The Legend of Khiimori レビュー:低評価の嵐に隠された魅力。広大なモンゴルを駆ける「死にゲー」の正体

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どす恋まん花です。皆様、今日も元気に馬の尻を眺めていますか?今回語らせていただくのは、話題のオープンワールド・サバイバル『The Legend of Khiimori』です。

正直に申し上げましょう。まん花は、この作品をすでに2000時間やり込んでいます。寝ても覚めてもモンゴルの草原を駆け、愛馬の健康状態に一喜一憂する日々。しかし、Steamのストアページを覗けば、そこには「低評価」の声も少なくありません。なぜこれほどまでに評価が分かれるのか?一人の重度ゲーマーとして、そして一人の「伝令」として、その真実に鋭く切り込んでいきたいと思います。

目次

作品概要

『The Legend of Khiimori』は、13世紀モンゴルの広大な大地を舞台にしたシステム主導型のオープンワールドゲームです。プレイヤーは勇敢な伝令となり、過酷な自然環境と変化に富んだ地形を乗り越え、貴重な荷物を届ける任務に挑みます。

このゲームの核となるのは「馬」の存在です。プレイヤーは、様々な特性を持つ馬たちを訓練し、交配させることで、世代を重ねて能力を高めていきます。専門家の監修によるリアルな馬の挙動やアニメーションは、絆を深めながら最強の血統を育てる喜びを際立たせます。雪深い山頂から灼熱の砂漠まで、多様な配達ルートを計画し、愛馬を危険から守りながら目的地を目指すことが重要となります。

広大なモンゴルの自然を生き抜くためには、サバイバルスキルが不可欠です。採集や狩りで物資や素材を集め、馬のための食料や回復薬「トニック」を作り、自身の装備も整える必要があります。また、モンゴル文化に深く根ざした弓術は、単なる武器としてだけでなく、「道具」として多角的に活用されます。特殊な矢や粉末袋をクラフトし、素材収集、野生動物からの護身、あるいは敬意を払った狩りといった様々な状況で役立てるでしょう。

プレイヤーは、荷物の配達や重要物資の収集といった多様な任務を通じて、ヤムの伝令としてのスキルを磨きます。これらのクエストは、適切な馬の選択、卓越した乗馬技術、緻密な計画性、そして巧みな資源管理、クラフト、弓の腕前といった複合的な能力を要求します。広大な世界に散らばる試練を乗り越え、モンゴルの大地で名を上げることが、このゲームの目標となります。

項目 内容
ゲームタイトル The Legend of Khiimori
発売日 2026年3月3日
開発元 Aesir Interactive, NightinGames
総レビュー数 453件
評価内訳 高評価: 378 / 低評価: 75
好評率 83%
平均スコア ★★★★☆ (4.2) / 5.0
日本語対応 ✅ 対応
概要 『The Legend of Khiimori』で、勇敢な伝令となろう!愛馬との絆を深め、13世紀モンゴルの広大な大地に挑戦。特別な能力を持つ馬たちを交配・訓練して、変化に富んだ魅力的な土地を隅々まで探検しましょう。
対応機種 PC (Steam)

データが示す不満の傾向

The Legend of Khiimori レビュー:低評価 レビュー画像 Graph1_Pie.png

※集計サンプル数: 75件

本作を語る上で避けて通れないのが、山積する技術的な課題です。不満カテゴリの内訳を見ると、「バグ/最適化」が43件と、全不満の過半数を占める圧倒的な1位となっています。どす恋まん花も、魂の半分をモンゴルの草原に置いてきた身として、これには深く頷かざるを得ません。

最適化不足という名の見えない壁

まず、多くのプレイヤーが悲鳴を上げているのが、グラフィックスの負荷とフレームレートの不安定さです。本作はUnreal Engine 5(と思われる)による美麗な景観を誇りますが、その代償としてPCスペックに対する要求値が極めて高い。特に「雨」や「吹雪」といった気象条件が重なると、最新鋭のグラフィックボードを積んでいてもFPSが激減する現象が報告されています。

これは単なる「見た目」の問題に留まりません。本作は一瞬の操作ミスが愛馬の死に直結するシビアなサバイバルゲームです。カクつきによってジャンプのタイミングを外し、崖から転落する……そんな理不尽な体験が、プレイヤーの心を折っているのです。

早期アクセスという「盾」の限界

また、バグの多さも深刻です。NPCの髪の毛が浮遊したり、キャラクターがTポーズで固まったりといった視覚的なバグなら笑って済ませられますが、進行不能に陥るバグは笑えません。
例えば、特定のクエストで必要なアイテムがインベントリに出現しない、あるいは馬を繋ぎ止める(テザー)だけでゲームがクラフトするといった事象。これらは、ゲーム体験を根本から破壊してしまいます。

