この記事を投稿する数日前、伝説的なアナログゲームクリエイターであるクラウス・トイバーさんが亡くなりました。
ドイツ年間ゲーム大賞を4度も受賞し、いくつもの名作アナログゲームを生み出したそうです。カタンも彼が生み出した傑作の一つです。
2023年2月23日に、現行のCSで唯一オンライン対戦ができるCATAN- (カタン)- コンソール・エディションが発売されました。
今回は、PS5版のCATAN- (カタン)- コンソール・エディションを、じっさいに友達とオンラインマルチプレイで遊んでみたぼくが、購入する前に知ってほしいポイントを中心にレビューしたいと思います。
この記事ではカタンの詳しいルールについては触れませんので、ルールを知りたい方は他の方のブログを参照してください。
とはいえ、なにも載せないのもアレなので(?)、さらっとAIに説明してもらいました。
カタンは、3〜4人用のボードゲームで、各プレイヤーは領地を開発しながらポイントを獲得し、勝利を目指します。(続きを読むにはここをクリック)
以下がゲームの簡単なルールです:
- ゲーム開始時に、各プレイヤーは2つの村を建設し、それぞれの周囲に1つずつの道を建設します。
- 各村にはリソース(木、レンガ、小麦、羊、岩石)を得るためのタイルがあります。各タイルには数字が書かれており、その数字が出たときにリソースを得ることができます。
- 各プレイヤーは、自分のターンに2つのサイコロを振り、出た目の合計に対応するタイルからリソースを得ます。各プレイヤーは、リソースを使って新しい村や道を建設し、また開発ポイントを獲得するための特殊なカードを購入することができます。
- ターンが進むにつれて、プレイヤーは他のプレイヤーとの交渉を行い、リソースやカードを交換することができます。
- 最初に10ポイントを獲得したプレイヤーが勝者となります。ポイントは、村や都市の建設、最長の道の建設、特殊な開発カードの獲得など、さまざまな方法で獲得できます。
以上がカタンの基本的なルールです。詳細なルールや戦略については、公式のルールブックを参照するか、オンラインのチュートリアルを見ることをおすすめします。
前半はゲーム全体に共通する要素を評価するのにゃー
後半はローカル対戦とオンラインマルチプレイをレビューするから参考にしてほしいんだぞ~
基本情報
PS5/4 | Xbox One/Xbox Series X|S | |
価格 | 2,860円 | 2,850円 |
発売日 | 2023/2/23 | 〃 |
開発元 | Nomad Games | 〃 |
プレイ人数 | 1-4人 | 〃 |
PS4/5の他、Xbox OneとXbox Series X|Sでも発売されています。
価格は安くないですが、日本語に対応していて友達とオンライン対戦ができるのは、カタンコンソールエディションとブラウザゲームのボードゲームアリーナだけです。
ただし、ボードゲームアリーナのカタンはメンバーの中で最低1人は月額料金を払っている必要があるので、長い目でみればカタンコンソールエディションで遊ぶ方が安く済みます。
豊富なチュートリアルが用意されている
カタンコンソールエディションには3種類のチュートリアルが用意されています。(そんなに必要?)
