皆さま、ごきげんよう。人気ゲームライターのどす恋まん花です。
ついに、ついにこの日がやってきました。全人類が待ち望んだ(と、まん花は勝手に確信している)海洋サバイバルアドベンチャーの金字塔、その最新作『サブノーティカ2』が私たちの前に姿を現したのです。
正直に申し上げましょう。わたくし、どす恋まん花はこのシリーズに2000時間という、もはや「居住権を主張してもいいのではないか」と思えるほどの時間を捧げてまいりました。前作、前々作での経験は、もはや私の血肉となり、深海の暗闇さえも愛おしく感じられるほどです。
しかし、鳴り物入りで登場した本作の評価欄を覗いてみると、そこには「圧倒的に好評」の影に隠れて、刺すような「低評価」の言葉が並んでいます。期待が大きければ大きいほど、裏切られたと感じた時の怒りは深いもの。
今回は、一人の熱狂的なゲーマーとして、そして冷静なデータ分析者として、本作が抱える「光と影」を徹底的に解剖していきたいと思います。購入を迷っている皆さまの道標となれば幸いです。
作品概要

『サブノーティカ2』は、未知の惑星に広がる広大な海を舞台にした水中サバイバルアドベンチャーです。開拓者として遭難したプレイヤーは、美しくも危険な深海で生き残り、人類の新たな拠点を作ることを目指します。
本作の醍醐味は、探索と適応のサイクルにあります。色鮮やかなバイオームを巡り、未知の生物をスキャンして研究することで、新たな装備やツール、そして小型潜水艇「タッドポール」のような高度な乗り物をクラフトできます。また、生存の要となるベース(拠点)の建築・カスタマイズ要素も充実しており、安全な浅瀬から過酷な深淵へと徐々に活動領域を広げていく達成感を味わえます。
大きな進化点として、シングルプレイに加え、最大4人までのオンラインマルチプレイに対応しました。仲間と役割を分担して巨大なリヴァイアサンの脅威に立ち向かったり、謎に包まれた古代遺跡を協力して調査したりすることが可能です。
現在は早期アクセス版として、コミュニティと共に物語や新要素の拡張が進められています。なぜAIは任務の継続に固執するのか。圧倒的な没入感の中で、科学と勇気を武器に未知の深海を解き明かす、戦略的かつスリリングな冒険が楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | サブノーティカ2 |
| 発売日 | 2026年5月14日 |
| 開発元 | Unknown Worlds Entertainment |
| 総レビュー数 | 10,431件 |
| 評価内訳 | 高評価: 9,483 / 低評価: 948 |
| 好評率 | 91% |
| 平均スコア | ★★★★☆ (4.5) / 5.0 |
| 日本語対応 | ✅ 対応 |
| 概要 | Unknown Worldsが開発を手掛ける『サブノーティカ2』は、未知の異星を舞台にした水中サバイバルアドベンチャーです。シングルプレイだけでなく、最大4人のマルチプレイで友達と一緒に遊ぶことも可能です。拠点のカスタマイズやツールの製作を通じて環境に適応し、生存を目指しましょう。未知の世界を探索し、深海に隠された謎を解き明かしてください。 |
| 対応機種 | PC (Steam) Xbox Series X|S |
データが示す不満の傾向

さて、ここからはデータに基づいた冷静な分析のお時間です。指紋がなくなるほどコントローラーを握りしめてきた経験から言わせてもらえば、本作への不満は決して「単なるワガママ」ではありません。
不満の内訳を見ると、圧倒的1位を占めているのは「バグ/最適化」に関する声(17件)です。次いで「マップ/探索」(9件)、「理不尽な難易度」(7件)と続きます。これらは、ゲームを立ち上げた瞬間の「体験の質」に直結する問題です。
早期アクセスという「盾」と、崩れる期待
多くのプレイヤーが指摘しているのは、ゲームが「まともに起動しない」「特定の条件下で進行不能になる」といった致命的な最適化不足です。もちろん、現在は早期アクセス版。バグがあるのは百も承知ですが、30ドル近い価格設定に対して、あまりにも「土台が不安定」であることに憤りを感じるユーザーが少なくありません。
特に、プレイ時間が1時間未満のユーザーからは「起動すらしない」「クラッシュの連続で返金した」という悲鳴が上がっています。一方で、数時間以上プレイしたユーザーからは「コンテンツの枯渇」や「過去作の使い回し」に対する、より構造的な批判が目立ち始めます。これは、シリーズファンであればあるほど、本作に「新しい驚き」を求めていた裏返しでもあります。
テクニカルな壁とプレイヤーの拒絶
特にLinux環境や特定のハードウェア構成でプレイしようとするユーザーにとって、本作は非常に高い障壁となっています。以下のレビューは、その苦悩を象徴しています。
(プレイ時間: 1時間) As much as i dont want to leave this kind of review, I feel like I must. I understand it is early access, bugs are to be expected, but the amount of effort i had to do just to get the game to launch without crashing or hanging on the 1st loading screen was killing me. Only to then finally get that issue fixed and run into the problem of not being able to progress beyond the life pod launch. (…) I’ll update the review if I manage to get past this problem, but if i cant, I might just refund and wait for a more final product. No hate Unknown Worlds, just sad I cant enjoy the game atm.
(日本語訳:こんなレビューは書きたくないのですが、書かざるを得ません。早期アクセスであり、バグが予想されることは理解していますが、最初のロード画面でクラッシュしたりハングしたりせずにゲームを起動させるためだけに費やした労力は、私を死にそうにさせました。ようやくその問題を解決したと思ったら、今度は脱出ポッドの発射から先に進めないという問題にぶち当たりました。(中略)この問題を解決できればレビューを更新しますが、できなければ返金して、より完成された製品を待つかもしれません。Unknown Worldsに悪意はありませんが、現時点でゲームを楽しめないのがただ悲しいです。)
このように、ゲーム内容以前の段階で「門前払い」を食らっているプレイヤーが一定数存在しているという事実は、本作の評価を語る上で無視できない要素です。どんなに美しい海が広がっていようと、そこに辿り着けなければ意味がないのですから。
最適化不足は、時に素晴らしいゲーム体験そのものを「なかったこと」にしてしまう大罪です。
不満の元凶「Est」の分析