(プレイ時間: 10時間) It’s crashes almost constantly when moving items in your inventory, pretty much any time you go faster then a trot your cargo weight bugs out and send’s your horse flying, sometimes killing it in the process. There is no way to manually save, so if it auto saves while is crashes, like it did to me, it breaks the game.
(日本語訳:インベントリ内でアイテムを移動させるだけでほぼ確実にクラッシュし、速歩以上のスピードを出すと荷物の重さ計算がバグって馬が空を飛び、そのまま死ぬこともあります。手動セーブ機能がないため、クラッシュ時にオートセーブが走るとデータが壊れ、クエストを完了できなくなります。)

このように、システムの根幹に関わる致命的なエラーが放置されている点が、多くのユーザーが「30ドル(約5000円)の価値はない」と断じる最大の理由でしょう。

本作が目指すリアリズムは、皮肉にも不安定な挙動によって「最も非現実的なストレス」へと変貌してしまっているのです。

期待値が高かった分、技術的な未完成さが「裏切り」として受け取られているのが現状です。

不満の元凶「Horse」の分析

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※集計サンプル数: 75件

頻出単語ランキングを見ると、ダントツの1位は「Horse(85回)」です。馬のゲームなのだから当然だと思うかもしれませんが、その文脈の多くは「恨み」と「困惑」に満ちています。瞼の裏に焼き付いて離れないほど馬の挙動を見守ってきたまん花から見ても、本作の馬はあまりにも繊細で、かつ予測不能です。

自由奔放すぎる相棒の挙動

本作の馬は、単なる乗り物ではなく「生き物」として設計されています。しかし、そのAIが牙を剥くことがあります。
例えば、プレイヤーが馬から降りて商人と話している間に、馬が勝手に歩き出し、トゲのある茂みに突っ込んで勝手にダメージを受け、そのまま力尽きるという悲劇。あるいは、口笛で呼んだ瞬間に背後のテントの中にワープしてしまい、脱出不可能になるケース。

リアリズムを追求した結果、馬がプレイヤーの制御を離れて自滅する。この「思い通りにならないストレス」が、本作の評価を著しく下げている要因の一つです。

スタミナ管理のジレンマ

さらに、ゲームバランスの面でも「Horse」は議論の的です。広大なモンゴルの大地を駆け巡るのがコンセプトであるにもかかわらず、馬のスタミナ消費が激しすぎます。
多くのプレイヤーが「ギャロップ(全速力)で走れるのはほんの数十メートルで、あとはひたすらトボトボと歩く(速歩)だけだ」と不満を漏らしています。伝令としての爽快感よりも、馬の空腹や喉の渇き、スタミナ回復を待つ「待ち時間」の方が長いという逆転現象が起きているのです。

(プレイ時間: 4時間) Es ist schön das dass Pferd ein eigen leben hat, aber es läuft einfach fröhlich durch die Gegend und fällt über große Felsen und verletzt sich dann, klettert Klippen hoch und stürzt, schwimmt völlig überladen in Seen und Flüsse und die Gesundheit ist dahin.
(日本語訳:馬に意志があるのは素晴らしいことですが、勝手に走り回って大きな岩から落ちて怪我をしたり、崖を登って転落したり、過負荷状態で川に泳ぎ出して健康を損なったりします。)

このように、プレイヤーの意図しない「馬の自滅」が頻発する設計は、愛着を抱くべき相棒を「管理の面倒な爆弾」に変えてしまっています。

馬との絆を深めるシステムが、皮肉にもその馬自身の「愚かな行動」によって阻害されている。

「究極の馬ゲー」を目指したはずが、「究極の馬の介護ゲー」になっているという指摘は免れません。


ユーザーが直面する現実

では、実際にこのゲームをプレイするとどのような光景が広がるのか。親の顔より愛馬の尻を見つめた時間の方が長いまん花が、その過酷な日常を描写しましょう。

虚無の草原と理不尽な死

ゲームを開始して数時間。あなたは美しい草原を背景に、最初の配達任務を引き受けます。荷物は「壊れやすい陶器」。慎重にルートを選び、緩やかな丘を登ります。しかし、画面の隅にある小さな段差に馬の足が触れた瞬間、物理エンジンが暴走。馬は垂直に空へと跳ね上がり、あなたは地面に叩きつけられます。
馬は脚を骨折し、荷物は粉々。そして、オートセーブは「事故直後」に書き換えられます。手動セーブがないため、やり直しは不可能です。

これが本作における「日常」です。開発者が意図したサバイバル(生存競争)ではなく、バグという名の天災との戦い。多くのプレイヤーが数時間で返金申請(リファンド)を行うのは、この「努力がバグで無に帰す」瞬間を許容できないからです。