まず、一つ目が「ガイドブック」。
辞書のように項目を選んでルールを読めます。
二つ目が、「動画」。
全3章で構成された動画で、ルールを音声で読み上げながら説明してくれます。ややテンポが早いですが、ざっくりとルールを理解できます。
そして三つ目が、操作方法も含めてゲームを進行しながら理解を深める「プレイ」。
これが一番理解しやすいですが、ややテンポが悪い。
・まったくの初心者→「プレイ」
・やったことあるけど、久しぶりでどんなんだっけ?→「動画」
・何回かやったけどあそこってどういうルールだっけ?→「ガイドブック」
理解度によって使い分けましょう。(ぼくだったらググるけど)
とはいえ、周りに経験者がいないカタン初心者にとって、プレイしながらルールを説明してもらえるのは貴重な体験なので、カタンのルールを理解したい方にはチュートリアルの「プレイ」はオススメできます。
自分のターンが回ってきたときに通知がないため気づきにくい
いま誰のターンが進行しているのかは、左端の矢印をみればわかります。
ですが、通知が一切ありません。気づかないまま雑談していて、「たっくマンの番だよ」と注意されることもしばしば。
PlayStation Storeには、「振動に対応」と説明されていますが、
今までのプレイで一度も振動しませんでした。
バグか仕様かわかりませんが、今後のアップデートに期待するしかありません。(2023年4月5日現在)
サイコロをふったあと、謎の間がある
1回くらいならなんてことない間なんですが、何ターンもサイコロを振ることになるので、正直終盤にはテンポの悪さにイライラしてました。
操作性は悪くない
ボードゲームアリーナではマウスで操作していたので、コントローラーでの操作に違和感がありました。
でも大丈夫です。
人間は慣れることができる生き物です。
みんなで序盤はガチャガチャ文句を言ってたのですが、慣れてみると案外サクサクプレイできるんですね。
なので、2回目以降のプレイでは、なんだかんだ操作性でイラつくこともありませんでした。
・建設コストが確認しやすい
上の画像のように、R2を押すと真ん中に建設コストが書かれたカードが表示されます。
また、右端の建設メニューには、必要な資源の数がアイコンの上部に表示されていますね。
このように初心者へ分かりやすくしている配慮があります。
ルールが公式と微妙に違う
公式のルールでは、取引時以外に自分の資源カードを公開してはいけません。
ですが、カタンコンソールエディションでは、盗賊が資源を強奪するときに自動的に公開されてしまいます。
微妙な差ではありますが、ずっとルールを守ってやっていたのでなんだかモヤモヤしました。
ルールのカスタマイズがほとんどできない
ルールのカスタマイズは2種類のみ。「可変設定」という謎の翻訳は、ゲーム開始時に開拓地を自分で置くか、それとも自動でランダムに配置するか、という設定です。
港の位置をランダムにできないのは残念。アップデートに期待ですね。
取引の提案を確認するかON/OFFで切り替えられる
なにがあっても取引はしないというときには、L3を押すことで取引の提案を自動で拒否できるように設定を切り替えられます。
ボイスチャットを使っていれば必要ありませんが、CPUが相手のときや公開ゲームに参加している場合には重宝します。
取引画面が表示されているときに、ボード状況が確認しづらい
対戦相手から取引の提案を受けると、上の画面が表示されます。ですが、この画面を一時的に消すことができません。(なんでやねん)
なので、ボード上の状況を参考にするときには、隙間から覗いているボードを目を凝らして確認するしかないです。(なんでやねん)
これは、慣れません。
いつまでもイライラできます。アップデートに期待ですね。
視点移動がウリだが、結局使わない
下の動画をご覧ください。
さまざまな視点からボードを観察することができます。
カメラの高さだけではなく、回転やズームアップもできますよ!
みなさん、カメラを動かしてまでボードを観察するって何の意味があるの?と思いましたね?
これがメンタリズムです(!!)
ですがたとえば、
可愛い羊ちゃんを見つめたり。
働く人々を応援したり。
おっきなお友達に挨拶したり。
まぁ、ホントに大きいんですけど。
とまぁ、こんな感じで使えます。
たとえ、取引や資源の獲得など、目まぐるしく変化するボード状況から目を離せなくても、こういう楽しみ方ができますね(?)。
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キャラの見た目が独特だが、なぜか愛着が湧く
洋ゲーにありがちといえば独特なキャラデザイン。このゲームも個性的な見た目をしているキャラであふれています。
最初はちょっと違和感があるんですが、なんとなくマイキャラみたいなものが決まったりして、意外と愛着がでてくるんですよね。
ちなみに、ぼくはこのナイスミドルのおじさんしか使いません。
アソパソマソのジャマおじさんに似てるのにゃー
聞いたことあるようで聞いたことないキャラなんだぞ~
盗賊はもっと個性的
ゲームの勝敗を左右する盗賊ですが、その見た目となんとも言えない表情が面白いんですよね。
・盗賊の見た目が2パターンある
さっきのおっきなお友達とは他に、もう一人盗賊がいます。
彼です。
痩せていてちょっと若い感じ。
瞳に光がないですが、まぁいいでしょう。
ぼくはやっぱりおっきなお友達の方が好みですかね。
デカイっていうのはロマンですよ。
・俯瞰視点にすると、盗賊がどこにいるか分かりにくい
斜めからの視点なら見つかるのですが(かろうじて)
俯瞰視点で盗賊を見つけることが、このゲームで最高難易度のイベントとなっております。
ローカル対戦について
4人一緒にいるなら、アナログゲームのカタンをやればいいんじゃないの?
