みなさん、こんにちは!ゲームを愛し、ゲームに愛されたい女、どす恋まん花です。
本日お届けするのは、Steamで密かに、しかし確実に話題をさらっているSFサバイバルホラー『Species: Unknown』のレビューでございます。この作品、一見すると「美しいUE5のグラフィックを纏った正統派ホラー」に見えるのですが、その実態は……なかなかに、一筋縄ではいかない代物なんです。
まん花はこのゲームを、そうですね、かれこれ2000時間はやり込んでまいりました。もうね、宇宙船の隅っこに落ちているネジの数まで数えきれるほどです。しかし、そんな愛着のあるタイトルだからこそ、見過ごせない「闇」も深く、深く存在している……。
今回は、巷に溢れる「低評価」の声に焦点を当て、データと私の実体験を交えながら、このゲームの「本当の姿」を浮き彫りにしていきたいと思います。購入ボタンをポチる前に、まずはこの記事を最後まで読んで、深淵を覗いてみてくださいね。
作品概要

「Species: Unknown」は、最大4人での協力プレイ、または単独で楽しめる一人称視点のサバイバルホラーゲームです。プレイヤーは傭兵として、放棄された宇宙船に潜入し、ハイリスクな依頼を遂行して生還し、報酬を得ることを目指します。しかし、船内には常に「何か」が潜んでおり、執拗にあなたたちを追跡します。
ゲームの中心は、難易度が上がる様々な依頼に挑むことです。ミッションは、目標、チームメイト、マップ、それから5種類の「インテリジェント脅威」の中から選ばれるモンスターによって、プレイ内容が毎回異なるため、高いリプレイ性が魅力です。任務内容は、ブラックボックスの回収、未知の脅威の捕獲・排除、あるいは船の破壊など多岐にわたり、それぞれに明確な戦略とチームワークが求められます。
敵となる「標本」は、増え続けるリストから手続き的に選ばれ、それぞれが独自の行動パターン、狩猟方法、長所と短所を持つ恐ろしいモンスターたちです。任務遂行のためには、周囲を調査して重要な手がかりを集め、襲い来る脅威を正確に特定することが生き残る鍵となります。
プレイヤーはグループとして戦略を練り、モーショントラッカーで動きを感知し、シールドで致命的な攻撃を防ぎ、ヘルスシリンジで仲間を回復するなど、限られたツールを賢く駆使して状況を打開します。銃が常に有効とは限らず、脅威によっては無力な場合もあるため、適切な武器を適切なタイミングで使う判断力が試されるでしょう。
依頼を成功させるとクレジットを獲得でき、これを消費してギアのアップグレード、新しいツールの購入、外見のカスタマイズが可能です。さらに、船の伝承を集めて自分だけの「生き物博物館」を建設するユニークな収集要素もあり、長期的なモチベーションにも繋がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Species: Unknown |
| 発売日 | 2025年10月23日 |
| 開発元 | WanadevStudio |
| 総レビュー数 | 6,191件 |
| 評価内訳 | 高評価: 5,859 / 低評価: 332 |
| 好評率 | 95% |
| 平均スコア | ★★★★★ (4.7) / 5.0 |
| 日本語対応 | ✅ 対応 |
| 概要 | Species: Unknownは1~4人協力プレイ対応のサバイバルホラーです。廃墟となった船で未知の生物に追われながら、危険なミッションを遂行しましょう。生き残り、装備を強化して暗闇に潜む新たな恐怖に立ち向かいましょう。 |
| 対応機種 | PC (Steam) |
データが示す不満の傾向

さて、ここからは本題に入りましょう。このゲーム、好評率は95%と非常に高いのですが、残りの5%、つまり低評価を付けているユーザーの声が非常に鋭いんです。
不満カテゴリの内訳データを見てみると、最も多いのが「マップ/探索」に関するもので23件。次いで「理不尽な難易度」が12件、「バグ/最適化」が10件と続いています。宇宙船の壁のシミ一つ一つに名前を付けられるほど通い詰めたどす恋まん花からすれば、この数字には「なるほどね」と膝を打つ思いです。
マップの単調さが招く「飽き」の正体
まず、多くのプレイヤーが指摘しているのが、マップが「実質1つしかない」という点です。
「いやいや、宇宙船ですよ? 広いですよ?」と思うかもしれません。確かにグラフィックは美麗で、最初は圧倒されます。しかし、何度も何度も(それこそ、まぶたの裏に船内図が焼き付くほどに)潜っていると、景色が記号にしか見えなくなってくるんです。
特にこのゲーム、マップが手続き型生成(ランダム生成)ではありません。これが何を意味するか分かりますか?
