「手抜き」に見えるほど不細工であったり、奇妙な造形であったりする点です。

これは女性プレイヤーだけでなく、イケメンの従者を連れ歩きたい男性プレイヤーからも批判されています。「売れるために女性キャラだけ力を入れた」という透けて見える意図が、硬派な武侠ゲームとしてのプライドを汚したと感じるファンも少なくありません。

UI変更がもたらした操作の迷宮

さらに、開発者が「多端适配(複数プラットフォーム対応)」のためにUIを刷新したことが、古参PCゲーマーの怒りを買っています。以前のUIは無骨ながらも、必要な情報へダイレクトにアクセスできました。

現在のUIは、まるでスマートフォンの画面を無理やり引き伸ばしたかのような違和感があります。魂の形が太吾村の形になるほどやり込んだベテランですら、どのボタンがどこにあるのか迷うレベルです。操作性の低下は、そのまま「プレイする喜び」の低下に直結します。

開発者への不信感と「染狗」問題

そして最も根深いのが、ストーリーや設定に関する開発者への不信感です。特定の中ボス級キャラクター(染龍、紫竹など)を「倒せるようにする」という約束が守られていない、あるいはそのキャラクターたちへの開発者の「偏愛」が過ぎるという指摘。

プレイヤーは自由な武侠世界を求めているのに、開発者が用意した「レール」から外れることを許されない。その不自由さが、今回のDLCでの不満と相まって爆発しているのです。

对于女玩家来说,这个立绘太让人失望了。 女蛐蛐媚男没问题,男蛐蛐在魅什么?魅基佬吗? 女蛐蛐立绘在我这边全都ok,但我玩游戏只会玩男号养蛐蛐也养男蛐蛐…… 目前除了梅花翅、真紫黄、呆物之外没有我喜欢的男蛐蛐! dlc能退款吗?立绘男女质量差别太明显,我很恼火。
(日本語訳:女性プレイヤーとして、この立絵には心底失望した。女性コオロギが男性向けに媚びるのはいい。でも男性コオロギは誰に向けて描いているの?ゲイ向け?女性キャラはいいけど、私は男キャラで遊ぶし、育てるのもオスがいい。なのに好きな男キャラがほとんどいない!返金してほしい。男女の質の差が明らかすぎて、本当に腹が立つ)

開発者がプレイヤーの望む方向ではなく、自身の「理想」や「他プラットフォームへの色気」に傾倒し始めた時、ゲームは輝きを失い始めます。

『太吾絵巻』が守るべきだったのは、美少女キャラでも多端展開でもなく、一人の太吾が切り拓く「自由な江湖」ではなかったでしょうか。

それでも支持される理由

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ここまで手厳しく語ってまいりましたが、それでもなお、本作が91%もの高評価を得ているという事実は無視できません。なぜ、これほどまでに罵倒されながらも、プレイヤーはこのゲームを愛してしまうのか。

血管に血の代わりにプログラムコードが流れるほどのめり込んでいる私にも、その理由は痛いほど分かります。それは、本作が提供する体験が「唯一無二」だからです。

唯一無二の武侠シミュレーターとしての格

『太吾絵巻』の魅力は、その圧倒的な「情報の厚み」にあります。コオロギが擬人化し、寿命を迎え、また虫に戻り、それを蘇生させる……。こんな突飛なシステムを、武侠の世界観の中に論理的に組み込める開発力は、他には真似できません。

擬人化されたコオロギたちが持つ独自の武功、彼女たちが戦場で見せる支援能力の多様さ。これらは、ゲームの戦略性を一段階上のステージへと引き上げました。苦労して育てたコオロギが戦場で主(プレイヤー)を助けてくれる瞬間、これまでの不満は一瞬だけ霧散し、深い感動に包まれるのです。

中毒的な「生成されるドラマ」

NTR問題にしても、それは裏を返せば「この世界の住人が生きている」ことの証左でもあります。プレイヤーが意図しない方向へ物語が転がっていく。それこそが、シミュレーションゲームの醍醐味です。

たとえそれが「愛したコオロギ娘が隣の村のハゲ親父と逃げた」という悲劇であっても、それはこの太吾の世界でしか起こり得ない「貴方だけの物語」なのです。その理不尽さを乗り越え、あるいはその運命を呪いながら、再びキーボードを叩く。この中毒性こそが、本作が「クソゲー」の烙印を押されない理由でしょう。

どれほど欠点が多くても、代わりになるゲームが存在しない。この圧倒的な「独自性」こそが、本作の最強の盾なのです。

たとえ愛憎半ばしようとも、この奇妙で美しい武侠の世界から抜け出せる者は、そう多くはないのです。


最終評価と購入ガイド

さて、村の雑草の数まで把握するほどこの世界を見続けてきた「どす恋まん花」としての結論を述べましょう。

『Scroll Of Taiwu – 促织化影』は、決して万人に勧められる洗練されたDLCではありません。むしろ、トゲだらけの茨の道です。しかし、その茨の先にしかない「芳醇な毒」がここにはあります。

バグに怯え、UIに毒づき、NPCの気まぐれに絶望する。それでもなお、草むらでコオロギを探し、その鳴き声に耳を澄ませる自分に気づくはずです。貴方が「効率」や「快適さ」を求めるなら、回れ右をして立ち去るべきでしょう。しかし、泥臭く、理不尽で、それゆえに美しい「もう一つの人生」を歩みたいのであれば、このDLCは貴方の人生に深い傷痕と、それ以上の輝きを残してくれるはずです。

まん花は、これからもこの世界でコオロギを追い続けます。たとえまた、育てた娘が村のNPCに寝取られたとしても……それもまた、江湖の風というものですわね。

✅ 購入をお勧めする人

  • 理不尽な展開を「これぞ武侠のドラマ」と笑い飛ばせる強靭なメンタルの持ち主
  • コオロギ対戦というニッチな要素に、無限の可能性を感じる探究者

❎ 購入を避けるべき人

  • バグやエラーによってプレイが中断されることに強いストレスを感じる方
  • キャラクターに対する強い所有欲があり、NPCの自律行動による「予期せぬ関係性」を許容できない方

執筆:どす恋まん花

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