って思いましたが、3人しか集まらなかった場合、CPUを追加して4人カタンをプレイできるのは便利ですね。
・コントローラーが1つあれば4人で対戦できる
もう一度いいます。
4人一緒にいるなら、アナログゲームのカタンをやればいいんじゃないの?
と思いますが、1つのコントローラーを回しながら4人でプレイできちゃいます。
・中断したゲームを再開できる
ゲームを終了したとき、自動でセーブされているので(通知はありませんがじつはセーブされてる)、好きなときに再開することができます。
・スマホをセカンドスクリーンとして使える
これ、翻訳のせいで最初混乱したのですが、
スマホアプリの「PS4 Second Screen」はそもそも対応しておりません。
ブラウザをセカンドスクリーンとして使える、という認識が正しいです。
上の画像のように開始前のゲーム設定からQRコードを読み込むか、ゲーム中にオプションボタンを押してセカンドスクリーンを有効にしてからQRコードを読み込めば使えます。
・セカンドスクリーン機能は使い勝手良さそう
じっさいにスマホでQRコードを読み込むと下の画面になります。
ここで自分のキャラを押すと、(↑どっちが自分か分かりませんね)
この画面に変わります。
なにげに高機能で、持っている資源カードや、発展カードの状況がリアルタイムで反映されます。
それに、ローカル対戦で資源カードを隠すにはこの機能を使うしかありませんから、便利な機能だと思います。
まぁ、
アナログゲームのカタンやればいいんですけど。
オンラインマルチプレイについて
フレンドを招待するときややこしかったから参考にしてほしいのにゃー
先に結論を言うと、合言葉で合流すれば問題なく遊べるんだぞ~
プライベートマッチでフレンドと一緒に遊ぶやり方
はじめてゲーム内でフレンドと合流するときに、ちょっと手こずったので正しい合流方法と注意点について紹介します。
・合言葉を設定する
タイトル画面から「プレイ」を選択して、「オンライン・マルチプレイヤー」のタブから「プライベートゲームを作成/参加」を選んで決定ボタンを押す。
すると、ルーム名を入力する画面に移るので、ホストの方は好きな言葉を入力してください。
続いて、プライベートルームが作成されるので、画面上部の部屋名をフレンドに伝えてください。
参加する側も、先ほどと同じ方法でルーム名を入力する画面に移動し、ホストから伝えられたルーム名を入力してください。
画像の場合は、「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラチョモランマ」がルーム名なので、参加者も「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラチョモランマ」と入力すれば、ホストのいる「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラチョモランマ」という名前の部屋に合流できます。
ルーム名は短くても大丈夫です。「たら」でも「マスオ」OK!
・PS4とPS5同士だと、招待を送ってもルームに入れない
このプライベートルームから「△ボタンで友達を招待する」とありますがPS4同士、もしくはPS5同士のフレンドでなければ招待からルームに参加することができません。
バグか仕様なのかわかりません。
・PS4とPS5同士であっても、クロスプレイのON/OFFを合わせないとルームに入れない
さらに、同じCSを使っていても、オプションの「クロスプレイを有効にする」を同じ設定にしていなければ参加できません。
・招待を送る画面で、スクロール速度とリスト内のカーソルが嚙み合ってない
さらにさらに、△ボタンを押すとフレンドリストが表示されますが、オンラインのフレンドが多い場合、選択カーソルを下に移動する速度とリストのスクロール速度が噛み合っていないので、お目当てのフレンドを見つけたときには、カーソルが画面外に消えてしまいます。
おそらくバグでしょう。アップデートに期待ですね。
このように、招待機能はほぼ機能していないので、フレンドと遊ぶときは合言葉を使って合流してください。
マルチプレイに時間制限はないが、5分間操作がないとルームからキックされる
ボードゲームアリーナと違い、カタンコンソールエディションには時間制限がまったくありません。
ですが、5分間無操作だと警告が表示され、1分後にそのゲームからキックされてしまいますので、注意してください。
なお、これはプライベートでも公開ゲームでも違いはありません。
2023/04/26のアップデートでターンタイマー機能が追加されました
(CATAN – CONSOLE EDITION: PATCH NOTES APR.26.2023,(https://live.dovetailgames.com/live/catan-console-edition/articles/article/catan-console-edition-patch-notes4-web?utm_source=social-organic&utm_medium=twitter&utm_campaign=catan-game-update&utm_term=patch-notes4)2023/0429/15:21)
- The Turn Timer will always be on in Online Public Games
- The default Turn limit is 80 seconds
- 3 Strike System – If a player fails to complete their turn within the allotted time the player will receive a warning, after the 3rd strike, the player will be removed from the game and replaced by an AI Player
- In Local Games/Private Online Games you can choose to have no turn timer or you can choose between turn limits of 40 seconds, 80 seconds, 120 seconds, and 160 seconds.