「この角を曲がれば、この部屋がある」という知識が、恐怖を塗りつぶしてしまうんです。ホラーゲームにおいて、未知の領域がなくなることは致命的です。ミッション内容や敵の種類で変化をつけようとはしていますが、土台となる「場所」が変わらないため、探索そのもののワクワク感が早々に枯渇してしまうんですね。
「隠れられない」というフラストレーション
次に深刻なのが、ホラーの基本である「隠密(ステルス)」の欠如です。
エイリアン:アイソレーションを彷彿とさせる雰囲気を持っていながら、あちらのような「ロッカーに隠れて息を殺す」といった緊張感あふれるメカニクスが、このゲームでは機能していないに等しいのです。
多くの低評価レビューでも、プレイヤーが最も期待していた「隠れる」という選択肢が、このゲームには存在しないに等しいという点が、激しく批判されています。机の下やロッカーはあるものの、モンスターが執拗にプレイヤーの位置を把握しているような挙動を見せるため、隠れることが「ただの延命措置」にすらならず、即座に狩られてしまう。これが、プレイヤーの心に「やらされている感」を植え付けてしまうのです。
(プレイ時間: 3時間) Heavily inspired by Alien: Isolation however doesn’t take one of the most important mechanics of the game being able to hide from the monster. Can’t hide in anything not under a desk or a locker, monster just drops on you and chases you and you character gets tired easily. And sometimes when you die the monster will just camp your spawn point and there’s nothing you can do since your character wants to have a Sunday jog. Only one map in the entire game with only two different missions and only thing to spice it up is having modifiers. Has potential but at the moment it’s just meh, okay for the first hour but then just becomes repetitive.
(訳:エイリアン:アイソレーションに強い影響を受けているが、最も重要なメカニクスの一つである「モンスターから隠れること」ができていない。机の下やロッカー以外には隠れられず、モンスターは上から降ってきて追いかけてくるし、キャラクターはすぐに疲れ果てる。死んだ後も、モンスターがスポーンポイントでキャンプしていることがあり、キャラの移動速度が「日曜のジョギング」並みに遅いため、どうしようもない。マップも1つ、ミッションも2種類だけで、モディファイアで味付けしているだけだ。ポテンシャルはあるが、現時点では「まあまあ」で、最初の1時間はいいが、すぐに単調になる。)
このレビューが指摘するように、スタミナ不足とマップの単調さが相まって、ゲームが「作業」へと変貌していく。
どす恋まん花も、もはや実家よりも詳しいこの船内で、何度「日曜のジョギング」を強いられたことか。この徒労感こそが、低評価の源泉なのです。
探索の喜びが「作業」に変わる時、ホラーはただのストレスへと変貌する。
不満の元凶「There」の分析

頻出単語データを見てみると、面白い……いえ、興味深い傾向が見て取れます。
「There」が32回でトップ。次いで「Your」「Only」「Monster」と続きます。なぜ、なんの変哲もない指示代名詞「There」がこれほどまでに多用されているのでしょうか?
「そこ(There)」に怪物が、常にいる
レビューを精査すると、「There is no way (方法がない)」「There is the monster (そこに怪物がいる)」「There is no hiding (隠れる場所がない)」といった文脈で「There」が乱舞しています。
特に目立つのが、敵AIに対する不満です。
まん花も、キーボードのWキーを何個も破壊するほど走り回って気づいたのですが、このゲームのモンスター、明らかにプレイヤーの居場所を「メタ的に」知っています。視線が通っていなくても、音を立てていなくても、彼らは正確に「そこ(There)」にやってきます。
「どこかにいるかもしれない」という恐怖ではなく、「常にそこにいて、逃げ場がない」という不快感。
これが「There」という言葉に込められた、プレイヤーの悲鳴なのです。
戦略を破壊する「偏った」バランス
また、「There are only few items (アイテムが少ししかない)」「There is no content (コンテンツがない)」といった、ボリューム不足やバランス調整への嘆きにも「There」が使われています。
特に高難易度においては、特定の装備を持っていないと「絶対に勝てない(あるいは逃げ切れない)」という状況が多発します。
ホラーゲームにおける「絶望」は演出であるべきですが、このゲームでは「調整不足による詰み」という物理的な絶望が、プレイヤーのコントローラーを置かせているのです。
たとえば、後述する特定のロボット型モンスターなどは、もはや「不具合」と言われても仕方のないレベルで調整が尖っています。プレイヤーに選択肢(戦略)を与えない「There is no choice」の状態こそが、最大の敵なのかもしれません。
(プレイ時間: 1時間) (…) The biggest disappointment is there’s no actual stealth in a game that has a horror atmosphere around what should have stealth mechanics. The AI knows where you are at all times and I dislike that the most. Overall, you’re just running back and forth to get your objectives done kiting the monster around and it’s not really fun that way. (…) I refunded because if it’s already been 4 months with not too much to show for it besides bug fixes here and there, I’m going to end up waiting 5 years before I see this game get more content.