届かない荷物と消えるアイテム

さらに深刻なのは、ゲームデザイン上の不親切さです。
「このアイテムを届けろ」と言われ、目的地まで数十分かけて馬を歩かせた挙句、インベントリを見たらアイテムが入っていない。実はクエスト受注時にバッグが一杯だと、アイテムは地面にドロップされるか、あるいは消滅してしまう仕様(あるいはバグ)があるのです。
しかし、ゲーム側はその説明を一切しません。プレイヤーは「宝探し」だと思い込み、存在しないアイテムを探して広大なマップを彷徨うことになります。

(プレイ時間: 3時間) Dev has been deleting comments from the community board. Shady af and makes them look unreliable. A user made a post stating they didn’t have an item in their inventory to complete a quest. The Dev responded, saying, “It’s a treasure hunt, you’re meant to find the item! :)”… Maybe for other quests, but this quest provides the item at the start of the quest.
(日本語訳:開発者はコミュニティボードのコメントを削除しており、非常に不誠実に見えます。あるユーザーが「クエスト用のアイテムがインベントリにない」と投稿したところ、開発者は「これは宝探しだから自分で見つけるんだよ!」と返信しました。しかし、そのクエストは開始時にアイテムが支給されるはずのものなのです。開発者が仕様を把握していないのか、嘘をついているのか……非常に失望しました。)

不誠実な不具合対応と説明不足が、プレイヤーの孤独感を加速させているのは間違いありません。

モンゴルの広大な大地は、探索の喜びではなく、いつ終わるとも知れない「徒労」の舞台と化しています。

「早期アクセスだから」という言葉では片付けられない、設計レベルの空虚さが漂っています。

それでも支持される理由

ここまでボロクソに書いてきましたが、なぜこのゲームの評価は「好評(83%)」を維持しているのでしょうか?そして、なぜまん花は指紋が磨り減って平らになるほどこのゲームを遊び続けているのか。それは、このゲームにしかない「魔力」があるからです。

唯一無二の「不便さ」が生む快感

最近のゲームは親切すぎます。目的地はマーカーで示され、ボタン一つでファストトラベルができる。しかし、『The Legend of Khiimori』はその真逆を行きます。
目的地に行くには、自分で地形を読み、馬のスタミナを管理し、天候の変化に怯えながら、一歩一歩進むしかない。この「圧倒的な不便さ」こそが、奇妙な没入感を生んでいるのです。

苦労して雪山を越え、目的地である小さな集落の明かりが見えた瞬間の安堵感。それは他のゲームでは決して味わえない、本物の「旅」の感覚です。馬との交配システムも奥が深く、よりタフで、より速い血統を作り上げた時の達成感は、競馬シミュレーション顔負けの深みがあります。

圧巻のビジュアルと環境音の調和

そして、不満点でも挙げた「重すぎるグラフィック」ですが、それが動作している瞬間の美しさは間違いなくトップクラスです。
風に揺れる草原、刻一刻と変化する空の色、そして専門家が監修したという馬の滑らかな筋肉の動き。ヘッドホンをしてプレイすれば、風の音や馬の蹄鉄が地面を叩く音が、あなたを13世紀のモンゴルへと誘います。

効率を捨て、ただその世界に「存在する」ことを楽しむ層にとって、本作は唯一無二の神ゲーになり得るポテンシャルを秘めています。

バグや理不尽を「過酷な自然の一部」として飲み込める、訓練されたゲーマーたちにとって、これは夢にまで見た理想の「馬ゲー」なのです。

粗削りな原石であることを理解し、泥を被りながら磨き続けられる人だけが、この真の価値に到達できます。


最終評価と購入ガイド

さて、どす恋まん花としての最終的な結論です。
『The Legend of Khiimori』は、現時点では「未完成の傑作」と呼ぶのがふさわしいでしょう。コンセプトは最高、ビジュアルも最高。しかし、それを支える技術基盤があまりにも脆い。

正直に言って、万人におすすめできる状態ではありません。履歴書に「伝令」と書きたくなるレベルでやり込んでいる私ですら、何度もアンインストールを考えました。しかし、それでもなお、他に代わるゲームがないのも事実です。

あなたが「馬」を心から愛し、バグでデータが飛んでも「これもモンゴルの厳しい掟だ」と笑って許せる広い心を持っているなら、今すぐ購入してください。そうでなければ、あと1年は寝かせておくのが賢明です。

✅ 購入をお勧めする人

  • 馬の挙動や交配システムに異常なまでのこだわりを持っている人
  • 効率や快適さよりも、圧倒的な没入感と不便な旅を求めている人
  • バグやクラッシュを「早期アクセスの醍醐味」として笑い飛ばせる強靭なメンタルの持ち主

❎ 購入を避けるべき人

  • Red Dead Redemption 2のような完成されたAAA級の操作感と物語を求めている人
  • 限られた時間でサクサクとミッションをこなしたい、効率重視のプレイヤー
  • 低スペックPCで、設定を下げてでも快適に遊びたいと考えている人(現状、最適化が絶望的です)

執筆:どす恋まん花

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