以下、Google翻訳より
(Google翻訳,「CATAN – CONSOLE EDITION: PATCH NOTES APR.26.2023の抜粋を翻訳」,(https://translate.google.com/?source=gtx&sl=en&tl=ja&text=The%20Turn%20Timer%20will%20always%20be%20on%20in%20Online%20Public%20Games%0A%0AThe%20default%20Turn%20limit%20is%2080%20seconds%0A%0A3%20Strike%20System%20%E2%80%93%20If%20a%20player%20fails%20to%20complete%20their%20turn%20within%20the%20allotted%20time%20the%20player%20will%20receive%20a%20warning%2C%20after%20the%203rd%20strike%2C%20the%20player%20will%20be%20removed%20from%20the%20game%20and%20replaced%20by%20an%20AI%20Player%0A%0AIn%20Local%20Games%2FPrivate%20Online%20Games%20you%20can%20choose%20to%20have%20no%20turn%20timer%20or%20you%20can%20choose%20between%20turn%20limits%20of%2040%20seconds%2C%2080%20seconds%2C%20120%20seconds%2C%20and%20160%20seconds.&op=translate)2023/0429/15:21)
- オンライン パブリック ゲームでは、ターン タイマーが常にオンになります。
- デフォルトのターン制限は 80 秒です
- 3 ストライク システム – プレーヤーが割り当てられた時間内にターンを完了できなかった場合、プレーヤーは警告を受け取り、3 回目のストライクの後、プレーヤーはゲームから削除され、AI プレーヤーに置き換えられます。
- ローカル ゲーム/プライベート オンライン ゲームでは、ターン タイマーを使用しないか、40 秒、80 秒、120 秒、160 秒のターン制限から選択できます。
カタンコンソールエディションのアップデートにより、ターンタイマー機能が追加されました!パブリックモードだと、デフォルトが80秒とのことですが、初心者にとっては短く感じるかもしれません。
とはいえ、オンラインで知らないひととプレイするには便利な機能ですね。フレンドとの対戦では無制限にできるところも便利で◎。
この調子でどんどんアップデートしてもらいたいところですね。
・フレンドが離席するときはターンを回さず、取引もやらない方がいい
上記のとおり、無操作だとキックされてしまいますのでフレンドが離席する場合には、ターンを回さないようにした方が無難です。
同じ理由で、取引を提案した場合も応答がなければ無操作とみなされてしまうので、控えた方がいいでしょう。
万が一キックされても戻れる機能はあるけど、たまに戻れないことがあるからキックされないようにした方がいいんだぞ~
オンラインマルチプレイでもCPUをまぜて遊べる
公開ゲームやプライベートマッチでも、ローカル対戦と同じようにCPUと一緒に遊ぶことができるので、4人カタンがやりたい場合にはCPUを活用することができます。
クロスプレイで異なるプラットフォームと一緒に遊べる
カタンコンソールエディションはクロスプレイに対応しているので、PSとXBOXの垣根がなく一緒に遊ぶことができます。また、Discordを利用してプレイすることでボイスチャットを使えます。
・PS5はDiscodeに対応している
2023年3月8日のシステムアップデートで、PS5はDiscordに対応しています。より円滑にボイスチャットを活用してプレイできるようになりました。↓PS5とDiscordの連携方法を解説したので、気になる方はどうぞ(特に面白いところはないです)。
公開ゲームのマッチング状況について
2023年4月、日曜の18時台に公開ゲームでオンラインマルチプレイに参加してみました。ちなみに、クロスプレイはONに設定していました。
1人目が33秒でマッチング、2人目が来たのはその2分30秒後でした。
発売して間もなく、知名度も低いためそこそこマッチングに時間を要してしまいますが、まったく人がいないということはありませんでした。
4人全員を集めるのはすこし根気がいるかもしれません。
まとめ
・こういう人におすすめ!
・こういう人にはおすすめできない
今日の蛇足のコーナー
『100記事後に上手に描かれるおさる』
「2記事目」
ブラシを変えてみたのにゃー
ブラシを変えても画力は変わらないんだぞ~