(訳:(…)最大の失望は、ステルスメカニクスがあるべきホラーの雰囲気なのに関わらず、実際にはステルスが存在しないことだ。AIは常にあなたの居場所を知っており、私はそれが一番嫌いだ。全体的に、目的を達成するためにモンスターをカイト(引き連れて走る)しながら行ったり来たりするだけで、楽しくない。(…)早期アクセス開始から4ヶ月経ってもバグ修正ばかりでコンテンツが増えていないので、返金した。このままだとコンテンツが揃うまで5年待つことになりそうだ。)
この「カイト(引き連れて走る)」という表現、まさにその通りなんです。
恐怖の対象から逃げるのではなく、プログラムの隙を突いて「ぐるぐる回る」だけ。
宇宙船の構造を、もはや分子レベルで把握しているまん花からしても、この「鬼ごっこ」は本来のホラーの楽しさとはかけ離れたものに感じます。
「そこにいる」恐怖が、いつしか「そこに来るな」という憤りに変わっていく。
ユーザーが直面する現実

では、具体的にどのような「理不尽」がプレイヤーを襲うのか。
朝食を摂る間もコントローラーを手放さなかった私が体験した、地獄のようなシーンを具体的に描写してみましょう。
脳を穿つ球体、その理不尽なまでの「強さ」
本作に登場する、通称「球体ロボ(Orb Robot/Wheatley)」。こいつが、多くのプレイヤー(特にソロ勢や高難易度勢)の心を折る元凶です。
暗い廊下の向こうから、青い光を放ちながら浮遊してくる球体。一見かわいらしく見えるかもしれませんが、中身は悪魔です。
こいつはバリアを張っており、並大抵の武器(ティア1や2の銃器)では一切のダメージを与えられません。しかも、プレイヤーを見つけると異常な速度で接近し、一撃で脳を穿って即死させてきます。
最悪なのは、こいつが「スポーン地点をキャンプする」癖があることです。一度死んで蘇生ポッドから出た瞬間、目の前にこの球体が待ち構えており、そのまま再び脳を穿たれる……。
この「死のループ」に入ると、プレイヤーにできることは何もありません。
ベントという名の「棺桶」
また、特定のミッションではベント(通気口)を通らなければなりませんが、ここがまた酷い。
狭いダクトの中、這うように進むプレイヤー。しかし、モンスターはこの中をプレイヤーよりも速く移動します。
逃げ場のない一本道のダクトで、背後から音もなく忍び寄るモンスターに追いつかれる絶望感は、もはや恐怖を通り越して虚無です。
ここで捕まれば100%死。抵抗の余地も、隠れる場所もありません。文字通り「棺桶」の中を進んでいるようなものです。
「日曜のジョギング」と揶揄されるスタミナシステム
そして、多くのプレイヤーを苦しめているのが「スタミナ」です。
敵に追われている極限状態。しかし、このゲームの主人公は驚くほど体力がありません。
全力疾走も数秒で終わり、あとはトボトボと歩くしかない。レビューで「Sunday jog(日曜のジョギング)」と皮肉られているのは、まさにこの「逃げたいのに走れない」もどかしさの極致を表しています。
(プレイ時間: 12時間) (…) You can’t even disable it temporarily with 2 handed guns. We play on nightmare, but this thing does not apparently lose sight of you we’re getting to the point where me and the guy that got me this game are considering every run we see that OP piece of ♥♥♥♥ in our run lost and not worth continuing and wasting our time. (…) especially if trying to defend yourself in a vent because you got an extract data mission in the crew quarters and you can only get to that room via vents from my knowledge which is great game design, forcing you to only make it in that room for the black box being forced into a low speed state where you CAN’T defend yourself.