次に、頻出単語のデータに注目してみましょう。統計データによると、最も多く出現している単語は「Est」(49回)、次いで「не」(47回)です。一見すると何の変哲もない単語に見えますが、これは本作に対する「世界規模の落胆」を象徴しています。
「Est(〜である)」が指し示す虚無
「Est」はフランス語で英語の「is」にあたります。フランス語圏のユーザーレビューを解析すると、この単語は多くの場合、「C’est vide(空っぽである)」や「C’est décevant(失望である)」といった文脈で使用されています。つまり、プレイヤーは本作の状態を「〜である」と定義しようとして、その多くがネガティブな形容詞に繋がっているのです。
親の顔より見た画面を思い出しながらこれらのレビューを読むと、共通して「コンテンツの薄さ」を嘆く声が聞こえてきます。マップが狭い、バイオームに変化がない、過去作のモデルをそのまま流用している。そうした「既視感」と「スケールの縮小」が、この短い単語に集約されているのです。
「не(〜ない)」という否定の連鎖
ロシア語で「〜ない」を意味する「не」の多さも深刻です。「Не покупайте(買わないでください)」「Не готово(準備ができていない)」「Ничего нового(何の新しさもない)」。これらの否定的なフレーズが、ロシア圏のコミュニティでも爆発的に共有されています。
以下のレビューは、ファンとしての期待がどのように裏切られたかを、痛烈に描き出しています。
(プレイ時間: 4時間) Не покупайте эту игру, если вы фанат первой части и вам не понравилась Below Zero. (…) Локации маленькие, не отличающиеся друг от друга практически ничем. Карта микроскопическая, до края карты от спасательной капcулы ~ 500 метров. (…) Все то же самое, только меньше, хуже и однообразно.
(日本語訳:第1作のファンで『Below Zero』が好きになれなかった人は、このゲームを買ってはいけません。(中略)ロケーションは小さく、互いにほとんど違いがありません。マップは微小で、脱出ポッドからマップの端まで約500メートルしかありません。(中略)すべてが同じで、ただより小さく、より悪く、単調になっただけです。)
このプレイヤーが指摘するように、「マップが狭すぎる」という問題は、探索をメインに据えるシリーズにとって致命的な欠陥と言わざるを得ません。500メートルなんて、まん花からすれば、ちょっとコンビニに牛乳を買いに行く程度の距離でしかありません。
広大な深海への憧れは、わずか500メートルの「箱庭」の中で窒息しかけているのです。
ユーザーが直面する現実