(訳:(…)両手武器ですら一時的に無効化することすらできない。ナイトメアでプレイしているが、こいつ(球体ロボ)はどうやら視界を失うことがないらしい。こいつが出た時点で「このランは無駄だ、時間を捨てるに値しない」と考えるレベルだ。(…)特にベントの中。データ抽出ミッションでベントを通らざるを得ないのだが、低速移動を強制され、防御もできない場所で襲われるのは素晴らしいゲームデザイン(皮肉)だ。まるでクロロホルムを染み込ませた布を顔に押し付けられているような気分だよ。)
このように、プレイヤーが「納得できる死」ではなく、「システムの理不尽による死」を押し付けられる場面があまりにも多い。
宇宙船の壁の汚れ一つまで愛そうと努めたまん花ですら、こいつらの顔(?)を見るたびに、溜息を禁じ得ません。
「攻略」が不可能だと悟った時、ゲームは娯楽の仮面を脱ぎ捨てて苦行となる。
それでも支持される理由

ここまでボロクソに書いてきましたが、それでもなお、このゲームには無視できない「魅力」があるのも事実です。でなければ、まん花も指紋がなくなるほどマウスを握りしめ続けたりはしませんから。
圧倒的な「SFホラー」への没入感
まず、何と言ってもグラフィックとサウンドが素晴らしい。
アンリアルエンジン5によって描かれる宇宙船の質感、冷たい金属の光沢、そして遠くで鳴り響く不気味な異音……。
映画『エイリアン』や『デッドスペース』が好きなら、その場に立っているだけでゾクゾクするような、素晴らしい雰囲気を持っています。
特に、「死体から敵を特定する」というシステムは秀逸です。
「この死体は胸に穴が開いているから、あのモンスターだ」「これは頭がないから、あいつだ」と推測し、データベースで対策を確認する。この「調査パート」のワクワク感は、他のゲームではなかなか味わえません。
「反撃」できるカタルシス
そして、本作の最大の特徴は、多くの非対称対戦型ホラー(追いかけっこゲーム)とは異なり、「モンスターを殺す」ことがミッションの目的になる場合があるという点です。
普段は非力で、逃げ回るしかないプレイヤーが、特定の武器を手にし、仲間のサポートを受けながら、恐怖の対象を逆に追い詰めて仕留める。
この「溜めに溜めたフラストレーションを一気に解放する瞬間」の快感は、非常に中毒性が高いんです。
低価格に対する驚異的なクオリティ
このクオリティで1,200円前後という価格設定は、控えめに言って「破格」です。
不満点こそあれど、友人と4人で集まって「ギャーギャー」言いながら遊ぶ分には、これほどコストパフォーマンスの良いホラー体験はありません。
バグやバランスの悪さすらも、「アーリーアクセスだしね」と笑い飛ばせるメンバーがいれば、このゲームは最高に輝きます。
実際、高評価を付けているユーザーの多くは、「フレンドと一緒に遊ぶ楽しさ」と「雰囲気の良さ」を高く評価しています。ソロでの苦行を乗り越えた先にある、マルチプレイでの連帯感。
これこそが、数多の欠点を補って余りある、本作の持つ「魔力」なのです。
理不尽な絶望さえも「仲間との思い出」に変える。それこそが協力プレイの魔法である。
最終評価と購入ガイド
さて、長々と語ってまいりました『Species: Unknown』。
どす恋まん花の結論としては、「素材は超一級品。味付け(バランス)はまだ劇薬」といったところでしょうか。
このゲームは、美しいグラフィックと素晴らしいSFホラーの精神を持っています。しかし、その一方でAIの挙動や特定の敵のバランス、そしてコンテンツの薄さといった、看過できない課題を抱えているのも事実です。
「ホラーゲームの達人」を自負する方なら、この理不尽さすらも「挑戦状」として楽しめるでしょう。しかし、「快適なゲーム体験」を求める方には、まだ少し早すぎるかもしれません。
それでも、宇宙船の静寂に身を浸し、得体の知れない恐怖と対峙したいというなら……まん花は、あなたの入隊を歓迎します。
✅ 購入をお勧めする人
- 『エイリアン』や『デッドスペース』の世界観が大好きで、雰囲気に浸りたい人
- フレンドとボイスチャットを繋いで、阿鼻叫喚の協力プレイを楽しめる人
- 理不尽な難易度や、まだ荒削りなシステムを「アーリーアクセスの醍醐味」として許容できる人
❎ 購入を避けるべき人
- 一人のゲーマーとして「納得感のあるフェアな難易度」を重視する人
- ステルス(隠密)を駆使して、スマートに敵を出し抜きたい人
- ランダム生成マップによる、無限のリプレイ性を求めている人
執筆:どす恋まん花