人生の半分をこの惑星の重力下で過ごしたまん花にとって、最もショックだったのは「規約(TOS/EULA)」を巡る騒動です。
多くのプレイヤーが、ゲームを起動した瞬間に突きつけられる膨大な利用規約に眉をひそめています。これには、データの収集、サードパーティへの情報提供、さらには「集団訴訟の権利の放棄」まで含まれているという指摘があります。これは単なるゲームの不具合ではなく、プレイヤーとメーカーの「信頼関係」を揺るがす重大な事案です。
規約という名の「リヴァイアサン」
ゲームを遊びたいだけなのに、自分のプライバシーをどこまで差し出すべきなのか。そんな葛藤が、多くの「返金」を生んでいます。特に、「一度同意したら、ゲームをアンインストールした後でも規約が適用され続ける」という条項には、多くのユーザーが強い拒絶反応を示しました。
(プレイ時間: 5時間) It’s funny, it really is. Unknown Worlds is legit larping as Alterra. The TOS you need to sign up to play this game, oh sorry, “service”, is something straight out of Subnautica lore, lmao. All they missed was claiming the rights to your firstborn. (…) I will also add this is a non optional/you are not able to opt out of data collection (…)
(日本語訳:本当に笑えます。Unknown Worldsは本気でアルテラ(作中の悪徳企業)のふりをしているようです。このゲーム、いや失礼、「サービス」をプレイするためにサインしなければならない利用規約は、まるでサブノーティカの世界観からそのまま出てきたような内容です(笑)。彼らが要求し忘れているのは、第一子の権利くらいのものでしょう。(中略)さらに付け加えると、これは強制であり、データ収集を拒否することはできません……)
この皮肉めいたレビューは、多くのプレイヤーが感じている「不気味さ」を代弁しています。ゲームの中の企業であるアルテラの横暴を笑っていた私たちが、現実世界で開発元から同じような扱いを受ける。これはあまりにも質の悪いジョークです。
虚無とリピートの2時間
さらに、ゲーム内容そのものも「虚無」を感じさせる部分が多いのが現状です。多くのバイオームが似通っており、過去作で見たような素材を拾い、同じような基地を作る。マルチプレイという新しい風は吹いているものの、シングルプレイヤーにとっては「劣化版の再放送」を見せられているような感覚に陥る瞬間があります。
プレイヤーが求めているのは「未知」との遭遇であって、「既知」の再確認ではありません。
期待していたダイナミックな天候の変化や、生態系の劇的な進化。それらが現時点では乏しく、ただ「そこに水があるだけ」という状態は、シリーズのベテランになればなるほど、心に冷たい水を浴びせかけられるような感覚になります。
深海を愛する者が最も恐れるのは、暗闇でも怪物でもなく「退屈」という名の怪物なのです。
それでも支持される理由

ここまで厳しい意見を連ねてきましたが、それでも本作の好評率が91%を維持しているという事実を忘れてはなりません。呼吸をするのと同じくらい当たり前に潜り続けてきたまん花だからこそわかる、このゲームの「抗いがたい魔力」についてもお話ししましょう。
圧倒的なビジュアルと「帰ってきた」感覚
まず、グラフィックの進化は目を見張るものがあります。光の屈折、水の透明度、そして新生物たちの鮮やかな発光。これらは、最新世代のPCで動かした際、間違いなく「次世代のサブノーティカ」を感じさせてくれます。
新しい乗り物「タッドポール」で狭い洞窟をすり抜ける感覚や、仲間と一緒に拠点を築き上げる喜びは、これまでのシリーズにはなかった新しい体験です。不満の声が多い一方で、「これこそが自分が待ち望んでいた海だ」と歓喜するプレイヤーも数多く存在します。
早期アクセスという「可能性」への投資
91%の肯定的な評価の多くは、「今のゲーム」に対してではなく、「将来の完成形」に対して向けられたものです。Unknown Worldsはこれまで、コミュニティの意見を真摯に取り入れ、ゲームを磨き上げてきた実績があります。
「今はまだ未完成だが、彼らなら必ず素晴らしい神ゲーに仕上げてくれるはずだ」。そんな信頼が、この高評価を支えています。実際、マルチプレイの導入は技術的に非常に困難な挑戦であり、それを実現させた開発チームの熱意は評価されるべきでしょう。
現時点での不満は、開発元にとっての「最高の処方箋」になり得るのです。プレイヤーがどこにストレスを感じ、どこに喜びを見出しているのか。その生の声が、これから1年、2年とかけてゲームを黄金色に輝かせていくはずです。
まん花も、このゲームが持つポテンシャルについては疑っていません。今の「狭い生け簀」のような世界が、いつか無限の深淵へと繋がっていると信じています。
低評価の声は、愛ゆえの「叫び」であり、この海をより深く、より美しくするための糧なのです。
最終評価と購入ガイド
さて、どす恋まん花による『サブノーティカ2』の総評です。
現時点での本作は、「極上の素材を揃えながら、まだ調理法が決まっていない高級食材」のような状態です。見た目は最高に美しく、一口食べればそのポテンシャルの高さに驚きますが、食後感には物足りなさが残ります。
特に「マップの狭さ」と「規約の問題」は、現時点では看過できないレベルかもしれません。しかし、もしあなたがこのシリーズの熱烈なファンであり、開発の過程そのものを楽しみたいと考えているなら、今すぐ飛び込む価値はあります。
逆に、完成された最高の体験を求めているのであれば、あと1年、せめて数回の大型コンテンツアップデートを待つのが賢明でしょう。
✅ 購入をお勧めする人
- シリーズの熱狂的なファンで、開発プロセスを共に歩みたい人
- 友達と一緒に、初めての「マルチプレイ・サブノーティカ」を体験したい人
- 最新のグラフィックで描かれる美しい海洋バイオームを、ただ眺めていたい人
❎ 購入を避けるべき人
- 利用規約やデータ収集に敏感で、プライバシーを最優先したい人
- 最初から圧倒的なボリュームと、完成されたストーリーを求めている人
- 低スペックなPC、あるいは非常に不安定なネット環境でプレイする予定の人
皆さまの冒険が、素晴らしいものになることを祈っております。
それでは、また深海でお会いしましょう。
どす恋まん花でした。
執筆:どす恋まん花
